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イシイ一筋30年。イシイの商品を安定的にお客様の食卓に届くことを支えているロジスティクス部の山下さんのストーリー

イシイを支えている社員にスポットを当てたインタビュー。今回は第2回目のnoteです。前回のインタビューは下記のリンクから。

受発注の業務はロジスティクス部全体の”縁の下の力持ち”

ーーー 石井食品にはたくさんの部署や仕事があります。前回の町田さんのお話を始め、改めて色々な部署の方にお仕事を教えてもらっています。山下さんが担当されている業務はどのような業務ですか?

ロジスティクス部に所属し、受発注業務を担当しています。具体的には、お得意先様からの発注に対して正しく処理できるように、データの処理や入力、データ変換を行っています。言わば、ロジスティクス部の業務がスムーズに進むようにするための全体の裏方です。
影響範囲はロジスティクス部だけでなく、営業の皆さんたちにも及ぶため、営業サポートとも呼べるかもしれません。

石井食品は、千葉県の八千代市だけでなく京都府の京丹波町、佐賀県の唐津市にも工場があります。生産している商品が工場によって異なるため、工場同士の移送品の管理も重要です。

常に営業部門やお得意先様からの発注に応えられるよう、先を読みながら準備を進めています。

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ーーー そうですね、工場によっても生産する商品が異なりますもんね。例えば京丹波工場には食物アレルギー配慮商品を専用で取り扱う施設がありますよね。受発注の業務で大変な面はどのようなところですか?

とにかく石井食品にはたくさんの商品があります。どの商品があるのかを把握するだけでもとにかく大変です。
商品が多いので誤発注も多いんです。
そのため、お得意先様の立場に立っての最終確認はとても重要です。例えば「1店舗で258箱」なんていう発注がきた時がありました!そんな大量の発注をいただくのは、間違いでなければ本当に嬉しいことなのですが…(笑)お得意先様にお電話などをして、改めて確認をとってから進めています。

365日稼働している部署でお正月も無いんです。必ず誰かしらが動いていないといけない部門なのでシフトを組んで動いています。そのため、ローテーションで必ず毎日部署の誰かがおやすみなので、部署全員で一緒にコミュニケーションを取れる日が無いのがちょっと残念なところですね。

他の部署と一丸となって動いた時に感じたやりがい

ーーー 365日誰かが守ってくれているのですね。他部署のものとしても感謝ですね。お客様の年末年始も開業しているスーパーマーケットは増えているので重要ですよね。山下さんは産休育休も経て、石井食品歴はもう30年ほどと聞いています。

そうです。入社当時は「電算室」という部署があり、そこに所属していました。産休育休も経て、今のロジスティクス部の受発注担当に戻ってきています。部署名は変わっていますが、一貫して受発注関連の仕事に関わってきました。

この部署は、正しい数字のもとに間違いなく動いていることが当たり前とされている部署です。そのプレッシャーがあるので常に気が抜けません。普通にやっていて当たり前の職場なので直接お礼を聞く機会が少ないため、お礼を言われた時には本当に印象に残っています。

この30年間の勤務の中でも大変だったのは、東日本大震災の時でした。
休みを返上し、部署のメンバー総出で残業をしました。被災地に食糧を届けるためにも、営業の人と連携して動きました。あの時ほどチームとして会社一丸となって動けたことはなかった気がします。たくさんの人が協力してくれてとにかくうれしかったです。

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ーーーロジスティクス部の業務における工夫などはありますか?

よく仕事のやり方で「5分以内にできる仕事をその場でやってしまえ」という言葉を聞きますよね。でも、ロジスティック部は、5分以内できる仕事が常に15個以上降ってくる部署なんです。優先順位をつけるのが難しいです。なので、とにかくメモ魔になることを大切にしています。その他、次の日自分が休みでいないくても、ちゃんと職場が回るように引き継ぎを徹底しています。

この部署では、いつも2-3日後のことを考えていなければいけません。在庫の先を読んで考えて動かないとお客様の期待に応えられなくなってしまいます。

イシイのミートボールのような安定的に毎日生産している商品なら、あまり心配しなくても在庫を確保することができます。しかし、ここ最近では「地域と旬」といった時期限定で提供されている商品や限定生産のハンバーグなどの新しい商品も多く取り扱っています。

そんな商品は急な発注も多いため、予測しながら動く難易度が高いです。お得意先様に定常的に出ていく分を予測して確保しながら、急な発注にも耐えられるように数字を想像しています。

ロジスティクス部というと、受発注の数字を入力したりするだけを想像されるかもしれませんが、まだまだPCだけでは成り立たない部署なんです。

電話の向こうの相手を思い浮かべることを心がけて

ーーー他にも山下さんはお仕事にこだわりがあるとか。

そうですね、私たちの部署では主に、電話でお得意先様とコミュニケーションをとっています。その電話の先には常に「人がいる」ということを心がけて仕事をしています。直接会ったことがないお得意様もたくさんいる中ですが、いつも相手の考えていることを思い浮かべています。よく「電話でお辞儀してしまう」なんてことも聞きますが、この仕事をしていると自然とそうなってしまうので、その気持ちもよくわかりますよ。

他工場との連携業務も同じです。やっぱりここも「人」がいます。京丹波と唐津の受注担当者とは毎日電話していますが、実はお会いしたことは1度くらいしかないんです。
毎日一緒に会話する相手なので、少しでも日頃のやりとりをスムーズするべく「雑談力」は大切にしています。いかに仕事以外の話も共有して、人と人との繋がりを大切にしています。

社内外問わず、仕事をしている中では自分と違うタイプの人とも出会います。長年仕事をしてきて思うのは、常に相手の良い面を見るようにすることです。コミュニケーションの中で難しい局面があったとしても「相手の良いところを知らないだけだ」と考えて仕事をしています。そもそも、イシイの人は基本的にみなさんいい人で、悪意を持って動くイシイの社員とはあったことがありません。そんな信頼の下で動いています。

結局、受発注というのは「人」の仕事なんだと思います。

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ーーー 30年間働いている山下さんの目線から見て、石井食品という組織に対して思う強みと弱みはありますか?

強みは、社会的な意義が大きい会社ということでしょうか。無添加調理であることもその一つだと思います。ありがたいことに「イシイのミートボール」はたくさんの人が知ってくれている商品です。私も知り合いに「いい会社に勤めているね」と言われることもあります。他者からいい会社といってもらえるのは、お客様に対して誠実というイメージをもらえていることだろうな、と感じています。

一方で弱みは、あまりにも清く正しく仕事をしすぎでいるのではないかということです。これからの時代、全員が生徒会長的な人柄に寄りすぎないことが、組織として重要になってくるのではないかと思います。もちろん「安心・安全」は絶対なのでぶれずに進めますが、真面目すぎるのはよくないと思います。

石井食品にもちゃんと尖っているところ、遊び心があると思います。そんな面白味がある側面を、しっかり社会に伝えていく必要があるのではないでしょうか?

ーーー 山下さんの思う、石井の面白味が感じられるところはどこですか?

例えば、私たちの会社のキャラクターであるミートママはもっと浸透して欲しいなと思っています。マーケティング部で作成しているミートママのラジオの相談とか、社員ながらすごく笑っちゃいました。
あれはもっともっと知って欲しいですね(笑)

(※山下さんが笑ったミートママ「ラジオ相談」の動画はこちら↑↓)

ーーー インタビューにご協力いただきありがとうございました。
最後に社内外に伝えたいメッセージがあれば教えてください。

最近、営業の人からは「地域の旬」の商品に関する発注の依頼をたくさんもらうようになってきました。発注の仕方がまちまちなので、積極的に知ってもらえるようになると嬉しいなと思います。もっともっと部署間連携して仕事を一緒に進めていきましょう!

また、受発注担当には、新卒2年目の有望な新人社員がいます。覚えることがとにかく多い部署なので、1年たっても覚えきれないこともたくさんある部署なので大変でしょう。これからも新人社員の育成を頑張りながら、自分も成長したいと思っています。

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ーーーそんな山下さんは船橋市の文学賞にも入選されています。
次はそのことについてもいつかお話してもらえたらと思います。
またよろしくお願いします。