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愛知県の伝統野菜、木之山五寸にんじんをご存知ですか?

穏やかな気候から“常春の地“と呼ばれる愛知県知多半島。
その付け根に位置する大府市に「木之山(このやま)」という小さな地区があります。
砂質の土壌に恵まれたこの地では、ふるくより農業の生産が盛んに行われてきました。

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  「木之山五寸(このやまごすん)にんじん」は、大正時代から栽培される「あいちの伝統菜」。1970年頃の最盛期には、この地域の30件近くの農家で作られていました。

当時、木之山産は市場でも ブランド化、人気を誇ったといいます。
しかし、改良種(F1種)に比べ病虫害に弱い固定種はロスが多く、市場に求められる量を収穫するには大変な労力がかかります。
現在、木之山五寸にんじんを手がける農家はわずか数軒となってしまいました。 

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固定種ゆえ、種取りから自ら行う 生産者。色や形において木之山五寸にんじんの特徴が顕著な個体から種を厳選します。 

「コーティングされていない生の状態の種をまき、良い苗に絞って育てることが、より個性が際立つ木之山五寸にんじんを残すことにつながる」と、
昔ながらのスタイルを 頑なに守った野菜作りが続けられています。

そうして育てられた木之山五寸にんじん最大の魅力はその甘さ

甘みを含む外側の部分が太く、芯は細身。中心までしっかり“にんじん色”です。
柔らかな肉質も特徴で、熱を加えたにんじんは口に含めば一瞬で溶けていきます。
そのおいしさとともに「木之山」の土地の魅力も消費者に伝えていきたいと話す生産者の皆さん。
石井食品による製品化はその発信のひとつのかたち。
地名を冠した小さなにんじんに大きな期待がかかっています。

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芯まで赤く、芳醇な香りと強い甘みが特徴です。

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種から手をかけて育てたにんじんは、おひさまに透かすと根っこの先まで赤いのです。
それは土の中でよく栄養を蓄えた証しと言えます。

農家さんたちは「木之山五寸にんじんを作ることは地域の名前をアピールすることにつながるんだよね」と語ります。

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「間引き菜は、 おひたしや かきあげにすると最高!」と話す山口茂樹さん↑ 

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「こどもにも好んで 食べてもらえる にんじん」と胸を張る山口友和さん↑

木之山五寸にんじんハンバーグ①_盛り付け画像

そんな木之山五寸にんじんをソースにしたハンバーグやスープ、混ぜご飯は石井食品では現在販売を終了しています。

ええーー!

はい。そうなんです。旬を大切にしておりまして、一年中は販売出来ないのです。
ごめんなさい。

期間限定で販売していますが、だいたい2月前後に販売していますので
気になった方はイシイのオンラインストアをチェックしてください。

でも愛知県に「木之山五寸にんじん」という伝統野菜があることだけを覚えてくだされば、それだけで幸せです。
ご精読ありがとうございました。

ちなみに「あいちの伝統野菜」とは

愛知県では「栽培が始められてから50年以上の歴史を持つ」「愛知に由来する地名・人名がつく」「今でも種や苗の入手が可能」といった定義を満たす野菜を「あいち の伝統野菜」と認定しています。

2021年1月現在で35種。木之山地区 では「木之山五寸にんじん」のほか
「知多3号たまね ぎ」も生産。
まん丸で大玉のみずみずしい玉ねぎです。

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引用元 白地図専門店