小話:マネーパワー

色々ネタはあるんだけどもとりあえず更新しないとなぁっていうやつです。
あと今更ですが、私のnoteでは「すのーうぃー」だとか「じーてぃーおー」だとか「えくすぷろいと」だとかは一切触れませんので悪しからず。
なるべく簡単にがモットーです。


昨今のトーナメントモードでは、参加人数に対して総スタックが多すぎる、というケースが発生しているようです。

実際に参加している訳ではないですが、原因としてはリエントリーを前提としたプレイングかと思います。以前の「ポカスタはルースアグレ環境なのか」という記事でもお金はルースプレイを助長するという話をしたのでそちらも見てもらいたいのですが、もう少しざっくりとした話をします。


日本のアミューズメント環境において、通常時でトーナメント序盤の「リエントリー」がない店舗はあまり多くありません。マインドスポーツの記事でも触れましたが、結局のところ少ないプレイヤーからなるべく多く利益を上げるためには、「何度も参加してもらう」というのは必要事項になってしまうのです。ただ、あまりに乱発されるとバランスブレイクに繋がるので、「リエントリー1回まで」とか、「アドオンとリエントリー合わせて1回まで」といった制限をしているケースもあります。

ゲームセンターの立場を考えるとすれば、「減価償却」できるレベルに利益を出さなければいけないことになります。とはいえ、ポーカースタジアムのような「単純なタッチパネル筐体」は、サービス終了後にコンバート路線も考えられますし、そもそもの稼働経緯を見るとリース式になっていると思うので、実はそこまで深く考える必要はないと思われます。そもそもゲーセン側の収益のほとんどはプライズゲームの時代ですから、アーケードゲーム筐体に求められるのは、「定期的な客足」の方なのです。専用筐体台が高そうな〇〇の〇Ⅱとかはそうもいかないでしょうけど。

となると、クレジットを入れてもらうことが直接的にメリットとなるのは、どちらかといえばメーカー側になるのです。結局メーカー側もクレジットを入れてくれるのは大歓迎なわけですから、ルールもその方向に調整されることが多くなります。


本題に戻りますが、リエントリー数の増加はすなわちオールインの乱発を意味します。先に言っておきますが、この戦術自体は常にフォールドエクイティを取り続ける手段として有用なものであり、これを否定することはありません。

そもそも「趣味の世界」で戦う以上、お金と時間を使っている方が強いのは当然なのです。お金や時間があれば取れる選択肢が増えるので、同等のプレイヤー相手には上位に立てますし、多少上のプレイヤーには選択肢の幅を持って同等に迫ることも可能です。リエントリー戦術というのはその最たるものであり、周りがその手段を取れないからこそプレッシャーをかける手段になるのです。

ポーカースタジアムに関わらずポーカーでこの類の話は度々挙がるのですが、ルールの範疇でプレイしているにも関わらず批判の対象となってしまうのは、そもそもポーカーの戦術に多様性がないことが原因かと思います。もちろん戦術は色々あるのですが、「オールイン」に対して取りうる選択肢は後続がいなければコールするかフォールドするかしかなく、駆け引きのゲームから2択クイズになってしまうわけです。先のリエントリー戦術、およびlv3までのブラインド上昇速度とあわせてタイトなプレイが困難になるため、運ゲーになってしまった結果ワンパターン化してつまらないというのが大きいと思います。スタックが多いかどうかというのは結果でしかなく、そこは安くディープスタックで遊べると思えばいいのではと考えます。人数いないのはアレですが。


正直なところ、プレイヤー側がこれを対策することはできません。先にスタックを増やせれば何とかなるかもしれませんが、そもそも初めからオールインをするプレイヤーよりスタックが多いという状況になりにくいのも事実です。そうなるとリエントリー不可のトーナメントを開催するしかないのですが、これは先程書いたバンナム側の利益が単純に下がるので、特殊なイベントでない限りやることは無いだろうなと思います。直近だと上位100人限定とか。

私がプロデューサーなら、各日の最後のトーナメントをリエントリー不可にします。みんな早く帰れるし、後続のトーナメントもないし。ホントそろそろ企画担当に呼んでくれませんかね。アイデアいくらでも出せるから。


リングゲーム(全国対戦、VIPマッチ)やバトルロイヤルもマネーパワーはありますが、無限リエントリーとは異なり何かしらの上限があるので、小話につき割愛。ではでは。

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