小話:「ポーカーキング」氏

ずっと書こうか悩んでいた内容ですが、ネタ切れも近いのでそろそろ手を出そうかと思います。あくまで個人的主観ですので悪しからず。


以前から、苦手なプレイヤーが数人いる話はしていましたが、その内の1人が「ポーカーキング」氏です。実のところ、氏のことを苦手としているのは今と昔で理由が異なります。


ゲーム稼働から約3ヶ月が経った頃、多くのゲームセンターは休業を余儀なくされていました。そんな中、当時唯一の指標であったランクポイントを爆速で伸ばしていたのがポーカーキング氏でした。当時は(というか全国対戦は)CPU狩りが比較的容易に行える状態であり、他プレイヤーが店舗に行くことすら出来ない状況が続いたため、単純に無双状態でポイントが伸びていったわけです。

氏がランクポイントを伸ばし続ける状況に対して、運営は状況考慮も含め上限を25000ポイントとしました。最終的には休業が多かった時期にこのポイントまでたどり着いたプレイヤーは氏を含めて2名でしたが、個人的には「対人ゲームで何やってんだろうかこの人達は…」と思っていました。プレイ自体は自由なのですが、如何せんポーカーというゲームの性質を考えると、この点については相容れないなと思う部分でした。


それからしばらくして、ランクポイント25000到達者が10数名程になったことをうけ、ランクポイント上限が50000に緩和され、さらに20年12月にVIPマッチが解禁されました。

当時のポーカーキング氏はバトルロイヤルを主戦場としており、直接対戦する機会は少なかったと記憶しています。バトルロイヤルのルールが如何に対戦回数を稼げるかが前提となっているため、時間のない私はそちらには全く関わっていませんでした。(アバター衣装のために少しはやりましたが)
氏がバトルロイヤルに力を入れていたのは、カードネームにキングを有する以上、称号[王者]は付けておくべきだという話ですが、期限付きのそれを持続させる氏の気力はすざまじいものだと思います。

トーナメントやVIPマッチにおいても比類なき強さを見せつけていますが、その強さは2つの要素で構成されていると思っています。

①偽装されたルースプレイ
氏のプレイスタイル印象を聞かれた時、ルースかタイトかで問われるとルースである印象が強く感じられます。ですが実際にプレイしてみると、「ベットが飛び交うお祭り状態」でない限りは、弱いハンドでベットしてくるケースはそこまで多くないと思っています。

氏のプレイスタイルの真骨頂は、甘い動きをしたプレイヤーに対する強烈なカウンターであり、ルース印象相まって常時ポラライズした状況に追い込んでくる部分だと思います。そして、多くの場合は開いた時点で上位のハンドであるか、逆転目が存在するハンドが開かれる傾向にあり、いわゆるピュアブラフは非常に少ないイメージです。

それなのにルースな印象がついているのは、おそらく相手側がそもそもオッズ的にもローカードさえ許容されるようなプリフロップレイズしかせず、レンジ不明な氏のハンド参入を許してしまっていることが原因かと思います。そのため、氏のフロップ以降のアクションは「勝ち目がない局面では9割以上チェック」で動いていると思っています。
(お金かけてまで検証はしませんが……)


②趣味であることが先行している
結局のところ、この要素が誰よりも強いプレイヤーだと思います。特に「ポーカースタジアム」という1つのゲームとして捉えた時に、そのゲーム自体の癖を1番把握しているのがポーカーキング氏であり、最適解を出すことも、祭り状態を楽しむことも、どちらもこなせるだけの労力と財力を持って、このゲームに向き合っているのだろうと感じます。

特に、理屈でポーカーをするタイプにはこういったスタイルがガンガン刺さるかと思います。「利」の範疇を超えるプレイは、理では絶対に解けないのです。

またVIPマッチはレーティング戦であるため、基本的に遊びプレイはレートを下げる要因になるのですが、「遊びでもリターンが大きいタイミング」を抑えていると思われます。そのタイミングに乗れるのも、労力と財力を割いているからこそなのですが。


私は氏のプレイスタイルがとにかく苦手で、特に容赦なくオールインを突きつけられてしまうと、こちらは趣味に使えるお金が決まっているので、トップヒットローキッカーのようなハンドでのセミブラフキャッチなどがやりにくいのです。あとはキャッチしても引かれてしまうあたりがどうにもなりません。こればかりは運ですけど。実際問題、運のスペックもどうなってんのよレベルだと感じます。


現在、ポーカーキング氏はVIPマッチ本格参戦から常に上位入賞を果たしており、男性VIP衣装コンプリート状態です。このまま全キャラ衣装コンプリートまで行ってしまうのか、今後にも注目です。



と、ここまでの文章を年末前にまでに書き上げてたのにサ終が発表されるという。なんてこったい。


今回はこのあたりで、ではでは。

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