無難な方がいいかしら

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来春退官なさる、お世話になった先生へ向けての寄稿文です。
こちらが確定稿
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〇〇先生、このたびはおめでとうございます。
先生が〇〇医大に呼吸器・アレルギー内科の初代教授として着任なさった頃、丁度私も関連病院から大学に戻っていました。これも何かの縁だったのだと思います。一般内科医として2年間の研修の後、基礎の教室で学位取得、呼吸器内科1年生で函館へ赴任して1年半、大学へ戻って1年半。〇〇医大に赴任した時の私は呼吸器内科4年目でした。そんな私を伸び伸びと働かせていただき、本当に感謝しております。〇〇医大で自主的に考え働いた経験は、その後の医師人生における構え方、考え方の基礎になっています。そして二つ目の大学院に進学するというあまり一般的ではない人生選択をした際にも快く送り出していただき、こちらもご迷惑をおかけして申し訳ないと思うとともに、大変感謝しているところです。ありがとうございました。
長きにわたり本当にお疲れ様でした。〇〇医大で働いていた3年間、大変お世話になりました。

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で、こちらが勢いにまかせた初案
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〇〇先生、長きにわたり本当にお疲れ様でした。〇〇医大で働いていた3年間、大変お世話になりました。ご恩は決して忘れません。
思えば、もし私が〇〇医大へ赴任せず北大〇〇の医局員のままであったならば、それなりの確率でまだ医局人事で働いていたものと思います。〇〇医大で働いていなければ、大学病院のリスクマネージャーを経験したり大病院の勤務医の労働環境や救急医療について思考をめぐらせる機会もなく、結果ロースクールを目指すきっかけなどなかったのかもしれません。そうするとその次に外務省へ入って大使館に勤めることもなかったのだろうと思います。先生が〇〇医大に赴任なさった時期と私が学位を取得して関連病院に出向してまた大学に戻った時期、色々なタイミングが重なって先生のもとでお世話になることになっていなければ、今の人生には至っていなかったのだと思うと、感慨深いものがあります。縁なのだなあとしみじみ思います。おかげさまで3人の子宝にも恵まれました。先生には負けますけど。
先生は本当に真面目な方です。常に真剣です。折れたり曲げたりをしない生き方というのがいかに大変であるかは私も存じ上げているつもりです。でも、風があっちに吹けばあっちになびき・こっちに吹けばこっちになびく生き方よりも、先生のようなやり方の方が断然カッコイイと思います。小利口な者が小器用に立ち回るのを見るにつけ、何かいやなものが透けて見えて気分が悪くなります。その点先生は清々しいです。
そして先生は善人です。他にどんな才能や特技があったとしても、物質的財産やステキな人脈があったとしても、他にどんなものを持っていたとしても、悪人は所詮悪人です。その点先生はドの付く善人です。なんにせよまずは善くあること、これが人として一番大事なことだし、そんな姿勢は皆にも良く伝わっているものと思います。もし先生のことを誤解する人があったならば、それはまぶしくて真っ直ぐ見ることが出来ないからだと思います。ともあれ善いものは善いのです。
私は先生をボスと仰ぐ3年を過ごせたことを誇りに思っております。ますますのご活躍を。このたびは本当におめでとうございます。

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退官記念誌に載せるなら、無難な方がいいんでしょうね。


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