マガジンのカバー画像

墨で鳥-水墨画練習帳

27
水墨画、特に鳥の絵の記事の収納マガジンです。
運営しているクリエイター

#ハシボソガラス

2024年夏の花鳥画三点

先日、鳥同盟の長のこちらの御記事のコメント欄にて 「墨でカワセミ」を描きたいと口走ってしまい、長殿が「それならカワセミと蓮とか」とおっしゃったので、調子に乗って「墨でカワセミと蓮」をやることにしました。 私には他にも忘れてはいけない花鳥画の課題がありまして、それは「黒考良と紫陽花」、またの名を「コッコーラとダーリンさん」、またの名を「ハシボソガラスとアジサイ」。 この課題の元ネタは穂音さんの『ミズ・ミステリオーザ』シリーズなのですが、これまた数日前に穂音さんの『長夜の長

墨で鳥・黒考良の変

水墨画で描く鳥の作品をお披露目する「墨で鳥」、今回はコッコーラに挑戦です。 コッコーラとは……鳥の種類の名前ではありません。穂音さんの長編小説『ミズ・ミステリオーザ』に登場するカラスのお名前。 私がニシコクマルガラスに墨で挑戦するたびに穂音さんはそこにコッコーラを見てくれていたのですが、ニシコクマルガラスと違ってコッコーラは真っ黒の設定。じゃあコッコーラはハシボソガラスかしらね、と前回の「墨で鳥」のコメントでおっしゃっていました。 そう言っていただくと、ハシボソガラスに

墨で深山 vs. 西黒丸…鴉

はい、今年もやります、墨で鳥! 先日「私の描いたカフカ(ニシコクマルガラス)をミヤマガラスと言う輩が…」などと愚痴りましたが、私にはそんな偉そうな口を利く権利は全くございません。未だにニシコクマルガラス以外のカラスは皆同じに見えてしまうくらいで。 もう20年ほど前の話ですが、チェコ語にはカラスを表す言葉に「havran」と「vrána」があることを知り、「なんか違うの?」と聞いたところ「havranのほうが大きいんだよ」と適当な説明をされた記憶があります。以来「大きいカラス