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言語に関するあれこれ

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言語や語学学習についてあれこれ書いた記事を集めてあります。
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十一月に 2

十一月に 1  いつになく図書館が混んでいるのは急激に外が寒くなったせいだろう、と憂鬱な思いを抱きながら、カテジナは肩が触れ合いそうなほど近くに座っている隣の席の少女を見やった。今カテジナが座っている簡素な造りのテーブルは四人掛けだが幅が狭く、通常なら知らない人間とは同席したくないくらいの大きさだ。カテジナが通う高校のすぐ側にあるこの市立図書館は、図書館としてはとても小さい。カテジナはプラハ市内に点在している市立図書館の中では旧市街広場の近くの中央図書館が一番好きだったが、

なにも茶阿流豆参世って表記しようって言ってるんじゃないんだ。

イギリス国王エリザベス二世が2022年9月8日96歳で崩御された。と同時に女王の第一子であるチャールズ皇太子がチャールズ三世として新国王に即位することが決定した。そのニュースは世界中で大々的に取り上げられ、私の住むチェコ共和国も例外ではない。女王崩御が報じられた後は、私も英王室のニュースを(そんなに熱心ではないが)ちょこちょこ読んでいる。 チェコでの報道を目にして、すぐに「おや?」と思ったことがある。 「エリザベス二世崩御、チャールズ皇太子がカレル三世として即位」とある。

クマタカの素朴な疑問

この、聞いてもどうしようもないような疑問を投げかけるために、久々のペン画の練習もかねて一枚漫画を仕上げました。むむ、今見直すと最後のクマタカの嘴が長すぎる感がありますな…。両翼を合わせてモジモジしているところを描きあらわしたかったのですが、こんな中途半端な感じに見えるのなら、もっとデフォルメしてキャラ化してやれば良かったなぁ。 ことの発端は鳥描きマスター橘鶫さんの絵。 このポハク族男性のモデルのカンムリクロクマタカ、ヘアスタイル(?)イカしてるよなあ、と思いググってみたん

外国語で俳句~チェコ語編

noteには俳人がとても多いように感じる昨今。自分がフォローしている方々がnote上の俳句クラブ(?)に所属しているからか、最近は「あなたへのおすすめ」としても、俳句関連がよく表示されるようになった。 個人的には俳句を詠むなどという風流な趣味は持っておらず、日本語母語話者として血肉にしみわたっている七五調で、俳句とも川柳ともはたまた短歌とも言えないような言葉の連なりが頭の中を駆け巡ることは頻繁にあっても、ついぞ「作品」として仕上げたためしがない。 しかし俳句とは何か妙な縁