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どうやってつくるの?の深さ

何を書こうか悩んでいたら、6月になってしまいました。

悩んだ末、新聞紙恐竜を作り始めた切っ掛けを書こうかなと思います。

新聞紙恐竜を作り始めたのは、大学3年後半のゼミ展。今から2004年ごろでしょうか。かれこれ、16年前です。

展示発表の課題だったのですが、自分の展示台がちょっと寂しかったため、家に帰ってから、目の前にあった新聞紙と液状のりアラビックヤマトを使って、ステゴサウルスをモチーフに作成しました。(その作品は、大学の研究室に置いてあります。多分。)

もともと小さ頃から、折り紙や色紙を使って、生き物を作っていました。そのため、自然な流れで作成して、ゼミ展で飾りました。

思いの外、発表した課題作品よりも、新聞紙でつくった恐竜のほうが注目されました。その中でたくさん聞かれたことがあります。

「これどうやってつくったの?」

これがきっかけで、4年生の卒業制作のテーマにもなりましたし、新聞紙恐竜を制作し続けるきっかけになりました。

今も、「どうやってつくったの?」は聞かれているので、それに応えるべく、展示を工夫しています。お客さんは作品の作る工程がわかったとき、作品の見方ががらっと変わります。その瞬間に立ち会えるととても嬉しいです。

身近な材料なので、誰でも作れます。ただやってみると、なかなか思うようにいかないようです。私も最初、不恰好な作品でした。16年も続けるとなんとか形になりました。何事も初めから上手くいことはないです。ただ、めげない心があれば、いつか納得の形になると思います。頑張りましょう。

「どうやってつくるの?」は何気ない言葉です。しかし、その言葉には人類が情報を共有したい!知りたい!という探究心を秘めていると思います。そうやって、私たち祖先は現在まで生きてきたのかなと思います。

毎日、家には新聞に数えきれない言葉が印刷され届けられています。それは1日しか寿命がありません。私はこれを新聞紙の新陳代謝と思っています。それを纏う新聞紙恐竜。まるで生き物のような、そうでないような。その日を留めて形になります。

どこまで表現できるのか、わかりませんが、作り続けてみようと思います。


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