Snow Manっていいよね⑥『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』感想【その歴史ごと愛したい】

つい数ヶ月前までジャニーズアイドルのファンになる気配のなかった私が「最近Snow Manのファンクラブに入ったんだけど」と打ち明けると、すでにファンだった友人たちはめちゃくちゃ驚いて、喜んでくれます。そしてさらなる沼へと誘うべく、ライブのBlu-rayを見せてくれるのです。
というわけで、先日はSnow Manのデビューコンサート『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』を鑑賞しました。

なんというか、壮絶なものを見てしまったような気分になっております。デビューコンって、けっこうハイカロリーなコンテンツなんですね。
というわけで、感動しがちなオタクのほとばしる感想や、考えたことを書いていきます。

セトリ順で振り返る『2D.2D.』

「Make It Hot」で、ゴンドラに乗って天井から降りてくるメンバーたち。バチバチにスイッチONのアイドル9人が1つのゴンドラにギュッと乗っている様を見て、ふと「世界一かっこいい丼もの」というフレーズが頭をよぎりました。個人的に大好きな「Party!Party!Party!」も観られて大興奮。もう、助走からイケイケダンスタイム過ぎるのよ。

「紹介RAP」でしっかり盛り上がった後、デビューシングル「D.D.」の披露。

何度見ても、佐久間くんの冒頭のアクロバットが好きすぎる。え、ていうかこの時、佐久間くんは足を怪我してるって本当ですか……???確かにアクロバットやっていないシーンもあったけれど、それでも全編通して負傷を感じさせないスマイルとパフォーマンス。佐久間くんのアイドルとしての意地を感じました。
続く1曲は「ひらりと桜」。ここで「ひらりと桜」なんだ……!Snow Manにとって、『滝沢歌舞伎』がいかに大切な演目か、その片鱗を感じられたような気がして、ちょっと泣きそうになりました。あと、個人的にはこの曲で優美なダンスを披露している岩本さんがめちゃくちゃ好きです。いつもはあんなにオラオラバチバチ踊ってるのに……!ほんとにギャップの鬼ですよね。

セットリストに組み込まれていてうれしかった次の曲は、「ナミダの海を越えて行け」。大好きなんです、この曲。曲調もさることながら、なにより歌詞が良い。長い下積みといくつもの波乱を乗り越えて、いま輝きながら様々な挑戦を続けるSnow Manが歌うと、まるでメンバーが苦しんでいる人と並走してくれているように聞こえます。嫌なことがあった日や仕事に行きたくない日、何度この曲に助けられたことか。そんな一曲をライブで聴くことができる幸せといったら、本当に感激で泣きそうになる勢いです。

その後もJr.時代の曲や舞台の楽曲を交えて、ノンストップのパフォーマンス。そして、ラストの「D.D.」再歌唱。みんなができる限りの最高のパフォーマンスをこのコンサートで出し切ったことがひしひしと感じられる、魂のこもった歌唱でした。普段のクールにアクロバットを決める「D.D.」とは異なる趣で、胸に迫ります。
コンサートの最後、メンバー1人1人のあいさつ。みんなの表情が忘れられません。長い長いこれまでの道のり。やっと果たしたデビューとこれから。そしてともに歩むファンへの思いを、みんなが自分の言葉で語っていました。
全員大好きですが、個人的にはやっぱり最推し・舘様のあいさつに胸を打たれました。いつもは感情をあらわにすることが少ない舘様が、体を震わせて男泣きしながら語るなんて。ファン1年生の私には、彼がどんな風にデビューまでの時間を積み重ねてきたのか、そのすべてを知ることはできないけれど、この数分間で思いの熱さをしっかり感じることができました。あと、お話を聞いて、やはり彼は自分の信じる道を闘いながら貫く人なんだと思いました。ジャニーさんと喧嘩したこと、その時に「You一人に何ができるの」と言われたことを回顧し、デビューを果たした今、その言葉を前向きにとらえなおす。これって、目標をかなえるためにたくさん努力をして、辛いことも全部糧にして歩んできた人にしかできないことだと思います。やっぱり舘様はかっこいい。大好きです。私があなたに出会えるまで歩み続けてくれて、本当にありがとう。

デビューコンで感じるSnow Manの歩みと、新参ファンの思い

興奮と喜びと勇気と感動を与えてくれたSnow Manデビュー後初のコンサート『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』。もう一点印象的だったのは、セットリストにデビュー前の楽曲が多く含まれていること。一緒に観てくれた友人が教えてくれました。「他のグループのデビューコンでは先輩の曲をカバーすることもあるけど、Snow ManはJr.時代からのオリジナル曲がたくさんあるからそれを披露してる。」
ファンになって数か月の私ですが、Snow Manには6人で活動していた長いJr.時代があること、そこに康二くん、めめ、ラウールが加入したこと、その後デビューして今に至るということは以前から知っていました。
今のみんなのことをどんどん好きになって、YouTubeで動画をたくさん見ている途中、6人時代の動画のサムネイルを見つけて「見るのやめとこう」と思ったこともありました。なぜなら、もし動画を観てこの時代のSnow Manを好きになったら、もう届かない過去に恋をして、自分が苦しくなるだけだと思ったから。でも、以前友人に『Mania』のBlu-rayを借りて観た時、「Party!Party!Party!」があまりにも素敵な曲で、もう一度聴きたくてYouTubeで検索をしたら、この動画に出会ってしまったんです。

9人体制になる前の最後のライブ。重力が無いかのような6人のアクロバット、黒・金・スパンコール・ファーをあしらった衣装、クールな曲調。そして何より、皆のパフォーマンス。メジャーデビュー前のアイドルだなんて信じられないような迫力に圧倒されてしまう。それは彼らの若さゆえなのか、デビューに向けて血の滲むような努力をしている、その道の途上にいるからなのか。「キラキラしたアイドル」なんて一言では言い表せない、ギラついた気迫に釘付けになってしまいました。
いまのSnow Manとは違った表情をした彼らのことも、まんまと大好きになってしまいました。と同時に、やはり複雑な感情もわいてきます。こんなに完成されたパフォーマンスをするグループが、なぜなかなかデビューできなかったんだろう。この頃から彼らを応援していた人たちは、どうやってSnow Manに出会ったんだろう。その人たちは今、どんな思いで9人を見ているんだろう。いまのSnow Manを作り上げるために、この6人はどんな気持ちで、何を乗り越えてきたんだろう。

どんなに繰り返し動画を観ても、インターネットで検索して知識をつけても、私はJr.時代のSnow Manを応援することはできない。そんなことを考えこんで、なんとも切ない気持ちになっていたタイミングで、『2D.2D.』を鑑賞しました。Jr.時代の曲もデビュー後の曲も、全部ほんとうに格好良かった。加入時期なんか関係なく、みんな輝いていた。最後のあいさつを聞けば、メンバー全員が、ここまで来るためにそれぞれの道を闘ってきたことがわかります。

『2D.2D.』がSnow Manの歴史をあまりにも強く感じさせるものだったので、観終わった直後はまたJr.時代に想いを馳せて、「もっと早く彼らに出会うべきだった」と少し切ない気持ちになっていました。でも、それはきっとありえなかっただろうな、ということも分かります。そもそも今までジャニーズに興味のなかった私が、Jr.で頑張ってるSnow Manを見つけることなんてできるはずない。
それに、『2D.2D.』でのパフォーマンスを見れば分かるのです。9人になってデビューを果たしたSnow Manには、Jr.時代からの歴史がしっかり脈打っていて、それが彼らを強くしているということを。今のSnow Manを好きでいるこそが、彼らの歩みを肯定することになるんだと私は思います。

Jr.時代から彼らを応援し続けてきた方達、そして歩みを止めなかったメンバーの皆に感謝と敬意を持ちながら、9人になって明るい輝きをどんどん増していく現在のSnow Manを追いかけて、応援していこう。ファン1年生なりにそんなことを考えさせられた、『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』でした。
また買わなきゃいけないBlu-rayが増えたぜ…。

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