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アメリカのリトルリーグでやっているバッティング練習

アメリカで子供がリトルリーグで野球をやっています。私自身はほとんど野球経験はありませんが子供と一緒にリトルリーグに携わることにより得た知識と情報をシェアさせていただきます。

素振りをしない

今回はアメリカの子供達が普段やっているバッティング練習について。まず一番の違いは素振りをまったくしないことですね。これは過程を大事にする日本人と結果を大事にするアメリカ人の違いでしょうか。アメリカ人的思考では実際にボールを打ってみないとそれが良いスイングかどうかどうやって判断するんだということだと思います。ですので基本のバッティング練習はティーバッティング。これはリトルリーグでもMLBでも同じです。

近い距離からのBP

今年からメジャーに挑戦する秋山翔吾選手と筒香嘉智選手がキャンプ初日のバッティング練習で共に初球を空振りしたという報道がありましたが、その理由は打撃投手の距離が近いことでした。リトルリーグでも同じでバッティング練習はコーチが近い距離から早いテンポで野手のスナップスローのような感じでどんどん投げていきます。MLBオールスターのホームランダービーを観たことがあればイメージしやすいかもしれません。

ポピュラーな道具3種

良く使われる道具を3つ。

チャッキット 本来は犬のトレーニング用の道具でボールを楽に遠くに投げるためのもの(ボールランチャー)。これの一番ポピュラーな商品名がChuckitなので、普段こう呼ばれます。これをバットに見立てて振り正面にライナーでボールを飛ばす練習をすることで正しいスイングパスとヒッティングポイントを意識付けします。

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キャムウッドバット  バットのグリップの上が太く重くなっているバット。アメリカでスイングの基本はバットのノブ(グリップエンド)をボールにぶつけていきバットを振り抜くとバレル(バットのヘッド)がついてくる(drive the knob to the ball, then barrel follows)と教えることが多いです。インサイドアウトスイングをするのにはこの動作を意識することが必要。バットの重みを使ってノブをボールに落としていき振り抜く練習をします。トニーグウィンが使っていたことで(引退後に指導用として)有名。

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PVCパイプ 日本だと塩ビ管ですかね。バットより少し長いパイプだったら何でもOKです。パイプを胸に抱えた状態で振る動作をすることでバットの正しいスイング軌道と身体の使い方を身に付けるための練習に使います。これ以外にもパイプを使ったドリルは幾つかあります。


おわりに

以上アメリカでポピュラーなバッティング練習について書きました。少しでもご参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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