一坪半のプラモ屋から世界の海洋堂へ ~ホラ吹きから夢を実現する大航海はまだまだ続く~
2021年6月26日に大阪府門真市にオープンした海洋堂ホビーランド様のユニフォームをご縁がありましてdimoブランドで作成させて頂きました。そして7月某日に弊社代理店の (株)たまゆら様 と同行しホビーランドの見学と海洋堂ホビーランド マネージャーの妹尾様にインタビューをさせて頂きました。
〈海洋堂ホビーランドロゴ〉
各HP・SNSは下記よりチェックしてみてください
■ (株)海洋堂
●海洋堂とは
私の拙い説明よりこちらを見ていただいた方が1000倍おもしろいですし、分かりやすいのでこちらもご覧ください。⇒ 海洋堂の歴史とホビーランドの内容
海洋堂は現在93歳とご高齢ながらその瞳は少年の様にキラキラ輝やいている宮脇修館長が約60年前に創業した一坪半の小さなプラモデル屋から始まりました。
店に集まる子供たちに何のプラモデルが欲しいかと聞いてそれを毎日問屋から仕入れて販売していました。売り上げを伸ばしてお店もだんだんと大きくしていく中で、宮脇館長は子供たちに「今でこそ、ちっぽけなプラモ屋だけど、いつかでっかいホビーランドをつくったるからなぁ、覚えといてや?」と大ボラ吹いて煙に巻いていました。
その後も海洋堂はプラモ販売で日本一になったり、完成したプラモデルで遊べる様に、店内に模型プールやジオラマなどを作り、子供たちを楽しませ続けていくなかで、宮脇館長は赤銅色で採色して創った帆船模型で、市の美術展で入選し、プラモデルをアートの領域まで押し上げました。
また、スロットレーシングが流行れば200坪の倉庫を借りて、他では無い全長180mのコースを作ったり、スロットレーシングが下火になったらその倉庫を「この倉庫を世界中の模型を集めたホビー館にしよう。日本一大きな模型店にしてやろう」とまたホラを吹いていたとか....。
そのホビー館に後の海洋堂の有名造型師(ボーメさん等)になる方々が集まっては、自分たちの好きなキャラクターなどを一から作り出すガレージキットを試行錯誤しながら作り出していきました。
やがて高い技術と高品質の商品で海洋堂の名も広がる中で、1992年にガレージキットの最大の祭典でもある ワンダーフェスティバル の主催を引き継ぎ、業界の主導的役割を担っていく事になります。
ワンダーフェスティバルを主催した影響もあって、物造りに興味を持った若者が海洋堂に集まり、新たな技術で稼働可能なアクションフィギュアや、食玩のチョコエッグ、誰もが一度は手にしたことがあるはずのペットボトルのボトルキャップフィギュアなど、ヒット商品を世に送り出し、世界の海洋堂へと名を広げていきました。
現在は北斗の拳、ウルトラマン、エヴェンゲリオン、スパイダーマン等のキャラクター物、リアルな昆虫のリボジオ等、卓越したリアルさと品質で国内フィギュア制作メーカーのパイオニアにして最大手であり、近年のホビー(フィギュア)業界の方向性を激変させた造形集団です。
●海洋堂ホビーランドとは
宮脇館長が創業当初にお店に来た子供たちに「今でこそ、ちっぽけなプラモ屋だけど、いつかでっかいホビーランドをつくったるからなぁ、覚えといてや?」と吹いていた大ボラが現実となりました。
約60年に渡りコレクションしてきたプラモデルや、親友のクリス・ウェイラスさんからプレゼントされたグレムリンなど、映画に実際に使用された国宝級とも言えるフィギュアや、ティラノサウルスとトリケラトプスの実物大ヘッド、俳優の故・今清水英一氏から譲り受けた美似(ミニ)と言う日本伝統工芸のコレクション、宮脇センムのミリタリーコレクション、海洋堂造型師達の至極の作品等、一日では全てを見きれない程のお宝が所狭しと展示されているドリームランドですよ!
更に土日祝日に別途有料ですがフィギュア塗装教室を行っています。ここではエプロン代わりに着て頂くキッズコートも弊社dimoブランドの別注で作製させて頂きました。
また、入場しなくても海洋堂フィギュアの最近の作品が見れる無料展示スペースや、どれにしようか迷うほどあるガチャガチャスペースに、海洋堂のフィギュアとお土産売り場のホビーロビー門真も無料で入れて買い物も出来ますよ♪
Q. ユニフォーム導入のきっかけは
海洋堂ホビーランドのオープンにあたりホビーランド専用のユニフォームを作ろうと考えていました。 海洋堂ホビーランドのテーマが『館長の頭の中、公開!』なので館長の頭の中を研究する研究員(スタッフ)と言う設定で、研究員っぽい制服を探していたのですが白衣だと少し病院みたいなイメージになってしまうと思っていた時に、エンジニアコートと言うものがあると知って色々と探したのですが中々良いものが見つかりませんでした。
妹尾マネージャーにインタビューするdimoのidとhb
そんな時にたまたま銀行さんの紹介で (株)たまゆら さん(弊社代理店様)を紹介していただきました。そしてたまゆらさんにイメージしている思いを伝えると直ぐに思っていたエンジニアコートをたまゆらさんが提案してくれました。
(それが弊社のdimoブランドのD701BO デニムエンジニアコートでした。たまゆらさんの担当者様もすぐにこれしかない!と提案していただきました。海洋堂ホビーランド様専用にオリジナルワッペンを左胸と背中につけたり前ボタンを海洋堂ホビーランドのロゴのレッドに仕様変更したカスタムエンジニアコートになっています。)
そのエンジニアコートがイメージとピッタリでデニムはイメージしていなかったけど、私たちものづくりをする一員としては汚れてもデニムだとそれも『味』になっていくのがそれも良いねって事と、素材がストレッチデニムなので手に取って一瞬、重いかな?って思いましたが着てみるとそんな重さも感じることなく体に馴染んでいくし、肘とかも良く伸びて作業もしやすく、デザインもカッコ良くてみんなすごく気に入ってます。
ただ......本社の人達に妬まれてますね。カッコいいから本社でも着たい!社長にも欲しいっ!って言われたり、別部署の人も出張の大阪⇔東京往復時に着て宣伝するから一着ちょうだいって言われてます。
■ 取材当日は宮脇館長は不在でしたが宮脇館長の為だけのオリジナルキャプテンコートも弊社dimoブランドにて作製させて頂きました。映画「海底2万里」の潜水艦ノーチラス号のネモ船長のキャプテンコートをイメージしたそうです。そのイメージを広げてデザインを起こして、何回も打ち合わせしてボタンやテープの幅などもこだわって、キャプテンコートを作らせていただきました。
完成したキャプテンコートに宮脇館長も大いに喜んで頂けました。キャプテンコートを羽織った宮脇館長は欲しいおもちゃを手に入れた子供のようにキラキラした目を輝かせた永遠の少年そのものでした。
Q. ユニフォームの反響はどうでしたか?
非常に反響は良いです。来場されるお客様に「そのコート売って欲しい!」ってよく言われます。また、ワークショップで子供たちが着るキッズコートも好評で、作業している姿などをお母さんたちが写真に撮ったり記念撮影したりと、ここでも「このキッズコートを売って欲しい!」って言われてます。ホントにカッコイイって評判は良くて嬉しいです。
コロナが終息して落ち着けば日本中いや、世界中から海洋堂好きがホビーランドに訪れるのでより「そのコート売って!」や「 I want to buy that coat !」って声が多くなれば海洋堂さんも作らざるを得ないでしょうから、ホビーランドを訪れる方は皆さん「コート売って!」て言って下さいね(笑))
Q. 今後の海洋堂ホビーランドの夢や展開は?
まず館長の想いを形にするのが私たちスタッフなんですが、館長がここ5年でどんどんホビーランドを改良していって自社ビルでミュージアム作れるくらいにするというので、もうあと2年程で考えないといけないと........。
その先には四万十の海洋堂かっぱ館の先に馬之助神社と言う神社が有るんですが、その神社、祠を建てたのが館長のお父様でそのかっぱ館と馬之助神社の間の4kmの道のりをかっぱランドにしてトロッコ列車を走らせたいんですよ。まだその道は苔の生えてる様な道路も舗装されてない山道なんですけど、そばに馬之助川が流れていてその川沿いにトロッコ列車を走らせるのが次の夢ですね。そこに向けて頑張っていきます!
ホビーランド内も常に変わり続けていかないといけないという館長の想いから、どんどん展示入れ替えや思いついた事はなんでも手を加えて来るたびに違うホビーランドにして子供たち(もちろん大人も!)に驚きと発見を持って欲しいという想いがあるので何時でも来て驚いてもらえるようなホビーランドにしていきたいですね。
少し逆光気味になってしまったので
撮りなおさせて頂きました
今回の館内案内とインタビューをお忙しい中対応してくださった妹尾マネージャー様、大変ありがとうございました!
また、右隣のスタッフさんが着ている半袖シャツも弊社dimoブランドによるオリジナル別注ユニフォームとして作製させて頂きましたので、来場される方はじっくり見て下さいね。
~あとがき~
今回ご縁がありまして海洋堂ホビーランド様のユニフォームを(株)たまゆら様とタッグを組ませて頂き作製出来たことに喜びと誇りを感じています。
お話を頂いた時は「マジかっ!あの海洋堂のユニフォームを手掛けるのか!」と興奮したのを思い出します。たまゆら様がホビーランド様のイメージするユニフォームを集約し、それを弊社で試作を作り何度も修正し完成させました。
そのユニフォームを宮脇館長、ホビーランドのスタッフさん達が喜んで着て頂いてくれる事、訪れたお客様が「これ売って欲しいっ!」って言われる事に何とも言えない喜びと誇りを感じています。
ジャンルは違えど同じ物作りをする企業として、海洋堂様のようにお客様に楽しんで、喜んで、驚いてもらえるようなdimo商品を作り続けていきたいです。
また、タイトルにした『ホラ吹きから夢を現実していく』ではホラ吹きと大変失礼な表現ですが、従来の法螺の正しい意味は『無量寿経』に「法鼓(ほっく)を扣(たた)き、法螺を吹く」とあります。つまり、「仏さまの説法」のことを法螺というのです。法螺は、「ホラ」ではなく、「ホウラ」と読み、如来の説法の声を象徴しその音を聞けば罪は消滅し、極楽に往生できると経典に記され、衆生の罪の汚れを消し去り悟りに導く象徴として法螺が吹かれたり、空海が持ち帰ったともされ灌頂の際には阿闍梨が受者に法螺を授けたようです。
また、チベット語でトゥンカルは「白いホラガイ」の意である。サンスクリットではシャンカ(śaṅkha)と呼ばれる。ヴィシュヌ神の象徴であり、奉納品で海での安全を願う魔除けであるとも言われています。
なので、『宮脇館長のホラは法螺であって周りの人々を楽しく豊かにし、人生と言う荒波を潜り抜け夢を現実に変える有難いホウラ吹き』だと僕は思っています。
今回のオリジナルユニフォームを通して海洋堂ホビーランド様の次の夢の実現を担ってると僕もホラを吹いときます!
近いうちにこの宮脇館長フィギュアがホビーランドで見れるかもね ♪
dimo(中塚被服(株))では、企業様向けオリジナルユニフォームの作成も承ています。
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