見出し画像

【ERC4626解説】もう紙の通帳は使わないだろう【暗号資産】

序文

LUNAの暴落は、様々なところに波及しており暗号資産業界全体に激震が走ったといっても過言ではない。DeFiについて調べれば調べるほど、それが本当に小説の物語を読んでいる感覚に陥ることがある。

このような事態になっているにもかかわらず、Do Kwon氏からは支援を行うという連絡しかされておらず、問題意識の低さに不満が募っていた。

最終的にはこの一連の事件においてクリプト全体の評判に影響が出たことは間違いがなく、今後の動向は冬の時代の到来を予見させるものが多い。

仮に冬が来た場合どうするべきかについて、現状のWeb3がどこへ向かっているのかを調べつつ解説していきたい。

ボールトとERC-4626

2021年はNFTDefiが盛り上がった時期だったが、すでにそれらは盛り下がっている。2022年の年初めごろにCurveやConvexYearnが隆盛し、現在ではDEXの中でも非常に巨大なものになっている。そしてそのあとに出てきた様々なプロトコルは暗号通貨と法定通貨を折り合わせた未来を見据えているようなものがどんどん提案された。

暗号資産は主に利回りの最適化、効率化が目的で運用されている場合が多く、それらに関する試みが多い。例には以下のようなものがある。

例 :
✔ ve系トークン
リキッドステーキング
LayerZeroやOmnichainNFT
ERC-4626規格

ve系トークンはもともと$OHM$TIMEなどの失敗を踏まえて出てきたものと考えることができる。分散型準備通貨はいろいろと試みがあるもののステーブルコインのディペッグやプロジェクトの破綻などによってその道は厳しいものに思えた。しかし、CurveやYearnの仕組みはveCRVやyveCRVを生み出し、時間に対してロックされるという概念は受け入れられFTM上のve(3,3)などに発展していった。

特にYearnの仕組みは利回りアグリゲーターとして注目され、一連のスマートコントラクトをボールトとして呼ぶようになった。ERC-4626はそんなボールトに関連する新規格だという。

これまで、Defiでは流動性マイニングによるLPトークンの発行が流行っており、これはレンディングサービスやDEXなどで多く見られてきた。例としてはAAVEでいうaToken、Curveでいう3CRVなどだろう。しかし、それらのLPトークン(有利子トークン)には共通の規格が存在しなかった。そこで、共通の規格として開発されたのがERC-4626トークンということらしい。

他にも、例に挙げたようなLayerZeroやOmnichainNFTなどもありますが、ここでは説明は割愛します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?