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【ネタバレなし】『タコピーの原罪』、面白かった!!

世間に遅れること約1ヶ月……
タイザン5先生の漫画『タコピーの原罪』、とても面白かったです!

以下、ネタバレなしの感想。

感想①『ドラえもん』から遠く。思えば遠くへ来たもんだ

本当かどうか知らないけど、
『ドラえもん』があったおかげで日本人は、
SF作品にスッと入って行けるのだ
と聞いたことがあります。

あと、のび太君を見てるおかげで
便利な道具があっても、幸せにはなれない
という前提で物語を見る人が多いらしい。

『タコピーの原罪』は、『ドラえもん』を知ってるみんなならわかるよね?という感じで、説明をかなり省略しています。

とても読みやすい。入ってきやすい。

一方、内容はかなり闇が深いものとなっており、「ドラえもんからずいぶん遠いところまで来たなー」と感心しました。

感想②ステレオタイプの多用は、わざとだなこれ。

『タコピーの原罪』を面白くないと言う人はたぶん、「どこかで見たことある話ばっかりじゃん」って思うのではないか?と予想します。

いじめ、離婚問題、優秀な兄とダメな弟……

「もうちょっとヒネってはどうか」などとつい思ってしまうほどに、ステレオタイプ(典型的な例)を連打してきます。

僕は「わざとだな、これ」と思いました。
そうした方が話が早いから。

上下巻で終わる短編だからこそ、要素要素はスッと伝わった方がいいのです。
それこそ、『ドラえもん』を知ってるからこそSF要素を理解しやすいように。

あと、全部をちまちまヒネるよりも、大筋の部分を大きくヒネった方が面白い作品になるってことなんだと思います。

感想③細かい部分で遊んでる!漫画ならではの面白さ!

小説だとどうしても文字にしないといけない。例えば、周りの子は半袖なのに、一人だけ長袖だ、だとか。
漫画だと、そこを言葉にせずにサラッと描いておくことができます。

この漫画、本筋ではステレオタイプを多用してわかりやすくしておいて、細かいところでめっちゃ遊んでますね。

そういうのを発見していく面白さも、とても魅力的だと思います。

結論。

我ながら「すごくゴチャゴチャ書いたなー」と思う感想。単純に「面白かった」で良くない?

まぁでも、この感想①②③を面白く読めた人には、間違いのない作品だと思いますよ!☺️


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