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ドラムマニアをやろう

この記事はPUC Advent Calendar 2020の16日目の記事として作成されました。昨日はベラ君が記事を書いてくれました→「約二か月でアルティメットに行く方法」。私も十段RTAとか言って弐寺やってたときを思い出しますね。短い時間で成長すること自体は個人的にはそんなに価値を感じてませんが、成長速度が速い人は地力の伸び代が大きいと思うので、とても羨ましいなぁと思いながら見てます。

今回はまだドラムマニアをやったことない人達への導入と、叩く手順ついて語ります。まだ銅ネになったばかりでお世辞にも上手いとは言えませんが、つらつらと書いていきます。ドラムマニアをやらない人も、これを機に興味を持ってくれると嬉しいです。

ドラムマニアとは

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ドラムマニアとは、楽器のドラムを模した音楽ゲームです(というか叩いてるのはほぼ電子ドラム)。ノーツを叩くのにスティックを使う点やペダルを踏む点、またスコアや達成率にコンボが絡む点などが特徴的な音ゲーです。

ドラムマニアの楽しい点はなんといっても、スティックでパッドを叩き、脚でペダルを踏み、体全体を使ってプレーするグルーヴ感です。この感覚は他の音ゲーでは味わえないものだと思ってます。このグルーヴ感はメジャーソングで感じやすいと思うため、版権曲をやるのもめっちゃ楽しいです。

あと、ギタドラにはスキルシステムがあり、スキルを上げていくのも数値として成長を実感できて楽しいです。多くのプレーヤーは、スキルを上げてネームカラーを変えることを大きなモチベーションにしてプレーしています。ネームカラーは下のようにスキルの値で割り振られます。スキル対象曲は新曲旧曲それぞれ25曲なので、50で割った値が単曲のスキル値平均です。私の属している銅ネは7000がラインなので、スキル対象は平均で140点出せてるということになります。余談ですが、現在虹ネは700人くらいいるみたいです、以前と比べるとかなり多くなったように感じますね。

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ドラムマニアはOK(弐寺でいうところのBAD)でゲージが減らないため、とにかく叩いて踏んでいればクリアできてしまいがちです。そのためどれくらいの難易度をやればいいかは難しい所ですが、適正難度値なるものが下の式で計算できます。

適正難度値 = (Skill / 1000) + 1.00

私は現在7000ちょっとなので8.00くらいが適正ってことですね。8.00前後で触った曲は大体Sが取れてるくらいなので、それなりにSが取れるくらいが丁度いいのかもです。

ドラムマニアでは叩く(踏む)部分を左から順にレフトシンバル(LC)、ハイハット(HH)、レフトペダル(LP)、スネア(SN)、ハイタム(HT)、バスペダル(BP)、ロータム(LT)、フロアタム(FT)、ライトシンバル(CY)と呼んでいます。

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どう叩いてどう踏めばいいの?

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ドラムではハイハットとスネアを叩くときに、どちらの手でハイハットを叩くかでクロスとオープンに分けられます。右手でハイハットを叩く場合は配置の関係上スティックがクロスするため、クロスハンドと呼ばれます。一方左手でハイハットを叩く場合は体が開いているため、オープンハンドと呼ばれます。一般的にドラムにおいてはクロスで叩きますが、ドラムマニアをプレーするにあたってはどちらを採用すればよいでしょうか。

これに関しては正解があるわけではないですが、オープンを推奨されることが多いです。というのもドラムマニアには実際のドラムと違う点があるためです。よく言われていますが、ドラムマニアのハイハットの位置は通常のドラムセットと比べてとても低くなっています(これでもXG以前よりは大分マシになりましたが)。そのため、クロスして叩くと左手の可動域が狭くなり叩きづらくなってしまいます。特にシェイクビートのようなハイハットを刻むタイミングとスネアを叩くタイミングがずれている譜面では、慣れていないとバチバチにスティックがぶつかります。私はいつもバチバチに音を響かせてます。またそれ以外にも、初見でクロスを使用していると想定外の配置に対応しづらい点や、ハイハットを刻みながらタムを叩く配置が叩けないといった点も、オープンが推奨される大きな要因です。

クロスのメリットとしては、利き手(右利き)で叩けるため体力とリズムキープ力があるといった点や、譜面としてはクロスで叩くことを想定して配置してあることも多いためそういった譜面が叩きやすい点があります。あとはハイハットを刻んだ後にシンバルを刻むようなときは、右手のリズムがずっと一定のためリズムキープがしやすいといった点などもあります(その分右手が疲れるのはデメリットでもある)。色々と言いましたが、クロスオープンに関しては好みの部分も大きいので、自身のあったスタイルを優先すれば問題ないです。私はどっちもできる方がいいと思っているので、いつもはオープンで叩いてますが、極稀にクロスの練習もしています。

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また、ペダルの踏み方に関してもヒールアップとヒールダウンといったものがあります。これも名前通りなのである程度想像がつくと思いますが、ペダルを踏む際に腿を上げ踵を上げて踏むのをヒールアップ、脚は動かさず踵も下げたまま車のアクセルのように踏むのをヒールダウンと言います。これまたどっちがいいの?となりますが、ヒールアップが丸い選択になると思います。

理由はシンプルで、ヒールダウンはめっちゃ疲れるからです(もしかしたら私の踏み方が変なのかもしれないですが)。実際私はもともとヒールダウンでプレーしてましたが、冗談抜きで脛の筋肉が攣りそうになるため、紫ネームくらいのタイミングでヒールアップに矯正した過去があります。でも実際のドラムで技術として確立されていることを考えると、コツがあるのかもしれないですね。

あとこれらの選択はドラムマニアが実際のドラムと違い、音色などを意識する必要がないという点も大きく影響しています。あくまでドラムマニアをプレーする観点で見ていることに注意してください。

基本的な技術を抑える

それではドラムの基本を押さえていこうと思います。他の音ゲーと違い楽器性が強いため、突飛な配置を出しづらく、基本を押さえるのがとても大切になってきます。ここでは刻みとロール、タム回しについて説明します。以下画像に出てくるL、Rはそれぞれ左手、右手で叩くということを意味するとします。

刻み手順

刻みとはHHやCYを一定のリズムで刻みながら、SNを絡ませるパターンです。上の例は一番基本的な刻みの形で、2ビートと呼ばれます。先ほど説明したオープンかクロスかでLとRが逆になります。刻みは手順を組んで楽をするのが難しいことが多いので、脱力と体力を直に問われますが、精度を保つのは容易なため、パフェ率の稼ぎどころになることが多いです。刻みの癖になんか叩きづらいってときは、SNや足の絡むタイミングが難しいのが大抵なので、一回ちゃんと譜面を見てリズムを確認するとよいです。

スネアロール手順

ロールとは上のような配置で、まぁ要は同じ箇所を連打する配置です(主にスネアに使われる表現)。連打を両手で処理させることの少ない弐寺やポップンプレーヤーからすると、最初は縦連やばすぎと思うかもしれないですが、基本的にドラムマニアでは左右交互にとれるので、見た目よりは手の負担が大きくないです。

タム回し手順

タム回しとは複数のタムを移動しながら叩くもので、上の形が一番の基本形になってます。これが綺麗に決まるととても気持ちいい。ドラムはいくつかのパターンを繰り返して叩きますが、そのパターンの繋ぎにアクセントを入れます(このアクセントは強弱のアクセントよりも音色のアクセント的な意味合い)。これをフィルインといい、「タム回し ∈ フィルイン」の関係です。フィルインはコンボカッターとなることが多く、ドラムマニアの難しい部分です。ギタドラは達成率にコンボが大きく関わってくるので、コンボカッターは親の仇です。

手順を考える

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まず手順を考える前に、シングルとダブルについて説明します。シングルは左右交互に叩くことで、前項で説明したロールやタム回しの取り方はこれに当たります。それに対してダブルは、完全交互で取らずにRLLやLRRといったように、片方の手で連続して2回叩くことを言います。その中でも特に、スティックのリバウンドを利用して一振りで2回叩く技術をダブルストロークといい、速い2連打を片手で入れる際に重要になってきます。じゃあトリプルストロークもあるの?と思うかもしれません。こちらはありますが、あまり使いません。というのも安定して片手で3個入れるのはかなり難しく、上級者が難しい曲を攻略するときに使ったり、片手が出てこなかったため咄嗟に入れたりするくらいです。

また、パッドの配置関係も説明します。ドラムマニアは他の音ゲーと違って、同じパッドの連打よりも色んなパッドを叩くことの方が難しいです。また、高さが上から下のパッドに向けて叩くのは手を下ろすだけで叩けるため容易ですが、下から上のパッドに向けて叩くのは難しいです。そのためLT→FTを片手で入れるのは簡単ですが、FT→LTを片手で入れるのは難しいです。また、HT↔LTの移動も横方向のため難しめです。そのため、フルシングルで回すにはしんどい配置は、ダブルを絡ませることで解決していきます。

それではよくある譜面の手順を考えていきます。

スネアロール応用手順

これはロールの最後にLCを叩く場合で、結構な割合で出てくる配置です。これの取り方は2つあり、フルシングルで叩くか、ロールの最後にダブルをいれるかです。シングルで入れる場合はシンバルを叩く右手が左手を追い越して、クロスのような形になります。これは好みの部分も大きいですが、個人的にはダブルを確実に入れるのは難しいと思っているので、可能ならシングルで叩くようにしてますし推奨します。まぁこれはダブルに対する認識の違いによって変わってきそうですね。SNの最後とLCを両方左手で拾ってもいいですが、速い譜面では物理的にしんどいので勧めません(遅い譜面なら全然あり)。

でも、そもそも左手始動でやれば無理なくシングルで叩けるじゃん!って思うかもしれません。その通りです。ただ、基本的に右手始動の方がうまく叩けることが多いため、特定のパターンとか曲別対策をしない限り、右手始動で叩き始めるものとします。

タム回しダブル手順

この配置はタム回しのところで見たように、シングルで回せばいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、実はこれはダブルを使った方が楽な配置です。というのもFTからLCの移動はかなりしんどいためです、多分ドラムマニアで一番遠い配置です。そのため遅い譜面ならフルシングルでも回せますが、速いとダブルが必須となってきます。

手順を考える大切さを説いてきましたが、難易度が上がると手順を組んで簡単に叩くことが難しい配置も増えてくるため、ゴリ押し力もとても大切になってきます。個人的にどの音ゲーでも選択肢は多いに越したことはないと思っているので、色んな叩き方ができるといいです。とか言いながらも、私は左手でCYを叩くのが嫌すぎて、Windy Fairy のシンバルを片手でゴリ押して繋いだりしてました。

発展的な例

それではもう少し難しい譜面を見ていきましょう。参考に曲名を載せてますが、別にその曲じゃなくても同じ配置は色んな曲で降ってきます(所望の配置をもとに曲を探すの難しい…)。

RightOnTime手順

RIGHT ON TIME [EXT]で出てきた配置です。これをフルシングルで取るには右手始動の①でないといけないです。しかし、私は右手始動のHHがとても苦手なため、実際はほとんど②で取ってますです。慣れたら違和感なく叩けますし、初見でも使いやすいのでおすすめです。

複雑HH手順

サイレンサイン [MAS]で出てきた配置です。HHの数が偶数なため完全交互で叩くのが無理という、厄介な配置になってます。この譜面の取り方はパターンでとるなら①だと思いますが、私は②のように取ります。一貫性がなく少し奇妙な取り方ですが、私的にはこれが負荷を分散して叩けて丁度いいです。地力がついたら一貫性のある①のような叩き方をした方がいいかもです。

DYD手順

Drastic Your Dream [MAS]で出てきた配置です。これはHHの三連打(BPM140の16分)が難しく、手順を組むかゴリ押すかで悩まされます。三連打についてくるSNの絡み方が毎回違うため、正直私は②のように左手に頑張ってもらうのが一番早いなってなりました(最後のHHも全部左手かも)。BPM150の3連くらいはちゃんと両方の手で入れられるようになっておくと便利に感じます。

歯抜けタム回し手順

鬼華-修羅の舞- [EXT]で出てきた配置です。こういったフィルインは3ノーツの塊×2+CYという考え方でやればいいですね。右手が頑張る量が多くなってしまいますが、個人的にはこれが安定します。

タム回し応用手順

①はZЁNITH [EXT]、②は狂水一華 [EXT]で出てきた配置です。こういった歯抜けのタム回しは交互に叩くよりも、16分のちゃんと詰まった配置から引いたものを考えると上手くいきやすいです(①だと各BPの16分後にもLT、HTがあると仮定して手順を組み、そこから仮定した部分を引く)(日本語が不自由)。この考え方は一つ前の例でも同様に考えられますね。

階段タム回し手順

大好きなぬいぐるみ [MAS]で出てきた配置です。咄嗟に左手でFTを叩くのは少し難しいため、私はLT→FTは右手で両方とも取りがちなんですけども、この配置を右手でLT→FT→CYと叩くと凄い動きになってしまいます。咄嗟に降ってきたら右手に頑張ってもらうのも仕方ないですが、ちゃんとやるなら対策をして画像通りに叩けるようにしたいとこです。

泉フィルイン

Clattanoia [MAS]やHyperseven type K [EXT]、SPRING BAZOOKA [MAS]などで出てくる、若干珍しくて難しい配置です。パッドの配置が下→上なため、速い譜面では交互で取らないと無理に近いです。この練習にはClattanoiaがよさげです(開幕しか降ってきませんが)。

サイレンサインの所で説明したように、ドラムマニアはパッドを叩く数が偶数か奇数かで大きく難易度が変わります。一番シンプルで分かりやすい例としては、タム回しが3連のタム回しになると一気に難しくなります。そのため、手順を組む際は偶奇を意識させられることが多いです。

コロンビア手順

ちなみになんですが、こういう配置はコロンビアって呼ばれます。なんでコロンビアって呼ばれるんでしょうかね?SN→LC+CYをゴリ押すしかないので好まれない配置です。

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おわりに

後半の手順に関しては、正解があるわけではありません。ぶっちゃけ上手く叩ければなんでもいいんですが、私はほんとにこの叩き方でいいのか?ってずっと疑問に思いながらプレーしてたんで、一例として書かせてもらいました。

思ってたよりも記事がとても長くなってしまいましたね。ここまで読んでくれた方はありがとうございます。

ドラムマニア楽しいよ、みんなやろう。


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