見出し画像

※昔のあれこれ、愚痴です。LGBTQなど。※あの頃はなかなかにキツかったな。





今となっては
自分の性自認なんで
よく分からなくなってきているけど





当時15のボクは
この身体が“オンナノコ”であることが嫌で
なぜ母と同じ身体的性別なのかと
どうして
義父とおなじ身体じゃないのかと悩んだ


義父が冗談のつもりで
「大人になったら生えてくるんだ」と
言ったのを本気で信じて


大人になったら
愛した人と結婚出来るもんだと


無条件にそうなるんだと
信じていた……











今から20年以上前の話だもの
まだLGBTQなんて言葉はなかったし


母には“ままごとの恋”とか
“お前は頭がおかしくなった”とか
“そんなふうに育てた覚えは無い”
“気持ちの悪いこと言わないで!”とか


まぁ
徹底的に否定されまして

テレビでそういう話を見た時は
理解してますよ?みたいな顔しといてさ


当事者になるなんて思ってなかったのね?
うそつき










そして
愛した女の子達は
みんな口をそろえてこう言った

「普通に結婚できないから」
「あなたの身体が女の子だから」
「親になんて言えばいいの?」
「子ども欲しいから。」



ボクの身体が“オンナノコ”だったから

たったそれだけのことで
ボクはあの子たちとお別れをした


こんな身体で産まれてきたから

ボクは愛した人とは一緒になれず
尊敬してた先輩からも
酷い言葉を吐かれた


「相談してこれるうちは、まだ大丈夫だから。」
「本当に男になるつもりなら、今ここで裸になれるでしょ?」※先輩は男



笑ってしまうよ

そういう話では無いんだよなぁ







結局

ボクの気持ちをすくい上げてくれたのは
血の繋がらないお父さんだった


ある休みの日
家には父と二人きり

「おとーさん。ボク、女の人が好きなの。今、お付き合いしている人もいるの。」

と今思い出しても無理やりすぎるくらいの
展開で投げた爆弾

義父は数秒考えてから

「そうか」

とひと言
気持ち悪いと言われるのかな、なんて思っていた

「お前が、幸せになれるならそれでいい。」
「え?」

おそらく、ものすごく戸惑っただろう義父は静かにそう告げた

「お前が嫁さん連れてきても別にいいんだ、俺は。ただ、俺に会わせられないような人はダメ。」


実の母でさえも
拒否するような話を

血の繋がらない父は
葛藤しながらそれでも受けて入れてくれた



その後からは
結婚しないのか?とか
孫はまだかとかはボクには言わなくなった

聞き方が優しかった

「いい人はいないのか?」って

こっそり
2人の時に話をした
嬉しかった





ボクの気持ちに寄り添ってくれた義父さんは

もう居ない……





こうして

苦しくなっても




「お前はやれば出来る子だ。いい子だ。」と

頭を撫でてくれた手は
もうそばに無い





今はね
もう更年期だから
月経もきつくないし
この身体であることに諦めも着いたけど


それでも
未だに思うよ


この身体がオンナノコでなければ

ボクは



愛した人と結婚できたのにって……!!






バイセクシャルで、アダルトチルドレンで、ぽんこつオートマタなボクが、フルフェイスマスクをして生きているって話。 主観が9割です。 暗い話も、えぐい話も盛り込みます。 合わないなと思ったら、距離を置いてくださいませ。