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世界中のオーディエンスが待ちわびたニューアルバム! Migos - Avalanche (2021)

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ジョージア州アトランタを拠点にQuavoOffsetTakeoffからなる3人組ラップグループのMigos

これまでに発表したアルバム「Culture」「Culture II」では2作連続で全米チャート1位を獲得し、2010年代のトラップ、サウスシーンを牽引してきました。

そんな彼らが「Culture」シリーズの最終章となるアルバム「Culture III」をドロップ。

当初この作品は2019年に発表予定でしたが、2020年に延期。

彼らはSNSでたびたびリリースを示唆していましたが、新型コロナウイルスの影響を受けたことで、再び持ち越しとなっていました。

ようやく長い月日をかけてリリースとなった今作から「Avalanche」をピックアップ。

この曲はアルバム発表前日にリリースされ、既にMVも公開済みです。

早速、これまでのキャリアと待ちに待った新曲について解説していきます。

レーベル  : Motown Records, Quality Control

リリース日 : 2021年6月10日

名前    : Migos

年齢    : Quavo 30歳
        Offset 29歳
        Takeoff 26歳


出身地   :    Quavo ジョージア州グイネット郡
        Offset ジョージア州グイネット郡
        Takeoff ジョージア州グイネット郡 

Migos - Avalanche (2021)

経歴

2008年にグループを結成し、当時はPolo Clubと名乗っていたMigos

メンバーのQuavoDJ Khaledの楽曲などで活躍し、メインストリームでも人気が高いラッパーの一人です。QuavoTakeoffにとって歳の近い叔父であり、さらにOffsetとは従弟となるので、Migosはメンバー同士が血縁関係のユニークなグループです。

そんな彼らは「Juug Season」(2011)「No Label」(2012)と毎年のようにをミックステープをリリース。

続く2013年に発表した「Y.R.N. (Young Rich Niggas)」はミックステープサイトで700万回以上のストリーミングを記録。

この中からアトランタ発のプロデューサーであるZaytovenがプロデュースした「Versace」がシングルカットされ、世界的人気ラッパーのDrakeがRemixを発表したことが追い風となって大ヒットとなりました。

ZaytovenUsherFutureGucci Maneなどラッパーを中心に手掛ける名プロデューサーです。

また音楽メディア誌Rolling Stoneの「The 100 Best Songs of 2013」では69位に入るなど評論家からも高い評価を得た作品になりました。

Migos - Versace (2013)


勢いに乗る彼らは前述した「No Label」の続編となるミックステープ「No Label 2」(2014)をドロップ。

リリースから1週間で10万回以上のダウンロードを記録し、中でも「Fight Night」はクラブヒット。

Hip Hopメディア誌XXLの「25 Best Songs of 2014 so far」に掲載されるなど、徐々に全米中へ名が知れ渡るようになります。

Migos - Fight Night (2014)

2015年には周囲の期待を背負い、デビューアルバム「Yung Rich Nation」をリリース。

「One Time」「Pipe It Up」で爪痕を残しました。

間髪入れずに同年にはミックステープ「Back to the Bando」(2015)をドロップ。

この作品から「Look at My Dab」は独特なダンスが注目を集め、NBAやNFLの選手が試合中に使用するなど全米中で社会現象となりました。

Migos - Look At My Dab (2015)

2016年にセカンドアルバム「Culture」をリリースし、ここで全米チャート1位の快挙を獲得しました。

「T-Shirt」「Slippery」といったシングルがクラブヒットし、グラミー賞「Best Rap Album」にノミネート。

またシングルの「Bad and Boujee」は全米チャート1位に輝き、グラミー賞「最優秀ラップパフォーマンス」に選ばれました。

各音楽メディアからも高い評価を得て、この年を代表するクラブバンガーとなった1曲です。

Migos feat. Lil Uzi Vert - Bad and Boujee (2016)

2018年に発表したアルバム「Culture II」でも全米チャート1位に輝き、年間アルバムチャートでも10位にランクイン。

全24曲収録とボリューミーな作品に仕上がり「Stir Fry」「Walk It Talk It」などがヒットしました。

また「MotorSport」では、BET Award 「Best Featured Verse for the song」で共演したCardi Bのヴァースが受賞。

Migos, Nicki Minaj, Cardi B - MotorSport (2018)

同じころ、深夜トーク番組「The Late Late Show with James Corden」から毎回、大物アーティストをゲストに招く人気コーナー「Carpool Karaoke」に出演。これまでStevie WonderMariah CareyLady Gagaなどが出演していましす。

そんな番組にMigosが抜擢されたとういうことは、彼らの存在が着実にメインストリームに浸透してきたと言えます。

バラエティにもぴったりなキャラ立ちした3人にも注目です。

"Avalanche" 元ネタ情報

元ネタとなったのはミシガン州デトロイトで結成されたボーカルグループTheTemptations「Papa Was a Rollin' Stone」(1972)です。

この曲は1971年にSoulグループThe Undisputed Truthが発表したカバー曲で、TheTemptationsのアルバム「All Directions」に収録されています。

シングルは全米チャート1位に輝き、グラミー賞で3部門を受賞。

Rolling Stone誌の「史上最高の500曲」で169位にランクインするなど、歴史に名を刻んだ名曲です。

The Temptations - Papa Was a Rollin' Stone (1972)

The Undisputed Truth - Papa Was a Rollin' Stone (1971)

Avalanche

約4分にも渡る「Papa Was a Rollin' Stone」(1972)のイントロをサンプリングしたこの曲は、元ネタの特徴的なハイハットのリズムを上手に残しています。

また、彼らが三者三様にこれまでのキャリアを振り返りながらも、ラップスターとして自信に満ち溢れたリリックが印象的です。

Woo, Papa was a rollin' stone, but now I got rollin' stones in the bezel (Ice)
Mama at home all alone, hustlin', tryna keep this shit together (Mama)
Young niggas smokin' on gas, I'm livin' too fast, my foot on the pedal (Woo)
If I go back to the past, my niggas ain't know we'd be rockin' Coachella (Hey)
If a nigga ever try me or play me, I buy him an iced-out shovel (Ice)
Dig ya own grave, nigga, you played yourself, I put some cash on your schedule (You played yourself)
If a bitch ever try to filet me, huh (Yeah), I just sit back and let her (She got it)
※翻訳
パパは転がる石のように向こう見ずだったが、今俺の時計にはダイヤが輝いている
ママは一人で家にいて、家庭を維持しようと頑張っていた
後輩たちはマリファナを、俺は生き急いでいる、常にペダルに足を乗せている
もし過去に戻ったら、仲間たちは俺たちがコーチェラ(野外音楽フェスティバル)をロックしていることを知らないだろう。
もし誰かが俺を試したり弄んだりしたら、俺はそいつにダイヤのシャベルを買ってやる
そのシャベルでお前の墓を掘れ、自分でな、俺はお前に金をかけてやった
もしビッチが俺を切り刻もうとしたら、俺はただ座って彼女に身を任せるだけだ

終わりに

ニューアルバムにはCardi BDrakeFutureJuice WRLDPop Smokeといった人気ラッパーがゲスト参加。約3年振りの作品になったにも関わらず、まだまだ彼らの勢いは衰えてはいません。

メンバーもアラサーを迎え、キャリアとしても脂がのってくる時期なので今後の活躍もかなり楽しみですね。

新作「Culture III」はもちろん2作連続1位となった前作も必聴です!

こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️

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