「女性がもっと自由になる世界を作りたい」小野 美世さん
性・セクシュアリティを扱う心理カウンセラー、心屋塾認定講師をされている小野美世さんにお話を伺いました。
小野美世さんプロフィール
出身地:愛知県
活動地域:京都と東京を行ったり来たり
現在の職業および活動:性・セクシュアリティを扱う心理カウンセラー、心屋塾認定講師
「自分の魅力を知った上で男性と付き合う。」
Q1.どんな夢やビジョンを持ってらっしゃいますか。
「女性がもっと自由になる世界。」にしていきたいです。
性の話は、制限が多いですね。例えば、人にいっちゃいけないとか、見せちゃいけないとか思ってしまって、不自由な状態ですね。
パートナーにも本音を言ってはいけないと思ってしまい、本音を言えない人が多いです。
一番伝えたい事を相手に伝えられるようになったらいいですね。
自分に魅力がないと思ってる人も多いです。
オリジナルな可愛さあるし、色気のことは叶姉妹とかグラビアアイドルと比較して魅力がないって言うけどその人によって色気は違います。
色っぽさ=生命力
これを一人一人わかったらいいと思い、よく人に伝えています。
自分の自信を持った状態で男性とつきあうのも大切です。
「負けるが花パートナーシップスクール」
Q2.その夢を実現させるために、どんな目標計画を立てていらっしゃいますか?
「負けるが花パートナーシップスクール」というスクールを主催して、男性に負けてもいいんだよと言う事を伝えています。
コミュニケーションの仕方が、気持ちを相手に投げつけたり、
普通はこうするよねと決めつけてしまうと、相手に伝わらないです。
例えると、片手にナイフを持って脅しながら伝える状態で、相手は怖いと思ってしまいます。
それを、ナイフを持たずに、両手を差し出して相手のことを受け入れる事や色んな事を教えています。
これは2007年頃に結婚した頃に読んだ本ローラ・ドイル著「サレンダード・ワイフ 賢い女は男を立てる」という本と自分が経験した事をミックスして参考にしています。
男性が言った事を受け入れる事と書いてあるんです。
例えば相手が「これしたい!」と言ったことに対して、相手の事に文句言わず「ええ、あなたがそういうなら」と受け入れてみましょうって書いてあります。
抵抗せず、戦わない。そうしないと歪みあってイライラします。イライラしなければ相手は機嫌がいいんです。修行っぽくはあったけど、自分の機嫌を自分でとるようにしました。
相手を否定したくないという思いがすごくありました。こっちから攻撃しないと分かれば、こっちのために色々してくれるというのが分かってきました。
「美世さんは怒らないんですか?」ってブログとかみて聞かれるんですが、そんなことはなく、自分の失敗談を出しているんです。
相手の意志を尊重したいという変化の意志を持っています。
「毎日ブログを2つは記事を書いて、同じような悩みを持っている人に伝えたい」
Q3.その計画を達成するために、日々の活動はどのようなにされていますか?
とにかくブログを書いてます。無料で読めるので。一日に2つは記事を書くようにしています。
性の問題は、話にくいけど、文字にはしやすいんです。情報をブログで全出ししています。
個人カウンセリングはしてなくて、ブログでカウンセリングを伝達してます。
個人カウンセリングするよりも無料で書いて何千人という大勢の方が気づけたらいいなと思っています。ブログにメッセージを結構頂くし、お礼も貰えてます。
アメブロを利用していて、アクセス数がすぐ分かるので、数字みるのが好きでそのモチベーションもあります。
今とても多い相談が不倫の話です。夫婦関係はこれからもっと変わるし、婚姻制度も変わっていきます。
セックスレスの話も婚姻制度の限界につながっています。
統制がとれなくなるからこそコミュニケーションが大事。コミュニケーションが成熟していかないといけないという問題意識から、教えているんだなと思いますね。
性の話だと、意見のすり合わせしたり、コミュニケーションをとり辛いカウンセリングでもパートナーの方に、その本音を伝えておいで、ということが多いです。皆、本音を言えないから苦しい。
最近は本音を相手に言ってきました、という報告を受ける事も多くなっています。けんかに繋がったりもするけど、本音を言えるようになってきてる方は、特に女性が多いです。
男性は感情に向き合うのが苦手な方多いので、女性が変わるのが早いと思っています。
カウンセリングするのは、女性限定でやっています。
自分の気持ちを相手に言えると、感情が癒されます。
「自分が自分に対してどう思っているか」
Q4.活動するなかでの気づきや発見を教えてください
「自分はおかしいんじゃないか」というフレーズが相手から出てくると、そこに問題解決のキーポイントが隠れています。
セックスレスで悩んでいる方向けに、拒否される側の人の話、私はしたくない側の人の話してる方の話、両方書きます。
・拒否されてるかたの悩み
→こんなにしつこい私、自分だけ欲ありすぎておかしい。
・自分がしたくない人の悩み
→こんなに欲がなくておかしい。
どちらも、自分がおかしいと思って、自分を責めて我慢する。我慢するから、コミュニケーションがうまくいかない。コミュニケーションが上手くいかないから自信のなさ、自己否定に繋がります。
記者:両方書く事で、お互いの気づきが倍増するような感じですか?
旦那の気持ちを知りたい人が両方を読んでくれたり、読んだ人が気付いてくれたりします。
「表面の課題よりも自分が自分に対してどう思っているかが大切だよ。」という事を伝えたいです。
自信がある人にとっては、問題にもならない事だったりするので、表面より根っ子に気付いて欲しいという想いがあります。
Q5.今のお仕事をされたのは、どんな事がきっかけでしたか?
カウンセラーの方に自分の彼氏とのセックスレスの事について相談したことがけっかけで、カウンセリングスクールに2つ行きました。
1つ目は、20代の頃に彼氏と別れてから相談したのですが、自分の性格については、捨て切れませんでした。また、そのカウンセラーのセミナーが大阪で開催されていて、拘束時間も長く、京都在住で出産をした後の私には出歩ける距離ではなかったです。
そんな時に、本屋で「性格は捨てられる」と言う本を手に取ったのがきっかけで、2つ目の京都で活動している心屋に行く事になりました。この本を読んで、「自分のことが嫌い」というのが変わるかもしれないと思い、お世話になる事になりました。
記者:2つのカウンセリングの違いを教えて下さい。
心屋塾のカウンセリングで印象的なのは、「自分の中にある素晴らしい部分とダメな部分を両方受け入れよう」ということです。
ダメなところを無くそうと頑張ったり変えようとしたりすることで、問題が起きます。どんな自分にもOKを出すという視点が好きです。
もう一つのカウンセリングスクールでは、カウンセラーからクライアントへの愛の使い方についていろいろ教えてもらったのが印象に残っています。
例えば、もしもクライアントから攻撃されたとしたら、「それは助けを求める声なんだよ。」ということなどです。
「人に言えない事に対する辛さ」
性の事だから……と、人に言えない辛さがあります。相手に直接言えないし、友達にも相談できない。そんな辛さが無くなればいいなと思っています。
あとは男女関係をテーマにするのが好きですね。
人が秘密にしたがるから、聞くのが面白いです。
男になれないなかでどうやったらいい関係になれるかなって。身体のつくりとか、実感としてわからないことが多いので、知りたい!
女性は生理があって、気持ちの上下が激しいけど、男性は一定しています。それって、どういうこと?知りたい!
未知なるものに対しての興味があります。
そして、自分の事を相手に受け止められない職業病があります。「日常的には普通そんなこと言わないよな。」とか思っている事があります。
また、この分野については変態って言われます。「変態だよね」と言われるのを褒め言葉として受け取ってます。
記者:小野さん、沢山のお話しをありがとうございました。
小野さんのご活躍は、心屋の認定講師としてのセミナーとオリジナルのセミナーの両方と、ブログで発信するという3本柱でやっておられます。
以下のブログやSNSからも見ることが出来ます。
ブログ: 小野美世の「性の悩みへの優しい答え」と「負けるが花」@京都
Facebook: https://www.facebook.com/profile.phid=100013757928464p?Line@:@onomiyo
【編集後記】
今回インタビューを担当させて頂いた、石川、坂中、三笠です。京都にお住まいの小野さんが、丁度東京に来られるタイミングで、インタビューをする事が出来ました。
自分の悩みや課題と真摯に向き合って、解決した問題について、人にもしっかりと伝えていきたいという凄く熱い想いが伝わってくる素敵でとても可愛らしい方でした。このインタビューではお伺い出来なかった事も沢山あるので、是非またお会いして仲良くさせてもらえるきっかけと出来たら幸いです。ありがとうございました。
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この記事は、リライズ・ニュースマガジン"美しい時代を創る人達"にも掲載されています。
https://note.mu/dignity_nob2020/n/nc6b5d17a97fc
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参照URL
https://note.mu/info/n/ne1ca0fcdf40e