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Y-BASEで親子プログラミング体験

デジテック for YAMAGUCHI運営事務局 兼 Y-BASEスタッフのハラマルです。レノファ山口が連勝してJ2残留争いで一歩リードしましたね。ただ、残り4試合、うち、残留争いをしているチームとの直接対決が3試合もあり、目が離せません。そんなことを肴にお酒が進んでしまい、益々お腹が丸くなっていってしまっています。

さて、今回は、11月6日(土曜日)にやまぐちDX推進拠点「Y-BASE」で開催した、親子で楽しくプログラミングを学ぶワークショップについて御報告します。

このイベントは、Y-BASEの開設に合わせて、DXへの興味喚起や、Y-BASEの認知度向上・来所機会創設などを目的として開催する「やまぐちデジタルマンスリー」企画の第2弾となります。参加された保護者の方から回答いただいたアンケートでは、参加理由で、「Y-BASEに興味があった」という回答もありましたし、「子供にプログラミングを体験させたい」という方、「子供と一緒に自分も体験してみたい」という方もいらっしゃいました。こういった様々な方に御参加いただき、我々としても非常にうれしい限りです。

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講師は、山口市出身で、株式会社プレサスの代表取締役の臺野(だいの)さんにお願いしたのですが、この資料、非常に分かりやすいし、なんといっても、かわいくてワクワクしますよね!今回のイベントの対象である小学校3年生から6年生までに、ウケないはずがありません。イベントが終わった後、この資料を自宅に持ち帰ったところ、我が子からは、なんでこんな面白そうなイベントに連れて行ってくれなかったのかと責められてしまいました。役立たずな父ちゃんでごめん。応募が埋まっちゃったんだよ。と、参加していない子供までワクワクさせる資料ってすごいですよね。

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最初の座学では、まず、プログラムって何だろう?ということを考えました。え、ちょっと難しいですね。と思ったら、「運動会や音楽会にもプログラムが使われているよね、誰がどういう順番で進めたらいいのか決めたものだよ。」という説明に、思わず、私も、なるほど。と声を出してしまいそうになります。いつの間にか、私も講義に引き込まれてしまいました。

そして、次は、将来、ロボットを使ってこんな便利な世の中がもうすぐ来るよ~という説明です。良いですね。ワクワクする未来に、子供たちの目も輝いています。こんな時代を作っていくために、プログラミングが必要なんだ!と子供たちのモチベーションが上がったところで、プログラミング体験に移ります。

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さて、プログラミングですが、「ビュートレーサー」というロボットカーを、コースに沿って走らせるためにはどうしたらいいのでしょうか?私はさっぱり分かりませんでした。どんな条件付けしてプログラミングするのか?ロボットカーの構成はシンプル。センサー、コンピューター、アクチュエーターしかありません。

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そして、コースは、黒い線で円が描いてあるだけで、何の信号もありません。これで、小学生ができる範囲のプログラミングで動くの?皆さん、分かりますか?

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答は、ロボットカーの右側と左側にある二つのセンサーで、今、黒の線の上にいるのか、はみ出して白の領域にいるのかを判別させ、それぞれのパターンごとに動きをプログラミングするのです。

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左右のセンサーが黒を認識しているとき(図の一番左)は、真っすぐに進めば黒い線上を走り続けます。左のセンサーが黒、右のセンサーが白を認識しているとき(図の左から2番目)は、右にはみ出しつつあるということなので、左に曲がって線上に戻るよう命令する必要があります。逆に、左が白、右が黒の場合(図の右から2番目)は、左にはみ出しつつあるので、右に曲がるよう命令します。左右のセンサーが両方白を認識しているとき(図の一番右)は、完全にはみ出しているので、黒い線に戻る(探す)ために直進させる、というこの4つのパターンをプログラミングで入力します。

なので、実際の走行は、円の上を滑らかにカーブしていくのではなく、直進してはみ出したらコースに戻り、直進してコースに戻り、という動きを繰り返すのですが、この動きがチョコチョコしていてかわいいし、何といっても、考えながら動いている?と思わせるので、お子さんたちにも大好評でした。

言われてみると単純ですが、そんな仕組で動いているんだ!と初めて知ったときは感動すら覚えました。そして、これら4つのパターンは、あらかじめブロック化されているパーツを、マウスでドラッグすればプログラミングできるようになっています。子供たちは、この場合はどっちに曲げるんだったっけ?と確認しながら作業を進めました。

最後に、モーターの強さ設定を自由にカスタマイズするのですが、これを臺野さんが「隠しコマンド」と表現するもんだから、みんな「え?何?どうやるの?」とすごい反応が(笑)。さすがです。モーターを強くすると速くなるけれど、その分、センサーの認識とロボットカーの動きが追い付かなくなってコースアウトする可能性が大きくなります。この辺りは、トライ&エラーを繰り返してみるという体験ですね。

完成したロボットカーでレースをしたのですが、全員完走できたのは驚きです。みんなちゃんとプログラミングできました!さっきは右が黒のパターンを設定したから、今度は右が白のパターンだな、とみんなしっかり考えながらプログラミングできた証拠です。

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講師の臺野さんによると、こういったイベントでは作ったものを持ち帰れないことも多いそうですが、今回は、ロボットカーも、プログラミングをするためのソフトも、全部持ち帰っていただきました。家でもう一回プログラミングしてみたり、もっと複雑なコースに挑戦してみたり、楽しんでもらえると嬉しいです。

セミナー終了後には、Y-BASEのデモ展示も体験していただきました。皆さん、楽しんでいただいたようですし、いろいろ質問もしていただきました。

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今回の親子イベント、回答いただいたアンケートを見ると、皆さん楽しんでいただいたり、満足していただけたようで、大変うれしいです。「やまぐちデジタルマンスリー」での親子企画はこの1つだけなのですが、今回の成果も踏まえて、今後も親子イベントなどを企画していきたいと思いました。皆さん、やまぐちDX推進拠点Y-BASEをよろしくお願いします。

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