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やまぐちDX推進拠点について(その2)

「デジテック for YAMAGUCHI」運営事務局のハラマルです。山口県も今週に入って急に気温が下がりましたね。慌てて秋・冬服を出しましたが、なんと、どれもお腹が入らないではないですか!衣替え「あるある」ですよね?私だけですか?短いスパンで成長していくお腹を実感している今日この頃です。

さて、最近はショートショートばかりで長い記事を書かないのは、レノファ山口がJ2残留争いに巻き込まれて意気消沈しているからでしょ?とよく聞かれますが、いえいえ、こんなときこそ頑張って応援するのが本当の応援です。と、元気は保っています。このところ業務に追われてドタバタしていたのですが、それは「やまぐちDX推進拠点」の開設に向けた準備が大詰めを迎えているからです。

「やまぐちDX推進拠点」について、前回の投稿から、だいぶ経ってしまいましたのでおさらいをしますと、山口県内のDXを推進するための拠点として整備を進めているものです。

やまぐちDX推進拠点を整備する目的

DX拠点って言われても自分には関係ないな、と思わる方が大勢いらっしゃると思いますが、全然そんなことはありません。「どんなデジタル技術があるのか分からない」といった方や、「DXについて興味はあるが相談する人がいない」という方、「デジタル技術を試してみたいと思っているけれど、そんな機会がない」といった方、「デジタル技術について学ぶ場がない」といった方、様々な方をサポートしていきます。DX、デジタルという言葉に馴染みのない方でも、お気軽に利用していただきたいと思います。決して、DXをガンガン進めたいと意欲的・先進的な方々だけを対象にしたものではありません。

なぜこのような施設を整備するかというと、デジタル技術を活用すれば、例えば遠隔の医療や教育が実現すると、地方にいながらでも最先端のサービスを受けられるようになるなど、地域の課題を解決できるようになります。しかしながら、都市部の大企業ならいざ知らず、地方でDXに取り組もうとしても、知識や人材がない、新しい技術を試してみることができる環境がないなど、簡単なことではありません。実際に地方でDXに取り組もうという動きは、まだまだ一部にしかありません。

こうした状況を打破するため、この「やまぐちDX推進拠点」で、様々な方のサポートをしながら、山口県のいろんな分野のDXが進み、皆さんが便利で豊かになる、そういう取組の拠点施設になることを目指しています。

やまぐちDX推進拠点でできること

この拠点を利用して「できること」は、主に4つあります。

情報収集

1つ目は、最先端のデジタル技術や実装可能な技術などを体感いただくことができます。私もそうですが(汗)、デジタルって言っても、何ができるようになるんだろう?と漠然と思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?先日のデジタルの日では、デジタル庁が「#デジタルを贈ろう」をテーマに動画作成などされていましたが、それを見て「スマホを持つこと」がデジタル?と思った方もいらっしゃいませんか??

そうした方々に対しては、拠点内にデジタルの最先端技術などをデモ展示というかたちで御紹介していますので、この拠点を訪れていただくことで、AIなどのデジタル技術がどのようなもので、実際にどのように使われているのかを体感していただくことができます。「あっ、なるほど、じゃあ、私がやっている業務を改善できるかもしれない」とか、「うちでこれを使ったら、こんな新しいことができるんじゃない?」とか、「こんなサービスがもう既にあるなら、すぐ採り入れよう」といったアイデアを得るきっかけにしていただきたいと思います。

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2つ目は、専門スタッフによるDXコンサルティング・技術支援を受けられることです。デジタル技術を活用したいと思ったり、デモ展示などを見てアイデアを持っても、それを実行するには専門的な知見が必要になります。自分一人で取り組もうと思っても、かなりハードルが高いと思います(もちろん、中には、御自身で取り組むことができるスキルを有する方はいらっしゃいますが)。

そうした方々に対しては、拠点にDXスキルを有する専門スタッフが常駐しますので、「うちはこういう状況で、ここを解決したいんだけど」「では、こういうアプローチがありますね」といった会話をしながら、一緒に解決策を考えてもらう相談をすることができます。

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3つ目は、拠点のICT環境を使うことで、データ分析や実証実験がクイックに行えることです。専門スタッフとの相談の中で、「こんな解決方法がいいね」「うちにはこういうデータがあるので分析してみたい」となっても、実際にやってみてどうなのか?とか、費用対効果はあるのか?ということが分からなければ、本格的に導入することはできません。しかし、じゃあちょっと試してみようと思っても、御自身で様々なツールを用意しなければならないとなると、コストや時間がかかってしまい、なかなか一歩を踏み出すことは難しいと思います。

このDX拠点では、「Y-Cloud(ワイクラウド)」と「山口県データプラットフォーム」というクラウド環境を用意していますので、そのツールを使って、「試しにやってみる」ということができます。専門スタッフがサポートしますので、ツールの使い方が分からなくても心配いりません。

学習交流

4つ目は、DX推進に向けたセミナーやワークショップ、AIやデータ活用に向けた様々なイベント・勉強会を開催しますので、これに参加できます。現在、デジテック・パートナーの方を対象としてセミナーを実施していますが、開所後は、DX拠点で開催したいなと思っています。また、デジテック・パートナーの方が御利用できるスペースも用意していますので、出会い・交流の場としても御利用できます。

そして、肝心なことですが、いずれも利用料は無料です。安心して、気軽に御利用いただきたいと思います。

さて、以上のように御説明したDX拠点ですが、もちろん、作ることが目的ではありません。山口県の多くの皆様に御利用いただき、いろんなところでDXが進み、その結果、山口県という一地方に住んでいるけれど、便利で豊かだなぁと、皆さんに思っていただけるようになることがゴールだと思っています。多くの山口県民の皆様に御利用いただきたいと思います。まずは、この拠点がどういうところか、拠点で何ができるのか、そういったことをたくさんの方に知って頂き、利用していただきたいです。このため、開所後は見学会を重点的に実施する計画です。また後日お知らせする予定です。

Y-BASE

「やまぐちDX推進拠点」の愛称は「Y-BASE(ワイベース)」となりましたので、今後は、「Y-BASE」と呼んでいただくとうれしいです。

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開館日など

最後になりましたが、このY-BASE、開設日は11月1日(月曜日)に決まりました。111のゾロ目ですねって、図らずも、ケンタくんのAI日記と同じことを書いてしまいました(笑)

開館日は、業務として相談に来られる方は平日利用が多いだろうということと、デジテック・パートナーの方やイベント開催時には休日の方がいいだろうということで、火曜日から土曜日としています(日・月・祝日が閉館です)。開館時間は10時から17時までですが、事前予約をいただければ20時まで御利用できます。山口市までお越しになるのが難しい方もたくさんいらっしゃいますので、オンラインでの相談にも、もちろん対応していきます。

最後に

やまぐちDX推進拠点Y-BASEは、皆さんの課題をデジタル技術を使って解決するサポートをしていきます。DXには無縁だと思っていらっしゃる方でも、是非、一度ご利用いただき、デジタル技術の活用について考えるきっかけにしていただきたいと思います。

「デジタル=スマホ」というイメージで、スマホを販売したり、安い通話プランを紹介するような施設?と誤解されないかなと心配していますが、そういったことも、早く皆様に認識していただけるように、このY-BASEを利用したらこんなことができますよ、ということをしっかりお伝えしていきたいと思います。

次回は、集中的に行う見学会のことについてお知らせしたいと思っています。よろしくお願いします。