今から13年前 怪我で大病院に入院した。そこの最上階は地元小中学校の分校になっていて小さな天使がいた。

ちょっとええ話。

違う病棟なんやけど八歳になる可愛らしい女の子がいててね
この子は生まれつき耳が聞こえないんやけど いつもニコニコしてて頑張りやさんなんやと。

もう長いこと入院してるらしく 毎日お父さんが仕事帰りに面会に来てる。

昨日はお父さんの誕生日やったんやて



彼女はお父さんに最高のプレゼントをしたんよ

何やと思う?









そう


生まれて初めて しゃべったんよ


正確には

この日の為に
担当の医者と看護師さんと共に
毎日
猛特訓してたんやて


もう
お父さんも医者も看護師さんも
その場にいた全員
大号泣

この話しは
瞬く間に病院中を駆け巡り

認知症のおじいちゃんも

車椅子のおばあちゃんも

全身入れ墨のヤクザも

癌と戦ってる患者さんも


みんなみんな 顔をくしゃくしゃにしてた


昨日は
病院にいる人全員が
この可愛いエンジェルのおかげでとても優しい気持ちになれたんだ


人がみんな本来持ってる大切なもの


がんばろうって気持ち


大好きな人に喜んで欲しいって気持ち


ただ ちょっと忘れてしまうときがある


この子はそれを思い出させてくれた。


そして我が身を嘆く大人たちの心を 洗い 励まして 希望の光をくれたんだ。


生きてるって
素晴らしいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?