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Puddle: ブックマーク管理サービスを個人開発した

Puddleというブックマーク管理サービスを個人開発で作りました。対応クライアントはWebブラウザのみです。

Googleアカウントで利用可能ですが、現在は利用できるユーザを絞っているため、許可されていないユーザは利用できません。

Puddleの画面

ブックマーク管理したいモチベーション

そもそもブックマーク管理したいモチベーションがどういうところにあるかから説明します。モチベーションに応じて管理方法が変わってくるためです。
これは個人的なモチベーションなので、他の人にはあまり当てはまらない可能性が高いです。

私はクライアント寄りの開発とデザインの両方に興味を持って、仕事や個人開発に取り組んでいるのですが、それらを日々の中で情報収集してキャッチアップしていくのは結構大変です。
なので、最低限どういう情報があるかだけをキャッチアップし、その情報に関連する作業をするときに引っ張り出すことが出来る状態を作ると、効率よく幅広い情報をキャッチアップすることができるかつ、必要な時に引っ張り出せて情報の活用ができます。

例えば、毎朝X(Twitter)のタイムラインで、Web開発やらモバイル開発やらデザインやらの情報がたくさん流れていますが、全ての記事に目を通さずとも、どういう記事があってどういう時に使えそうかだけを拾い上げて、保存しておくというようなイメージです。

このような背景で、ネット上にある膨大な情報の中から、ためになるものや後から使えそうなものをブックマーク管理したいというモチベーションがあります。

どうブックマーク管理するか

ではどうブックマーク管理するかという話です。

現在は、タグを使った一元管理に落ち着いています。その時にはRaindropというサービスを利用しています。
Raindropの1つのコレクションの中に全ての情報をブックマークし、記事に対してタグをつけるといったやり方です。

Workというコレクションの中に全て登録している

なぜそうなったかというと、ブラウザのブックマーク機能などは基本的にフォルダ管理になっていますが、それだと次のような課題が出てきます。

  • 適切なフォルダ構造の設計

  • フォルダ階層の複雑化

  • 複数のフォルダに記事をブックマークしたいができない

  • どのフォルダに登録したかわからなくなる

上記でも記載した通り、幅広い膨大な情報をブックマーク管理したい(現在で600件弱の情報)となると、このような課題が顕著に現れてくるため、フォルダ管理は現実的ではありません。
そのため、タグベースでの一元管理を行なっています。

しかし、この管理方法でも課題は残ります。

タグベースでの一元管理の課題

この管理方法の課題は、情報を探すときの煩わしさです。
全ての情報が1つのコレクションの中にタグ付け登録されているため、目的の情報を探す場合には必ずタグ検索が必要になります。

例えば、UIデザインに関する情報を探したい時には、UIというタグでの検索操作が必要になります。

すごい手間というわけではないですが、毎回の検索操作は結構面倒です。
この時に、よく検索する条件でのエイリアスがあると、1クリック操作だけすぐにアクセスできるのでとても楽になります。

この「検索する条件でのエイリアス」を作ることができるようにしたのが今回開発したPuddleというサービスです。

Puddleの説明

Puddleは、Raindropと連携して利用できるサービスになります。
Raindrop上に保存されたブックマークをPuddle上のフォルダに自動収集することができるサービスです。

Puddle上のフォルダというのが、先ほどの「検索する条件でのエイリアス」になります。

フォルダ作成画面

上記のスクショはフォルダの作成画面です。
スクショの設定だと、UIというタグがついており、お気に入り登録されたRaindrop上のブックマークを全て 「UI Important」というフォルダに含めるようにします。もし複数タグでの複合条件を指定したい場合は、複数タグの指定も可能です。(UIかつモバイルに限定した情報に絞りたい場合は、UIとモバイルのタグを指定するなど)

そうすることで、UIに関する情報かつ、特に役に立ちそうな情報を閲覧したい場合に、このフォルダにアクセスするだけで閲覧できるようになります。

UI Importantフォルダ

フォルダの条件にマッチするブックマークの収集はリアルタイムで行われるため、常に最新になります。

また、Puddle上のフォルダに表示されるブックマークは、あくまでもRaindopにあるマスターデータを参照しているだけに過ぎないので、フォルダの削除や新規作成、変更は必要に応じていつでもできます。そうすることで、必要に応じた「検索する条件でのエイリアス」を管理することができるのです。

Puddle上のフォルダはいわば情報の引き出しみたいなイメージを持っています。
その時々で、自分がどういう情報が必要かは変わってくるので、状況に応じて引き出し(フォルダ)を作成しておき、必要な情報にアクセスしやすい状況を作ります。
使わなくなった引き出し(フォルダ)は削除しておくことで、Puddle上のフォルダをシンプルに保つことができます。
引き出しの中身は、設定した条件に応じて自動で更新されるので、自分で引き出しの中身を管理する必要はありません。

その他の機能

そのほかに下記のような機能があります。

  • フォルダ構造の作成

    • 一応フォルダをネスとして作成できます

  • フォルダの一覧表示をグループ化

    • タグごとにグループ化したり、ブックマークのドメインごとにグループ化したりすることで、目的に応じた閲覧ができます

一覧表示のグループ指定

最後に

今回使った技術やサービスのコードを管理しているリポジトリは下記に記載しているので、気になる方はこちらから確認できます。


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