ここ1年くらい技術同人誌を書き続けてみての感想と今後

こんにちは! この記事は 技術同人誌 Advent Calendar 2018 24日目です。

クリスマス・イブですね。私はこの日のために金曜日から牛すじ肉を48時間Anova Precision Cookerで低温調理しました。美味しい料理には時間がかかりますね。

さて、ここ1年ほど、同人活動として技術系の同人誌をいくつか書いたりまとめたりしていました。振り返りつつ、まとめていきたいと思います。

関わった本リスト

自分のサークル(Gravity Pianist)
雰囲気でわかるAWS SAM (Local)
・Amazon Web Services サーバーレスレシピ 2018.04
雰囲気でわかるAWS SAM CLI
他のサークルや商業誌(カッコ内はサークル もしくは企業名)
Microservices architecture よろず本(すべてがM(icro)になる)
Amazon Web Services サーバーレスレシピ(技術書典シリーズ)
How to Develop Flutter Apps(牛だけどなんか質問ある?)
FiNC Technologies TECH BOOK EDITION #1 (FiNC Technologies)

合計7冊も関わっていました。なんか思っていた以上に多いです。最初の本である「雰囲気でわかるAWS SAM (Local)」の原稿書いていた頃には思ってもいませんでした。これは本当に手伝ってくれたり声をかけてくれた友人や応援してくれた多くの人おかげです。ありがとうございます。

技術書を書く上で基本的なスタンス

そもそも私は技術系同人誌を書く以前からコミックマーケットやオンリーイベントといった同人即売会によく行くオタクです。同人活動(音楽)もやってましたし、同人文化というもの自体はある程度理解しているつもりです。なので、ここから先はそういう同人文化に染まり過ぎたオタクから見た技術書典や技術系同人誌に対する一意見程度に思っていただければ幸いです。

興味あること・書きたいことを好きなように書く

基本的に自分の好きなことに対して興味ある人や同じ志を持った仲間を探したり交流するのが同人活動や同人即売会だと思っています。なので、技術的な流行りとか正直どうでもよくて「この技術面白そうだし、実際使ってみてのやり方とか感想とか色々書いてみたよ。どうよ?」くらいのスタンスで個人的にはちょうどいいです。クオリティや需要とかは後で考えます。

仕事で使った技術はほぼ書いてない

サーバーレスを中心に書いていますけど、本業はAndroidエンジニアです。今の仕事でサーバーレスアーキテクチャを使うことはほぼありません。Amazon Web Servicesによるサーバーレスアーキテクチャについては、一度スマートフォン用のAPIを開発するために大きめの規模で開発した経験があるので、その時の経験を生かして書いています。
Androidのことも書くべきだと思うんですが、TechB○○sterでやっているからいいじゃん!となってしまってあんまり書くモチベーションになりませんでした。

メリット

商業誌になった

まさかこんなことになるとは……
上記にある「Amazon Web Services サーバーレスレシピ 2018.04」を元に「Amazon Web Services サーバーレスレシピ」がインプレスR&D様から技術書典シリーズとして商業誌となりました。
自分(達)のやっていることがこう商業誌になってしまうというのが、かなりプレッシャーではあったんですが、非常に嬉しかったです。特に表紙が上がってきたときは家で一人でずっとニヤニヤしてました。あの……肉の表紙がこんなに可愛らしい絵に……本当にありがとうございました。

ちょっとは黒字になった

黒字になり始めました。音楽の方では黒字になった試しがなかったのに……
お金でやっているわけじゃないが、諸経費がきちんと精算できて打ち上げ代が出るくらいには黒字になったほうが嬉しいし、次のモチベーションに繋がります。ただし、時給換算はしてはいけない。あくまで趣味の範囲です。

会社内でも技術系同人誌を書くことになった

技術系同人誌書こうよ!というモチベーションが社内で出てきたのは嬉しい誤算でした。最初は有志での個人参加でしたが、今回の FiNC Technologies TECH BOOK EDITION #1  はある程度公式っぽい本になりました。さらに社内のデザイナー・広報まで引っ張り出してしまいました。やりすぎ感がちょっとだけありますが、今後もこのモチベーションを維持していけたらいいかなーと考えています。

大変だったこと

本出すのはなんだかんだで大変

1人で本書くのも複数人で本書くのも大変です。1人で書くと原稿が一向に進まなかったり、モチベーションの維持が難しかったり、と大変なんですが、複数人になっても、今度はたくさんの原稿をまとめたり催促したりとか編集したりとかは1人では無理です。協力者を無理矢理にでも作ったりとか、執筆環境はしっかり整えるといったことをしないと無理でした。あと、まずは無理のないスケジュールを立てましょう。

今後

でも楽しいからやり続けたい

大変なんだけど、楽しいから今後も続けていきたいです。次は技術書典6でまた色々出したいですね。

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