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MURAL使用のメリット・デメリット

アバナードのエクスペリエンスデザインチームで、UI/UXデザイナー、ワークショップファシリテーターをしている中嶋です。
アバナードではオンラインワークショップで、MURALというオンラインコラボレーションツールを使用することが増えてきました。今回はMURALをワークショップで使用するメリット、デメリットについてお伝えします。

※2021年4月現在の情報と、使ってみた感想ふまえたメリット・デメリットを記載しています。 MURALオフィシャルのマニュアルではないため、記載に誤りがあった場合はご容赦ください。


MURALを使用するメリット

ブラウザで使用できる
インストール不要ですぐに使用できます。ただし、Internet Explorerでは不具合が出るようで、Chromeなどのモダンブラウザでの使用が推奨されています。

初心者にも使いやすい
基本的な操作はドラッグ&ドロップのように直感的なものが多く、PC操作のショートカットもそのまま使えるため、初めての方にもハードルは低めです。

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物理的な制約がない
これまで、対面でワークショップを実施する際には、付箋やホワイトボードシートが貼れる大きな壁の確保が重要でした。
2021年4月時点のMURALの仕様では、キャンバスは最大 60,000px × 60,000px まで大きくすることができます。デフォルトで表示される付箋のオブジェクトの大きさが 138px × 138px の正方形なので、それを一般的な正方形付箋紙の大きさ 7.5 cm × 7.5 cm に換算すると、キャンバスは 約32m × 32m という大きさまで広げることができるということになります(!)。場所が確保できなくてワークショップができないということは、もうありません。

参加者が平等に参加できる
対面でのワークショップでは、目の前に人がいて付箋が貼りにくい、ワークスペースに人垣ができてワークの結果が見えづらいといった状況が発生することがありました。MURALではそのようなことは起こらず、どのタイミングでも参加者が平等にワークに参加し、アウトプットを閲覧することが可能です。

デジタルなアウトプットが作成される
ワークショップの結果をPDFやPNGに書き出すことが可能です。対面のワークショップで手間だった、壁の写真を撮って(必要であれば台形補正をして)資料に貼り付けるという作業が必要ありません。ワークショップの結果をそのまま共有することができます。

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MURALを使用するデメリット

英語表記のみ、日本語には未対応
2021年4月時点のMURALの仕様では、日本語には対応をしておりません。参加メンバーが英語表記による操作の難しさを感じている場合は、練習の時間を多めに取ったり、いつでもサポートできる体制をファシリテーター側で用意しておく必要があります。

参加者の状況がそれぞれ異なる
これはMURALの使用だけでなく、オンラインワークショップ全般に掛かることですが、対面で1つの部屋に集まって行う場合と異なり、参加者が多様な環境から参加することへの配慮が必要です。
・ワークショップの開催時間はできるだけ集中できる環境を用意してもらうことを事前に伝えておく、
・併用するTeamsなどのリモート会議ツールは基本的にビデオをオン、ミュートを解除で参加してもらい、ファシリテーター側はメンバーの表情や声色から状況を把握し、フレキシブルにサポートをする、
・対面で実施する場合よりも小刻みに休憩をとる、
など、参加者の集中力を持続させる工夫が必要です。


以上、今回はMURALをワークショップで活用するメリット、デメリットについてお伝えいたしました。オンラインのメリットを最大限に活かし、デメリットを可能な限り低減する方法で、ワークショップを計画、実施しています。

アバナードでは、お客様にヒアリングを行い、それぞれのお客様に合わせてカスタマイズしたワークショップをご提供しています。
ぜひお気軽に、こちらからお問い合わせください!


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