見出し画像

SNSやニュースサイト、個人のブログや動画といったWEBメディアは広く大衆に浸透するようになり、2019年の広告費は、初めてインターネット広告がテレビ広告を超えました。
メディア同士をつなぎ、ユーザーをコンバージョンに誘導するクロスメディアマーケティングのメリットや活用事例について解説していきます。

クロスメディアマーケティングとは

さまざまなメディアを組み合わせることで媒体同士によるマーケティングの相乗効果を高め、多くの顧客に商品やサービスを認知・理解してもらい、購買行動に促すマーケティング戦略です。
この「メディア」の種類には、「新聞」や「雑誌広告」「ダイレクトメール」といったアナログなメディアのほか、「WEBサイト」や「メルマガ」などのインターネットメディア、「テレビ」「ラジオ」などのデジタルメディアなどがあります。
なお、クロスメディアと似たような言葉にメディアミックスがありますが、違いは以下の通りです。

クロスメディア:広告を見たターゲットを別のメディアへ誘導して、さまざまなメディアによって情報を補完しながら購入に繋げること
メディアミックス:同じ広告をさまざまなメディアに掲載して、不特定多数の認知度を上げること

クロスメディアマーケティングの特徴

①購買意欲を高める

人は、商品・サービスを目にする機会が増えると、購買意欲が高まると言われています。
SNSのタイムラインに広告が流れてきたことで、その商品が気になり、クリック、そのままついつい買ってしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。
このように、クロスメディアマーケティングは「広告配信~購入」までの流れを作るため、「商品を認知→理解→購入」がスムーズになり、購入してもらいやすくなる効果が期待できます。

②集客が見込める

メディアによって利用しているユーザの年齢などは異なります。
たとえば、若年層がよく見ているのはInstagram、ビジネスマンの層はFacebookが挙げられます。このように、発信する媒体を組み合わせることによって、幅広いユーザーにアプローチし、集客することができます。
一方、媒体が増えれば増えるほど、その管理や運用を適切に行うことが重要になります。
全ての媒体が紐づいているクロスメディアマーケティングでは、ずさんな管理をしていると一つのメディアの失敗にとどまらず、全体に影響しますので注意が必要です。

③発信力がある

インターネットメディアを利用するメリットは、世界中のどこにでも発信できることです。閲覧できる環境さえあれば、世界に向けても商品やサービスを伝えられます。

クロスメディアマーケティングを成功させるには

①PDCAを怠らない

クロスメディアマーケティングでは、サービスや商品の特徴、そして訴求するターゲットをしっかりと理解することが重要です。
メディアを複数活用するクロスメディアマーケティングでは、メディア移動の際に興味を失って離脱しないよう、それぞれのメディアでしっかりとした施策を行わなければなりません。
サービスの特性やターゲットを理解した上でコンバージョンまでの流れるような導線を作り、PDCAを回していきましょう。

②ユーザー視点に立った運用

効果的な広告を作るためには、ユーザーがどのような気持ちになった時に商品購入に至るのか、というカスタマージャー二ーマップを立て理解しなくてはなりません。
そのためには、顧客データの取得と分析は重要です。
どのメディアを見て、どのような行動を取ったのか、メディアごとの効果も明確にしながら、より効果的なマーケティングを探していきましょう。

③コンテンツ内容の精査

せっかく複数のメディアを利用しても、そもそものコンテンツが魅力的でなければ意味がありません。
ユーザーに共感、シェア、そして購入に至るような、訴求力のある良質なコンテンツを作ることが重要となります。
発信者の多いSNSの中で、誰かの目にとまるには、目を惹くデザインや端的で印象的なキャッチコピーが必要です。
そこからWebサイトにつながった人を離さないよう、商品についての疑問を解決するような「知りたい」と思う情報を盛り込んで、商品情報を充実させることも重要なポイントです。

まとめ

クロスメディアマーケティングは、各メディアの特性を踏まえたうえで、自社がターゲットとする層に最適なメディアを選定し、管理・運用する必要があります。
また、ユーザーが途中で興味を失わないよう上手に誘導して行くことも大切です。SNSなどメディアの種類は年々増え、今後も移り変わっていくものと思われます。時代に合わせてクロスメディアマーケティングを適切に活用し、最大限の効果を得られるよう運用していきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?