[電子工作] 砲弾サイズ真空管5C/450Aの動作確認
無駄に大きな真空管を使って、低出力なアンプを作るのを趣味にしています。今回は、このGWの休みに、5C/450Aという直径約10cmの真空管を2本使って、ステレオアンプを製作してみました。だいぶん、散財。ただし、音質は、まだ、改良の余地が残っている感じです。
【真空管外観】
直径約10cmで、全長は、40cm前後という、砲弾サイズの真空管になり。フィラメントは、10V12Aと、120Wで、2本で、240Wとなります。
フィラメント電源は、5V30AのSW電源を直列に接続して、10V30Aの電源として使うことにしました。今回のオーディオ信号系の回路は、下記になりました。
オーディオ回路は、いつものテストキットで、試行錯誤して、パラメータの目安を決めました。
現時点、最終的な回路図は、下記になります。
今回、この真空管にあった、プレートキャップ(トップキャップ)が見つけられなので、形状を適当に設計した図面を渡して、旋盤加工業者に、4つ注文しました。1つ1万円前後となりました。
このトップキャップに、予めあけておいてもらった穴に、端子と固定螺子を付けるための雌螺子を切って、完成。
圧着端子を付けたケーブルで接続するようにするため、飾りナットで留めています。
次に、ケースですが、直径10cmの真空管が、2本も乗せるとなると、今まで使っていたケースでは乗らず、一回り大きなケースに変更しました。天板を、厚2mmのアルミ板に変えて、そこに部品を装着していく段取りは、今までと同様です。
上記のレイアウトで、アルミ板を加工しました。真空管ソケットもスペースを食うので、斜に配置しました。今回、直径95mmの穴を、ホールソーで開けたのですが、ハンドドリルで行ったため、なにがしかの歪みで、2つダメにしてしまいました。1つは、歯が欠けて、2つ目は、中央のセンタリングのドリル刃が折れました。
さて、配線ですが、今回、一部の回路(高電圧生成回路、6SN7GT前段アンプ)を、プリント基板にしました。フィラメント(12A)への電源供給は、直径2mmの単芯(最大20A)で、SW電源から結線しています。直径2mmエナメル線に、ガラスファイバパイプをかぶせて使っています。
さて、動作テストになります。
フィラメントの輝きは、美しい。音も、効くことができました。録音した映像を、Youtubeに上げています。チャネル登録もしていただけると幸いです。
まあ、音質は、まだ、改良の余地が残っている感じです。全体の重量があって、真空管を挿したままケースを横にして、部品交換などが出来ず、調整は、難航していますが、おいおいやっていきます。
とりあえず、無駄に大きな真空管5C/450Aを使った低出力真空管アンプは、これで一旦、完成としました。しかし、底面も広くなっで、高さも高くなってしまった分、定まった置き場所を用意できなのが、今の問題です(;^ω^)
【補足】
高圧電源回路電子基板(試作)
6SN7GT前段アンプ電子基板(試作)
各種GBRファイルは、Vket6に当選すれば、Vket6で頒布予定です。
以上
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