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最高になろうな転生したら誰もビートルズを知らない異世界だった映画『イエスタデイ』(ネタバレあり)

映画『イエスタデイ』を観に行ってきた。
「なぜか自分以外誰もビートルズを知らない世界になったのでビートルズの曲でスターになる」という設定を聞いたとき、これ最高に「なろう」な映画だなと思ったので楽しみだった。

この記事はネタバレを含みます。

結論から言うと、導入部が最高に「なろう」だった。
主人公がバスに轢かれたのだ。バスに、轢かれたんだよ!!
トラックじゃないのが残念だったけど、バスに轢かれて目が覚めたら誰もビートルズを知らないとか最高に「なろう」だ。心のなかで拍手喝采した。

ただ、轢かれる原因となった世界中で起きた停電はよくわからない。
たぶんバスに轢かれたくらいでビートルズが消えたら大変だけど、世界中が停電したなら消えてもオッケーという理由付けだと思う。
停電したときにジャック(主人公)はほかの世界に転生したのかもしれないね。知らんけど。

ほかにもビートルズ知ってる人、かなり昔からの転生?

映画『イエスタデイ』は「僕以外、誰もビートルズを知らない」というキャッチコピーだったけど、いたよね。知ってる人、ほかに。というか出たよね、2名ほど。
ただ、てっきりビートルズの乗っ取りに怒るのかと思ったけど、泣いて感動していたのが不思議だった。
でも、少し考えて思った。彼ら、ジャックよりも前に転生してるんじゃないか? って

彼らは誰もビートルズを知らない世界からビートルズを知ってる人を見つけ出していた。
これは時間がかかったはずだ。
ジャックはインターネットで検索して「オアシスも存在しないし、コーラもないな」ってなってたけど、ネットがそんな状態でビートルズを知ってる人を探すのはかなり大変だと思う。

それプラス、彼らはこの世界線では殺されなかったジョン・レノンの居場所まで見つけていた。
これこそ、時間がなければできないことだ。
だからこそ彼らはビートルズの曲を世に出してくれたジャックに感謝したんじゃないだろうか。
転生したばかりのジャックはバレることに怯えていたが、転生して長く経っていた彼らはビートルズの曲が世に出てきたことに感動したのだ。

ジャックは意外と幸せな「その後」を送ってそう

ラスト手前でジャックが「ビートルズが書いた曲なんだ」って暴露してステージから逃げ出したけど、結構、その後の人生は幸せだったと思う。
誰かがパクリを追求しようとしても、ビートルズが存在しないのだから追求できない。
ビートルズだと名乗る人間が現れたとしても、名前が違うし(騙ることはできるけど)、知らないなら曲も続かないだろう。

となると、「そういう設定なのでは?」というところに落ち着く気がする。

本家がいないかぎり、ジャックの盗作は盗作にならないからだ。
だって存在しないんだもの、ビートルズ。

だからジャックのその後は、そこそこ幸せなものになったと思う。
「天才ジャック・マリク、突然の引退」って感じで世間には受け入れられ、オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダを笑顔で歌えるくらいには幸せ。世間にも叩かれてない。幼馴染とも結婚できて、子供もいる。これはそこそこハッピーエンド。

ジャックが最後までダサい件

映画を観た人に話したいことはこれくらい。
あと言うとしたら、ジャック、最後までダサかったよね。
イメージ戦略会議を経ても、そのへんのお兄ちゃんオーラが出続けていたわ。
あれはなんとかならなかったのか。まあ、ならなかったんだろうな。

映画を観たあとは『yesterday』を聞きました。良い曲でした。yesterday~♪

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