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ロシアの宇宙飛行士、ISSで反ウクライナのプロパガンダの中継地として利用。

敵と味方が、同じ船で旅をしている。

PC Magazineは2022年07月08日に、ロシアの宇宙飛行士がISS(International Space Station/国際宇宙ステーション)で、ウクライナのルハンスク(Luhansk)とドネツク(Donetsk)の自称共和国の旗を持ち自撮りしたことで、反ウクライナのプロパガンダの中継地として利用したとして、NASAは「叱責」したと報告した。

https://time-az.com/main/detail/77253

イギリスの新聞「ガーディアン(The Guardian)」が報じたように、宇宙飛行士のオレグ・アルテミエフ(cosmonauts Oleg Artemyev)、デニス・マトヴェイエフ(Denis Matveyev,)、セルゲイ・コルサコフ(Sergey Korsakov)は現在も宇宙ステーションに滞在しており、ルハンスクとドネツクにある自称共和国の旗が送られた。これらは、2022年06月03日にロシアのプログレス貨物宇宙船で到着した可能性が高い。

ルハンスクとドネツクはウクライナ東部に位置するが、どちらも現在ロシアに占領されており、ロシアは他の地域は認めていないが、両地域を分離地域として認めている。

宇宙飛行士はその後、国旗を持って2枚の写真を撮影し、2022年07月04日にロスコスモス(Roscosmos Telegram )の公式テレグラムチャンネルに「ルハンスク人民共和国の解放の日!地球と宇宙の両方で祝います。(Liberation Day of the Luhansk People’s Republic! We celebrate both on Earth and in space.)」というメッセージとともに投稿された。続けて、LPRのトップであるレオニード・パセチニク(Leonid Pasechnik)の「新たな大勝利の日を祝福している。(new Day of the Great Victory)」とある。

The Vergeが報じたように、NASAはISSが政治に利用されることを決して快く思っていない。報道官のジャッキー・マクギネス(Jackie McGuinness)は、このメッセージのニュースに対して、

「NASAは、ロシアがウクライナに対する戦争を支援するために国際宇宙ステーションを政治的に利用することを強く非難します。」これは、平和目的のために科学を発展させ、技術を開発するという国際参加15カ国におけるステーションの主要機能と根本的に矛盾しています。」と答えた。

敵と味方が、同じ船で旅をしていることが問題である。

2022-04-30---ロシア、国際宇宙ステーション運営から撤退表明。


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