EU議会。再生エネ目標を2030年までに42.5%へ引き上げを可決。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年09月13日に、European Parliament(欧州議会/定数705)はブリュッセル(Brussels)で2023年09月12日に、エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの比率を2030年までに42.5%に引き上げる指令改正案について議決し、470人が賛成、120人が反対、40人が棄権して、賛成多数で可決したと報告した。

現行の再生可能エネルギー指令で定められる32%から大きく引き上げられ、可能であれば参考目標の45%を目指すべきとしている。

この改正案では、再生可能エネルギープロジェクトの認可を迅速化するため、促進地域では12カ月以内、その他の場所では24カ月以内に承認することを各国政府に求める。

また、運輸部門でバイオ燃料や水素の活用を進めることで、30年までに温室効果ガスの14.5%削減が見込まれるという。

改正案は今後、EC(European Council/欧州理事会)での正式承認を経て官報に掲載され、発効する。

EC(European Commission/欧州委員会)は2022年05月、ロシア産化石燃料への依存を断つ「リパワーEU」計画(REPowerEU plans)の一環として、2030年までに再生可能エネルギー比率を45%に高めることを提案した。

European Parliament(欧州議会)がこれを支持した一方、EC(European Council/欧州理事会)は40%にとどめるよう求め、2023年03月に中間の42.5%を目標とする妥協案で暫定的に合意していた。

ただし、現状の延長線上に、再生エネルギーで100%達成できる可能性はない。
その落差をどうするかという問題は、これからの問題である。

https://europe.nna.jp/news/show/2566030
https://jp.reuters.com/article/eu-energy-renewables-idAFL1N3AO0SF
https://www.europarl.europa.eu/news/en/press-room/20230911IPR04926/meps-back-plans-to-boost-use-of-renewable-energy
https://www.europarl.europa.eu/news/en/agenda/briefing/2023-09-11/1/meps-to-vote-on-plans-to-boost-the-use-of-renewable-energy
https://www.europarl.europa.eu/pdfs/news/expert/2023/9/briefing/20230901BRI04506/20230901BRI04506_en.pdf