見出し画像

クラーケン(Crypto Exchange Kraken)、原子力エネルギーの活用を検討。

クラーケンがデータセンターの電力源として原子力の利用を検討。
小型モジュール式原子炉を供給できるエネルギー・プロバイダーとの提携を模索。
北米とヨーロッパにおける原子力発電の選択肢を模索中。
クラーケン(Kraken)はデータセンターの電力供給に原子力エネルギーの利用を検討していると、同社のCTO(Chief Technology Officer/最高技術責任者)であるヴィシュヌ・パタンカー(Vishnu Patankar)がCoinDeskとの独占インタビューで語った。昨今は分散型金融(DeFi)のブームが予期され、同社のサービスに対する需要が高まっている。

ヴィシュヌ・パタンカー(Vishnu Patankar)

データセンターだけではなく、ビットコインマイニング(Bitcoin Mining)が今後も存続するなら、原子力エネルギーの活用を検討すべきだろう。完全閉鎖型なら、放射能漏洩の危険性もない。

私は、今は倒産したコンピュータ・エージ社で発行していた雑誌「CDCAM」で多く載るアクターの設計図を見ていたが、米国の18歳少年テイラー・ウィルソン(Taylor Wilson)が古い核兵器からの廃棄物で小型原子炉を考案し、世間で知られると、すぐに追いかけ始めた。

クラーケンは、自社で原子炉を建設することは考えていないが、SMR(Small Modular Reactors/小型モジュール炉)で原子力エネルギーを供給できるエネルギー・プロバイダーとの提携を検討している。パタンカー氏によれば、こうした原子炉はデータセンターと併設でき、空間的または天候面での制約を受けないという。

同氏は「機関投資家が暗号資産(仮想通貨)の資産クラスに参入し、活動がオンチェーンとなる中、信頼性の高いフィアットオンランプの必要性が高まり続けている」と述べた。「弊社がエネルギーの安定性を強めることは、一直線に暗号資産エコシステムへの繋がりが強まり、その継続的な成長の一助となることを意味する。」

人工知能(AI)やHPC(High Performance Computing/ハイパフォーマンス・コンピューティング)企業からの需要が急増したことで、電力の安定性について状況が変わりつつあることから、同社はエネルギー供給源の確保を検討しているとパタンカーは述べた。

ここから先は

2,212字

人工知能と量子コンピュータの最新情報を時間軸と共に書き込んでいきます。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?