見出し画像

G7、ロシア産石油を段階的禁輸。ウクライナ支援強化で合意。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年05月10日に、G7(主要7カ国)首脳は2022年05月08日に、オンライン会議を開き、ロシアからの石油輸入を段階的に停止または禁止することで合意したと報告した。

ただし、今回のロシア侵攻はNATOによるEU(European Union/欧州連合)加盟国拡大が要因と指摘され、G7の中でNATOでも、EUでもない日本は、お付き合い程度で十分である。

ウクライナ侵攻を続けるロシアへの追加制裁の一環であるが、時期や方法などの具体的な道筋は示されなかった。
しかしロシア産エネルギーへの依存脱却を目指す方針で一致した。

ロシア産エネルギーへの依存脱却は、水素、太陽光発電、風力発電など、クリーンエネルギーへ移行し、化石燃料の削減というテーマにも役立っていると報告しているが、このレポートは、戦争を正当化するためにも利用されている。

https://time-az.com/main/detail/76833

米国の行動は、戦争を正当化し、殺し合いを応援し、停戦を拒否している場合も多い。

これを全て否定した先にしか平和はない。

会議にはウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領も参加し、ウクライナに対する経済・軍事面での支援を強化することでも合意した。

会議後に公表された共同宣言では「ロシア産石油の輸入の段階的停止または禁止などを通じて、ロシアのエネルギーへの依存状態から段階的に脱却する」と約束している。「世界が代替供給を確保するための時間を提供する形で、適時にかつ秩序立った方法で」実施するとしている。クリーンエネルギーへの移行を加速することにより、化石燃料への依存を軽減する方針も示された。

ロシアに対する追加制裁としてはほかに、ロシアの企業・個人による制裁回避を阻止するため、会計・コンサルティングなど、ロシアが制裁回避のために利用している主要サービスの提供を禁止する方針も表明した。このほか、ロシアの主要銀行に対する制裁や、同国政府によるプロパガンダの阻止、ロシア政府の軍事行為を支援するエリート層に対する制裁も強化するとしている。

EC(European Commission/欧州委員会)は先に、ロシアに対する新制裁の一環として、ロシア産石油の輸入を年内に段階的に禁止することを提案した。

EU加盟各国は現在、これを協議しているが、EU政策専門サイトのユーラクティブ(EURACTIV)によると、ロシア産への依存度が高いハンガリーとスロバキア、チェコはこの案に難色を示している。
最終案では、これら3カ国への特別措置が盛り込まれる可能性がある。

G7のうち、米国とカナダは既にロシア産石油の禁輸措置に踏み切っており、英国も年内に石油輸入を打ち切ることを決めている。岸田首相は今回、エネルギー資源の大半を輸入に頼る日本にとって「大変厳しい決断」とした上で、今回の共同声明も踏まえ、「ロシア産石油の原則禁輸措置をとる」としている。

ただし、冷静に見た場合、平和のために、かなり歪んだ部分も多い。

2022-05-05---石油依存度の低下で、世界を1970年代のような原油ショックから解放。
2022-05-04---EC、ロシア産石油の段階的禁輸を提案。ロシア国営銀行ズベルバンクも制裁。
2022-05-04---中国はロシア型制裁を警戒しているが、北京の「金融核爆弾」は強力な抑止力。
2022-04-30---ロシア、国際宇宙ステーション運営から撤退表明。
2022-04-27---ロシア、ルーブル建て支払い拒否で、東欧2カ国にガス供給停止。
2022-04-26---ロシアのエネルギー禁輸は、ドイツにどれほどの損害をもたらすか?
2022-04-21---米国のウクライナ支援は、最新武器の実験実戦予算。
2022-04-21---各国から、ウクライナへの軍事支援とその内容。
2022-04-21---イギリス政府、ロシアにキャビアなど高級品を輸入禁止の追加制裁。
2022-04-10---対ロシア制裁対象のダイヤモンドに、大きな「抜け穴」
2022-04-07---EU、対露追加制裁として、ロシア産石炭の輸入禁止で合意。
2022-04-05---EC、EUのロシア産石炭など禁輸も追加経済制裁案を公表。
2022-04-03---ハンガリーで、EUや主要メディア、ゼレンスキー大統領を「反対勢力」と呼んだ与党が勝利。
2022-04-01---ダイヤモンド採掘で世界1位のロシア企業が業界団体RJCを脱退。
2022-04-01---日本は、ロシア資源開発から「撤退しない。」
2022-03-30---ロシア経済は深刻な不況に直面している。
2022-03-29---欧米諸国、ロシアの軍事関連サプライチェーンに制裁拡大。
2022-03-28---自信満々のバイデン大統領、支持率過去最低に下落。
2022-03-28---「とんでもない失言(horrendous gaffe)」か 「心からの気持ち(sentiment straight from the heart)」か
2022-03-24---G7、対露制裁徹底で合意。
2022-03-15---EUとイギリス、WTOの最恵国待遇停止など対ロシア追加制裁へ
2022-03-15---戦争が農産物の輸出市場を圧迫。世界の食糧庫を攻撃中!
2022-03-12---EPL、ロシア人アブラモビッチによるチェルシーの運営を禁止。
2022-03-11---イギリス政府、ロシアの議員386人を制裁対象に追加。
2022-03-10---ロシア、ロシアからの撤退企業の資産国有化。
2022-03-10---ロシアは要塞のような経済を築いたが、今回の痛みは本物!?
2022-03-10---イギリス政府、チェルシーオーナーら、新興財閥7人を制裁に追加。
2022-03-08---米国の対ロシア輸出規制、韓国も除外!
2022-03-08---ロシア依存が少ないイギリスと米国は、ロシア産原油の禁輸決定。
2022-03-08---バイデン、ロシアのエネルギー輸入禁止を発表。
2022-03-08---ロシアによるウクライナ侵攻で、バイデンが仕掛けたアメリカだけが儲かる戦争ビジネス。
2022-03-07---イギリス、自国資源利用でロシアへの依存低減する新エネルギー戦略発表。
2022-03-07---ドイツのショルツ首相「代替手段」がないため、ロシア産石油・ガス輸入継続。
2022-03-03---ロンドン証券取引所、ロシア27社の取引停止。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?