日本の小型月着陸実証機「SLIM」、14日間、寒暖差270℃の月面環境に耐えた。
日経 xTECH(クロステック)は2024年03月01日に、JAXA(Japan Aerospace eXploration Agency/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は、2024年01月20日に月面へのピンポイント着陸に成功した小型月着陸実証機「SLIM」(スリム)が14日間、寒暖差270℃の月面の環境に耐え、2024年02月25日午後7時過ぎに地表との交信に成功したと、2024年02月26日に明らかにしたと報告した。
日本製の信頼を得た。
日経 xTECHによると、月面は昼夜がそれぞれ14日間続き、日中の月面温度は100℃を超え、夜は-170℃にまで下がる。この温度差に搭載機器が耐えるのは難しい。
このため月面探査機は通常、着陸地点の“朝”に着陸し、温度が上がり切らない数日間だけ運用して、運用を終了するように設計する。
「SLIM」も同様の方針で設計されていた。
約半年前の2023年08月、月面着陸に成功したインドの「チャンドラヤーン3号」も同様の設計を採用している。
チャンドラヤーン3号着陸機と搭載していた月面探査車「プラギャン」は、越夜後に復活せず、運用を終了した。
この比較により、越夜後に復活を可能にできるかもしれない。
インドと日本は、ネール首相はインド象をプレゼントしてくれたり、長い付き合いだから、お互いに協力し合うべきである。
つなぎ役であった阿部元総理が暗殺され、一旦途切れたが、月面着陸で活性化できるチャンスである。
もっとも、インドと日本は、半導体や新幹線でまだ太いパイプラインがある。
これまで旧ソ連の無人月面車「ルノホート」(1970年と1973年に月面に着陸)、中国の月着陸機「嫦娥(じょうが)3号」(2013年に月面着陸)、「同4号」(2019年に月面着陸)のように、長期間の月面での探査を目的とした探査機は、熱を発する放射性同位体を搭載して、夜間の極低温から搭載機器を保護する設計を採用していた。
LIMの復活は、放射性同位体に頼らない機器設計に基づいて長期間月面で運用できる探査機の開発に、道を開く。
保温用放射性同位体を搭載していない月着陸機の越夜は、米国がアポロ計画の準備として、1966年6月に月着陸で打ち上げたサーベイヤー1号が6回の越夜に耐えて1967年01月まで約半年間動作した前例がある。
また、1967年9月に月着陸したサーベイヤー5号は1回の越夜を達成している。サーベイヤー計画では、ほぼ同型の探査機7機が打ち上げられたが、月面着陸に成功したのは5機。1号と5号以外の3機は越夜後の通信が回復せずに運用を終了している。
ただし、サーベイヤー搭載機器はトランジスタを主体としたもので、現代の高集積半導体を使用したSLIMとはかなり状況が異なる。
「パワー半導体」なら、耐える可能性は高いだろう。
日本の小型月着陸実証機は、他と比べても低価格であり、再度打ち上げて、予定通りの着陸を成功させて欲しい。
UHF:アマチュア無線家による受信(日本,ヨーロッパ)
世界初の月面アマチュア無線局となった。
2024年02月27日---ドイツのボッシュが、次世代のパワー半導体事業を強化している。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08967/?n_cid=nbpnxt_mled_dmh
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08967/?P=2
https://www.jaxa.jp/press/2024/02/20240226-1_j.html
https://www.mext.go.jp/content/20240226-mxt_uchukai01-000034190_1.pdf
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