香港では世界初のCOVID-19錠の調達を検討中。
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2021年10月02日に、情報筋がSCMPに語ったところによると、病院局(Hospital Authority)は「molnupiravir(モルヌピラビル)」として知られる数百コースの抗ウイルス薬の購入を計画しているという。
抗ウイルス剤は、メーカーが有望な試験結果を発表したことで話題になった。
ただし、どこが最初かで競うようなものではない。
出荷されるのは、かなり多くの国に同時だろう。
https://time-az.com/main/detail/75309
「molnupiravir」は、ウイルスが体内で増殖するために必要な酵素の働きを阻害する仕組みで、発熱やせきなどの初期症状がある患者が対象となる。1日2回、5日間服用することで重症化を防ぐ効果があるとされる。
メーカーは入院や死亡を半減できると主張している。
関係者によると、保健当局は数百コースの抗ウイルス剤を購入する計画を立てているとのことである。この抗ウイルス剤は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の一員である製薬会社大手のMSD社とそのパートナーであるリッジバック・バイオセラピューティクス(Ridgeback Biotherapeutics)社が行った試験の有望な結果を2021年10月01日金曜日に発表して話題になったものである。
この試験では、20カ国以上から無作為に選ばれた、肥満、糖尿病、心臓病などの健康上の問題から重症化しやすいと考えられる775人の軽度から中等度のCOVID-19の成人を対象とした。
日本でも塩野義製薬の「S-217622」や富士フィルム富山化学の「アビガン」なども開発が進められている。
米国ではファイザーが「PF-07321332」、スイスのロシュ「AT-527」が開発を勧めている。
「AT-527」は日本で、中外製薬が日本国内で開発を進め、最終段階の治験を実施している。
これで、どれかが成功すれば、発展途上国での治療も一気に容易になる。
また、毎日新聞は2021年10月03日に、新型コロナウイルスの軽症者向け治療薬として政府は、、米国の製薬大手メルク(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.)社の経口薬(飲み薬)を日本国内で年内にも特例承認し、調達する方向で同社などと調整に入った。飲み薬タイプの抗ウイルス薬は自宅で服用できるなど扱いやすく、ワクチン接種とともに感染対策の切り札となる。今後の調整次第では年内にも国内で流通する可能性が出てきたと伝えている。
これで、放置されない限り、命を落とす可能性は減るかもしれない。
ここで問題になるのは、ノーベル賞である。
もう、ノーベル賞の時代ではなくなったということかもしれない。
いっそのこと、関係者全員にCOVID-19王缶バッジを作って配ることで終わりにすべきかもしれない。
2021-09-14---ノーベル賞の季節。紆余曲折を経たmRNAワクチンの歴史。