チリの74歳のセバスティアン・ピニェラ元大統領がヘリコプター墜落事故で死亡。

2024年2月7日 08:39

AP通信のチリ、ヴィニャ・デル・マル(VIÑA DEL MAR, Chile)は2024年02月07日に、チリの元大統領を2度務め、2期目にパンデミックに続く社会的大変動に直面したセバスティアン・ピニェラが、火曜日にヘリコプターの墜落事故で亡くなったと報告した。彼は74歳であった。

私は個人的に全く知らなかった。
ただ、チリの元大統領を2度務めたということは、大変な人だったようだ。

チリ内務大臣カロリーナ・トーハ(Chile Interior Minister Carolina Tohá)は前大統領の死亡を確認した。事故原因に関するさらなる詳細は直ちに発表されていない。

2010年から2014年まで、そして2018年から2022年まで大統領を務めたピニェラは、地震や津波の影響など、壊滅的な自然災害が発生した際に南米国家を率いた。

彼はまた、コロナウイルスのパンデミック中に統治し、チリをこの病気のワクチン接種率で上位5か国に入れた。

彼の功績は、1973年から1990年の軍事独裁政権時代に遡る国の教育、医療、年金制度に反対するデモ参加者に対する2019年10月の警察の暴力的な弾圧によって損なわれた。国際機関は弾圧における大規模な人権侵害を挙げた。

社会不安は最終的に軍事政権から受け継いだ憲法を改正する試みを2度も引き起こしたが、いずれも失敗に終わった。

ピニェラ元大統領の死は、チリが郡中央部で発生した大規模な死者を出した山火事からすでに復興しつつあった中で起こった。

チリのガブリエル・ボリッチ大統領(Chilean President Gabriel Boric)は火曜日午後の演説でピニェラを「祖国にとって最善を追求する」指導者として称え、パンデミックやその他の緊急事態への対応を強調した。「彼は最初の瞬間から民主主義者だった」とボリッチは語った。

この死を受けて、ラテンアメリカ全土の左派と右派の指導者や元指導者からも、あふれんばかりの哀悼の意が寄せられた。

ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領(Brazilian President Luiz Inacio Lula da Silva)は、ピニェラさんが「突然」亡くなったのは悲しいと「X(以前はツイッター)」に書いた。

「私たちは両国の関係強化に努め、両国が大統領だったときもそうでないときも常に良好な対話を行ってきた。」と述べた。

アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領(Argentinian President Javier Milei)も、前任のクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(predecessor, Cristina Fernández de Kirchner)と同様に哀悼の意を表した。

「誰もが知っているように、私たちは同じ考えを持っていたわけではありませんでしたが、私たちは常に大きな尊敬の関係によって団結していました。彼は右翼の人でしたが、非常に民主主義的でした」とフェルナンデスは語った。「私はチリで出会った彼のユーモアのセンスと家族の温かさを愛情を持って覚えています。」

ピニェラはチリで5番目に大きな財産の所有者で、推定約US$30億だった。彼はほぼ20年間、いくつかの大学で学者として働き、また米州開発銀行(Inter-American Development Bank)と世界銀行(World Bank)のコンサルタントとしても働いた。

1970年代から1990年代にかけて実業家として、不動産を含むさまざまな業界で働いた。彼は大手航空会社、通信会社、不動産会社、電力会社の株式を保有していた。
彼はまた、国内最大のクレジットカード会社の1つを設立した。2009年に、彼は自分の事業の経営を他人に引き継がせた。

彼は軍事政権を民間から支持していた中道右派を代表して政界に参入した。しかし、彼が無所属上院議員を務めていたとき、独裁者アウグスト・ピノチェト(dictator Augusto Pinochet/1973年～1990年)の延長に反対票を投じた。

彼はチリ大統領選挙に3回立候補した。 2006年には社会主義者のミシェル・バチェレ(Michelle Bachelet)に敗れた。その後、2010年にエドゥアルド・フライ前大統領(former President Eduardo Frei)を破って当選した。4年後の2018年に、左派無所属議員を破って2期目の4年間の任期を獲得した。

彼の最初の任期が始まる12日前に、マグニチュード8.8の地震と津波が発生し、525人の命が奪われ、チリ中南部のインフラが破壊された。

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