見出し画像

ソフトバンク、イギリスの半導体メーカーGraphcore買収。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年07月15日に、ソフトバンクグループは、イギリスのAI(Artificial Intelligence/人工知能)向け半導体メーカーのグラフコア(Graphcore)を買収したと報告した。

半導体とAI分野で投資を強化する戦略の一環で、グラフコアはソフトバンクの完全子会社になるが、社名は維持すると、グラフコアが2024年07月12日に発表した。

ソフトバンクにとって、イギリスの半導体企業の買収はARM Holdings(アーム・ホールディングス)に続いて2社目となる。買収額などは明らかにしていないが、イギリスの経済新聞「FT(Financial Times/フィナンシャル・タイムズ)」は複数の関係筋の情報として、US$6億強と報じている。

グラフコアは2016年の設立。イングランド南西部ブリストルに本拠に、AIアプリケーションの処理などに使われるIPU(Intelligence Processing Unit/インテリジェンス・プロセッシング・ユニット)を開発する。
これまでに、米マイクロソフト(MS)やベンチャーキャピタル(VC)大手セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)などから総額US$7億以上を調達しており、2020年12月に行ったシリーズEの資金調達の際の評価額は、US$27億7,000万だった。

ただ、事業環境の悪化などで、22年通期の税引き前損失はUS$2億460万と前期比11%拡大。同社はこれを受け、20%の人員削減に加え、ノルウェー、日本、韓国で事業閉鎖に踏み切った。また、新たな資金調達を行う必要性があることを明らかにしていた。

ここから先は

9,098字 / 2画像

人工知能と量子コンピュータの最新情報を時間軸と共に書き込んでいきます。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?