女性の死亡率35%を占めるCVDの世界的な負担。
イギリスの医学誌「ランセット(The Lancet)」は2021年05月29日に、新刊「Lancet women and cardiovascular disease Commission: reducing the global burden by 2030(Lancet womenとCVD委員会:2030年までに世界の負担を軽減するために)」をご紹介し、2021年12月31日までTheLancet.comに登録すると無料で読むことができると報告した。
Women's cardiovascular health: shifting towards equity and justice
Ana Olga Mocumbi
Published:May 16, 2021DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(21)01017-5
https://time-az.com/main/detail/74490
毎年、女性の死亡原因の35%を占めているにもかかわらず、女性のCVD(cardiovascular disease/心血管疾患)は、研究が十分に行われておらず、認識も診断も治療も不十分であり、臨床試験に参加する女性の数も少ないのが現状である。このような不公平感に対処するため、委員会の委員長であるロクサーナ・ミーラン(Roxana Mehran)、C. ノエル・ベアリー・メルツ(C. Noel Bairey Merz)、アンジェラH.E.M.マース(Angela H.E.M. Maas)、モニカ・アセベド(Monica Acevedo)を中心とした11カ国から17名の専門家が、女性のCVDに関する初の世界報告書を作成した。
女性だけで構成されたこの委員会は、ACC.21バーチャルコングレスで発表され、女性のCVDを減少させるための診断、治療、予防のターゲットにおける不公平に対処するための10の野心的な新しい提言をまとめている。
その中には、女性の心臓病を予防するための早期発見に関する医療従事者や患者の教育、人口の多い地域や低開発地域での心臓病プログラムの拡大、女性の心臓病に関する性別に特化した研究や女性のための介入戦略の優先順位付けなどが含まれている。
そういえば、母は心臓病で亡くなっている。
現在は、COVIDで大騒ぎしてるが、女性にとってCVDは忘れられすぎている。
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