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イギリス商工会議所、イギリス輸入業者、紅海問題で打撃。製造業も影響大きい。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年02月27日に、イギリスの輸入業者の55%が、紅海における物流の混乱の打撃を受けていると報告した。

コスト拡大や物流遅延などが発生し、製造業・BtoC(Business to Consumer/一般消費者向け)サービス業では53%に影響が及んでいる。BCC(British Chamber of Commerce/イギリス商工会議所)が2024年02月26日に公表した最新調査「SCALE OF RED SEA DISRUPTION REVEALED」で明らかにした。

BCCは2024年01月15日~2024年02月09日に、1,087社を対象に調査を実施。うち90%は従業員が250人以下の企業だった。

調査の結果、全体の37%が紅海問題の影響を受けていると回答。輸入業者や製造業者、小売り・卸売りを含むBtoC事業者の間で、特に影響が大きかった。

企業が直面している問題は、主にコスト増加や物流の遅延。コンテナの使用料が300%上昇し、輸送日数が3~4週間増加したと回答した企業もあった。こうした事態により、キャッシュフローの問題や、生産ラインでの部品不足など波及的影響も発生しているという。

BCCの通商政策責任者ウィリアム・ベイン(William Bain, Head of Trade Policy, BCC)は、「貨物輸送業界には危機に対処する余力があり、時間稼ぎができている」と指摘。ただ、「われわれの調査結果では、現在の状況が長引くほど、コスト圧力が増していくとみている」と危機感を示した。

https://europe.nna.jp/news/show/2629141
https://www.britishchambers.org.uk
https://www.britishchambers.org.uk/news/2024/02/scale-of-red-sea-disruption-revealed/

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