レオナルド・ダ・ヴィンチの自宅とブドウ園が、LVMHの会長兼CEOに買い取られる。
DesignTAXIは2022年12月28日に、レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)がかつて住んでいた建物に、今また別の有名人の名前が書き込まれていると報告した。
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンの会長兼CEOであるベルナール・アルノー(Bernard Arnault, chairman and CEO of LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton)が、伝説の天才画家が所有していたミラノの邸宅とブドウ園であるカーザ・デッリ・アテラーニ(Casa Degli Atellani in Milan)を手に入れた。
イタリアの新聞Corriere Della Seraによると、アルノーは前所有者であるコンティ(Conti)家とポタルッピ(Portaluppi)家の子孫から不特定額で購入したとのことである。億万長者でも夢見るような金額であることは想像に難くない。記事掲載時点では、アルノーは世界一の富豪として、TeslaやTwitterのCEOイーロン・マスク(Elon Musk)としばしば交代でその座を争っている。
イタリアには、想像し難い資産が表面化しないで隠されている。
そして、ベルナール・アルノーがどれだけ金持ちになり、有名になってもレオナルド・ダ・ヴィンチは抜けないので、何またイタリアに返される。
土地は移動できない。建物は移動すると歴史がはげ落ちる。
15世紀末に建てられたカサ・デッリ・アテラーニは、1498年にミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロ(Ludovico il Moro, the Duke of Milan)がダ・ヴィンチに寄贈したもので、ダ・ヴィンチはこの地で大作「最後の晩餐(L'ultima cena/The Last Supper)」を描いていた。
その後、邸宅の所有者は変わり、1919年に上院議員で実業家のエットーレ・コンティ(Ettore Conti)の手に渡った。コンティの義理の息子で、著名な建築家のピエロ・ポータルッピ(Piero Portaluppi)がこの邸宅を修復した。
ダ・ヴィンチがかつて所有していたブドウ畑は、16列、約2エーカーの広さがあり、長年放置されていたため、荒れ果てていた。やがて2014年に復活し、2015年にミラノで開催された万博で初めて一般公開されることになった。
フレスコ画や彫像を配したこの家は、それ以来、美術館として訪問者を迎えている。
6つの賃貸アパートメントを備え、ブドウ畑も健在だが、カーザ・デッリ・アテラーニが新しいオーナーによってどのように利用・再利用されるかは謎のままである。
アルノーはフランス人で、馬鹿なアメリカの金持ちではないので、大丈夫だろう。
ダ・ヴィンチのワインを作る気かもしれない。
レオナルド・ダ・ヴィンチの自宅カーザ・デッリ・アテラーニ(Casa Degli Atellani in Milan)の緯度、経度。
45°27'55.5"N 9°10'15.6"E
または、
45.465419, 9.171006
2022-12-09---米国の富豪が次々、浮気と離婚で落ち、マスクはTwitterで墜落。LVMH会長が世界トップの富豪。
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