イギリスのワクチン接種、6000万回を達成!

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BBC Newsは2021年05月24日に、UKHSA(United Kingdom Health and Safety Executive/イギリス健康安全庁)は2021年05月23日に、イギリスで2021年05月22日にワクチン接種は6000万回を達成し、2回接種完了者は2200万人を超えたと報告した。

2021年03日月01日に、イギリス、コロナワクチン接種、2000万人突破と報告したので2ヶ月22日間で、3倍になったことになる。

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イギリスでは2021年05月22日に、1回目あるいは2回目のワクチン接種を受けた人の数が76万2361人と、1日あたりの接種数としてはこれまでで2番目に多かった。

この日までに合わせて2260万人以上が2回の接種を完了した。

2021年05月22日には、PHE(Public Health England/イングランド公衆衛生庁)が、米国のファイザー(Pfizer)製とイギリスのアストラゼネカ(AstraZeneca)製の新型ウイルスワクチンについて、2回の接種を完了すればインドで確認された変異株にも効果があることを示す研究結果を公表した。

UKHSAトップのジェニー・ハリス博士(Dr Jenny Harries)は、ワクチンを2回接種するよう国民に求めた。

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ハリス博士は研究結果について、変異株に対する「ワクチンの有効性を示す初の、現実世界における証拠」だと説明した。
確実に2回目の接種を受けるよう市民に求めるのが、この研究結果による「率直なメッセージ」だとした。
しかし、ハリス博士はBBC番組「アンドリュー・マー・ショー(Andrew Marr Show)」で、国内の一部地域で「主流」になっているインド型変異株の危険性を警告した。

国民に対し、新たなロックダウンを回避するために慎重に行動するよう求めた。

イギリスの新型ウイルスワクチンの接種状況(2020年12月31日~2021年05月22日)。
2021年05月22日までに6000万回分以上の接種が行われた。3794万3681人が1回目の接種(オレンジ色)を、2264万3417人が2回目の接種(赤色)を完了した。(出典:英政府)
イギリス政府の最新データによると、2021年05月22日には成人55万6951人が2回目の接種を受けた。
これにより、全成人の43%(2264万3417人)が2回の接種を完了したこととなる。
また、成人20万5410人が1回目の接種を受けた。

1回目の接種を終えた人の数は合わせて3794万3681人と、全成人の72%を占めている。

2種類のワクチンに関する研究を実施したPHEは、入院や死を防ぐのにワクチンがさらに効果を発揮するはずだとしている。
イギリスでは2021年05月09日までのワクチン接種によって、約1万3000人の死や3万9100人の入院を防ぐことができたと、PHEは分析している。

最新の接種状況を受け、保健長官マット・ハンコック(Health Secretary Matt Hancock)は「新型ウイルスとの戦いにおける素晴らしい節目だ」とツイートした。

「国を挙げての取り組みに、ご協力いただいた皆さんに感謝します。接種の連絡が来たら、受けてください」
また、PHEの研究結果によると、2回のワクチン接種が「絶対に不可欠」だとした。

ハンコック保健長官は、2021年06月21日に予定されるイングランドのロックダウン解除への最終段階に、政府が順調に向かっているという「自信がますます深まっている」と付け加えた。

しかし、イギリスのプリティ・パテル内相(Britain's Interior Minister Priti Patel)は「すべてにゴーサイン」が出るわけではないとし、「アンドリュー・マー・ショー」で「すべてのルールに従い(中略)慎重に」対応し続ける必要があると述べた。

「これは今や私たちの日常の一部になっており、今後も続いていくだろう。当然これが2021年066月21日のロックダウン解除につながっていく」

イングランドでは優先順位の高い9つのグループに属する人の2回目の接種時期が前倒しとなり、当初は12週間とされていた接種間隔が8週間となった。

これはJCVI(Joint Committee on Vaccination and Immunisation/予防接種・免疫合同委員会)が、新たな変異株の脅威に対抗するために接種間隔を短縮するよう勧告したことを受けてのものである。

イングランドの一部地域では、感染者の大半がインドで初めて確認された変異株、「B.1.617」系統に感染している。

PHEの研究では、ファイザー製かアストラゼネカ製ワクチンのいずれかを2回接種した場合、インド型変異株に対し、イギリスのケント州で特定された変異株に対するものと同程度の予防効果が得られるとの結果が示された。

ただ、どちらのワクチンも1回目の接種から3週間が経過すると、インド型変異株に対する効果は33%にとどまった。一方でイギリスのケント型変異株(Kent variant.)に対しては50%の効果が示された。

イギリスでは2021年04月から米モデルナ製ワクチン(Moderna vaccine)も使用されているが、今回の研究では同ワクチンを接種した人の数が少なすぎることから、研究対象には含まれなかったという。

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