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世界最小のカニ型リモコン歩行ロボットを開発。

DesignTAXIは2022年07月14日に、このロボットは、折り紙の鳥が持っていたタイトルを抜いて、世界で最も小さな遠隔操作の歩行ロボットだと言われている。ノースウェスタン大学(Northwestern University_のチームが、平均的なノミの大きさよりも小さいこの小型ロボットを開発した。

https://time-az.com/main/detail/77299

この実験は『Science Robotics』誌で初めて報告された。

この小さな甲殻類ロボットは、歩いたり、ねじったり、曲げたり、さらにはジャンプしたりと、遠隔操作することができる。このプロジェクトはまだ試験段階だが、完成すれば、極めて狭い場所で行う必要のある作業に大いに役立つだろうと、このプロジェクトの技術者たちは考えている。

実験を指揮したジョン・A・ロジャーズ(John A. Rodgers)によると、このロボットは小さな場所で物を修理したり組み立てたりするのに使われるほか、医療分野でも、動脈に送り込んで出血を止めたり、がんの腫瘍を取り除いたりするのに使うことができるそうである。

まさに、ミクロの決死圏のロボットと言える。

研究者たちは、ロボットのボディを構成するために形状記憶合金を使用した。

作成中にレーザー光線で特定の部分を加熱し、形状を成形した。いったん冷やすと、ガラスの薄い層が歪んだ部分の形を整えるために適用された。

この工程を何度も繰り返し、ロボットがさまざまな動きをできるようになるまで、変形した状態から出たり入ったりさせる。そして、レーザーを使ってロボットを遠隔操作し、歩く場所を決める。

このロボットは、油圧などの特殊な技術で作られたものではなく。そのシンプルさゆえに、複雑な作業を行うのに必要な柔軟性を備えつつ、大きさは1ミリ程度に縮小されている。

興味深いことに、このロボットの制作のきっかけは、子供向けの飛び出す絵本からであった。ロジャーズとチームメイトのホアンは、絵がページから跳ね上がり、また折りたたむことができることから、あるアイデアを思いついたのだという。カニはまず平面で設計され、その後、伸ばしたゴムの基板で部品を接着した。ゴム基板が冷えると、座屈が制御され、カニが3D形状に跳ね上がる。

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