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イギリス、CO2回収、貯留付きBECCS技術の開発支援に向けた意見公募開始。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年08月12日に、イギリス政府は2022年08月11日に、二酸化炭素(CO2)回収・CCS(Carbon dioxide Capture and Storage/二酸化炭素隔離貯留装置)付きBECCS(Bio-energy with Carbon Capture and Storage/Biomass Electricity Carbon Capture and Storage/バイオマス発電)技術の開発支援に向けた意見公募を開始した。イギリスのエネルギー安全保障強化と雇用創出を支援するため、BECCS技術の開発加速に向けた民間投資を促す方法を見いだす狙いである。

https://time-az.com/main/detail/77478

バイオマス発電では、バイオマスの燃焼でCO2は排出されるが、燃料となる植物の光合成でCO2が吸収されることから、ライフサイクル全体で炭素中立と見なされている。

BECCSではこれにCO2を回収して有効活用するCCUS(Carbon dioxide Capture,Utilization and Storage/回収・利用・貯留)技術を組み合わせることで、カーボンネガティブを実現する。

イギリス政府は今回、BECCSのビジネス・モデル「パワーBECCS(Power BECCS)」を公開し、発電された電力の保証価格や、CO2回収1トン当たりの価格などを検討している。意見公募は2022年10月まで行い、BECCS業界の発展促進や投資の障害除去など、大規模な技術採用に向けた助言を求めている。

政府は先に、革新的なバイオマス分野のプロジェクトに対する計£3,700万の資金援助を発表。バイオマス発電により、400万世帯の電力を賄う再生可能エネルギーの生産が可能だとみている。


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