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鴻海、ゲアン省にiPhone生産工場建設か?

鴻海は以前から、生産拠点を中国からベトナムやインドに生産拠点を分散させると言っていたが、アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年05月12日に、台湾の EMS(Electronics Manufacturing Service/電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業(Foxconn/フォックスコン)が、ベトナム北中部ゲアン省(NgheAn province)のゲアン・エコノミー・ゾーン(Nghe An Economic Zone)のWHA Industrial Zoneで新たに48万平方メートルの土地使用権を取得する手続きを進めているもようだとThe Investorが2023年05月11日に報告した。

情報筋によると、鴻海が現在生産を受託している米国のアップルが中国からベトナムやインドに生産拠点を分散させる動きを受けて、新たにベトナムでスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を生産する可能性があるという。

2023年05月10日付ザンチーなど複数の地元メディアも伝えた。

鴻海は2023年02月にも子会社を通じて、北部バクザン省(Bac Giang province)のクアンチャウ工業団地(Quang Chau Industrial Park)に45万平方メートルの土地使用権(期間は2057年までの35年間)を取得し、US$6,250万(約83億9,000万円)を投じて工場の建設に着手している。バクザン工場ではアップルのノートパソコン 「 MacBook(マックブック)」などを生産するとみられているが、ゲアン省ではアイフォーンとその部品などを製造し、中国からベトナムやインドへの生産拠点分散を一層進める意向だという。2023年03月には、同社が新工場の建設にUS$7億を投資する意向が報じられている。

ゲアン省の新工場でアイフォーン生産の観測が広がっているのは、鴻海の劉揚偉(ヤング・リウ)董事長が最近、中国でアイフォーンを生産する四川省成都市の工場の従業員に対して、アップルの意向でベトナムとインドへの生産拠点分散の動きを進めていることを認める一方、成都の工場については「引き続き重要な生産拠点であり、しばらくは存続する」と雇用の継続を約束する発言をしたことが発端だという。

鴻海は2023年03月に、ゲアン省にキャンパスがあるビン技術教育大学で、数百人の技術者を募集する面接を実施したという。

鴻海は2023年05月8日、インドの子会社が同国南部カルナタカ(Karnataka)州ベンガルール(Bengaluru/バンガロール/Bangalore)で工場用地約121万平方メートルを取得したことを発表している。

しかし、まだ多くが明らかにしていない。

2023年01月14日---技術戦争。中国からインド、ベトナムへの大移動。

https://www.nna.jp/news/2517506
https://theinvestor.vn/foxconn-acquires-more-land-in-vietnam-to-add-100-mln-d4890.html
https://theinvestor.vn/electronics-firms-rush-to-expand-production-in-vietnam-d3737.html
https://macdailynews.com/2023/05/11/apple-assembler-foxconns-profit-misses-on-persistently-weak-android-phone-market/

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