見出し画像

インドネシアの首都ジャカルタ北岸で急速に進む開発。

実は、この地域は昔から日本やポルトガルに深い縁がある。
特に東インド会社の首都バタビア(Batavia)は、日本から締め出された高山右近などが住み着き、ポルトガルのキリシタンもインドのゴアからの中継点にした西洋の街ができていたことで知られ、ジャカルタ(JAKARTA)から高速電車も来ている。

図版をクリックすると大きくなります。

大航海時代の中心地である。
まさにディズニーランドのような偽物ではなく、本物が見つかる見つかる空間である。

図版をクリックすると大きくなります。

私は、何度もすみ付き合いと考えてきた。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年11月21日に、インドネシアの首都ジャカルタ北岸から隣接するバンテン州(Banten province)にまたがる沿岸地域の開発が近年、目覚ましいスピードで進んでいると報告した。

図版をクリックすると大きくなります。
図版をクリックすると大きくなります。
図版をクリックすると大きくなります。
図版をクリックすると大きくなります。
図版をクリックすると大きくなります。
図版をクリックすると大きくなります。
図版をクリックすると大きくなります。


総開発面積6,000ヘクタールを計画する新都市プロジェクト「PIK2(PIK2 (Pantai Indah Kapuk 2/パンタイ・インダ・カプック2)」である。「ザ・ニュー・ジャカルタ・シティー(The New Jakarta City)」と称する大規模プロジェクトは、地場不動産開発アグン・セダユ・グループ(Agung Sedayu Group)が手がけている。創業家2世代が率いる同グループの経営陣に、開発の進捗(しんちょく)と未来像について聞いた。

PIK2は、2002年にアグン・セダユ・グループと財閥サリム・グループ(Salim Group)が共同で開発を始めたジャカルタ北岸の新都市「PIK(Pantai Indah Kapukパンタイ・インダ・カプック)」(約800ヘクタール)に続く開発プロジェクトとなる。

両グループは、2009年から「PIK2」の開発に着手し、まずは人工島の「ゴルフ・アイランド(GOLF ISLAND)」(約303ヘクタール)と「リバーウォーク・アイランド」(現在約100ヘクタール)の建設に取り組んできた。リバーウォーク・アイランドは埋め立て地の拡張が予定されており、将来的に2つの人工島で計600ヘクタールとなる見込みだ。

先行して完成したゴルフ・アイランドには現在、一戸建て住宅クラスター12カ所(約3,000戸)、ショップハウス(ルコ)800戸があるほか、名前の由来となっているゴルフ場もある。また観光・商業施設として、ゴルフ・アイランドのアイコンともいえる中華街を再現した「パンチョランPIK(Pancholan PIK)」、ショッピングモール「セントラル・マーケット(Central Market)」などがあり、週末のレジャーで訪れることができることも一つの特徴になっている。

ゴルフ・アイランドの隣にあり橋でつながるリバーウォーク・アイランド(River Walk Island)では現在も、商業・娯楽施設などの建設が進んでいる。

PIK2の開発は人工島だけにとどまらない。人工島のリバーウォーク・アイランドに架かる長さ800メートルの橋で、バンテン州北岸に渡ると、2016年に着工した同州PIK2の第1期開発地(約1,000ヘクタール)につながる。現在、一戸建て住宅やリゾートエリアのほか、商業施設や金融センターを含む中央商業地区(CBD)などを開発中で、住宅クラスターや商業施設の一部はすでに完成している。

アグン・セダユ・グループの創業家一族で、グループの不動産・オフィスマネジメント事業部門の最高経営責任者(CEO)を務めるリチャード・クスマ(Richard Kusuma)は、NNAの単独インタビューの中で、PIK2のような大規模プロジェクトを進める背景として、シンガポールや米国で学生時代を過ごした経験を挙げ、「先進的な都市の建設が他の国でできて、どうしてインドネシアではできないと言えるだろうか」と語った。

アグン・セダユ・グループは1971年に創業オーナーのスギアント・クスマ(Sugiant Kusuma/リチャード氏の父にあたる)とスサント・クスモ(Susanto Kusuma/リチャードの叔父)の兄弟が共同で設立。

これまでに、商業施設ではジャカルタのSCBD(Sdirman Central Business District/スディルマン中央商業地区)にある「ASHTA District 8」、ジャカルタ北部の「MOI(Mall of Indonesia/モール・オブ・インドネシア)」など、住宅クラスターではジャカルタ西部の「グリーン・レイク・シティー(Green Lake City)」などの開発を手がけてきた。

リチャード・クスマは、高層アパートやオフィス開発も手がけてきた実績を踏まえて、「PIK2」には「われわれの全て、未来がここにある」と開発に懸ける思いを語った。

■創業以来の無借金経営で実績重ねる

「PIK2」プロジェクトのような大規模開発を可能にしたこれまでのアグン・セダユ・グループの経営について、リチャードは「売り上げを立てて、開発を行う、無借金経営を原則にしてきた」と明かした。
また、リチャード自身が「大手不動産会社の中では珍しく、創業家による同族経営会社だった」と認めるように、同グループは創業以来、長い間、上場企業を持ってこなかった。

ただ、PIK2エリアの土地取得を含めて開発を戦略的かつスムーズに行うため、アグン・セダユ・グループは2021年に、傘下でPIK地域の不動産事業を手がけるMAP(Murti Artha Pratama/ムルティ・アルサ・プラタマ)を通じて、缶詰製造などを手がけていた上場企業プラタマ・アバデ・ヌサ・インダストリ(Pratama Abade Nusa Industry)の株式88%を取得した。同社は不動産部門に事業を拡大し、今年の株主総会では、同社の社名をPANI(Pantai Indah Kapuk Dua TBK/パンタイ・インダ・カプック・ドゥア)に変更した。

開発地の取得については、開発計画地に土地を持つ5社を買収する資金獲得を目的として、2022年に新株予約権無償割当(ライツイシュー)を実施。同年に762ヘクタールを取得した。
2023年09月の株主総会では、PANIの2回目のライツイシュー実施が承認された。

ライツイシューによる資金調達を経て、7社の買収や投資に9兆5,000億ルピアを充てる計画である。これらを通じて、年末までにさらに838ヘクタールの土地を取得する予定で、PANIの保有する土地面積は計1,600ヘクタールとなる見通しだと言う。

アグン・セダユ・グループは、一部子会社の株式を公開することで戦略的な用地確保を加速させており、PANIは、今後も積極的な土地の取得を進めていく方針だという。

■2023年01~09月の不動産販売は1.7兆ルピア

アグン・セダユ・グループは、グループ全体でのPIK2プロジェクトへの総投資額は公表していない。ただ上場企業のPANIが公開した情報から、その業績の一部を把握することができる。

PANIによれば、2023年01~09月の不動産販売額は1兆7,460億ルピア(約169億円)。同社の通年目標の2兆1,350億ルピアの82%の水準に達した。販売額の内訳は、ショップハウス(店舗・事務所)が全体の45%(7,870億ルピア)を占めて、商業区画が38%、住宅販売が16%と続いた。

PANIの23年1~9月期決算は売上高が1兆6,199億ルピア、純利益は2,546億ルピアで、前年同期比でそれぞれ12倍、29倍に増えた。

しかし、インドネシアは土地が安いようだ。

1ルピアは0.0096円現在。
1円=103.9810000ルピア(IDR)
10円=1039.810000ルピア(IDR)
100円=10398.10000ルピア(IDR)
1000円=103981.00000ルピア(IDR)

心配なのは、出来上がるとドバイのような文化を感じない街になると言うことで、施工も荒いので、地震の多いインドネシアでは心配である。

また、大切な大航海時代の遺産が消えるのではないかと言うことである。
安土桃山時代に登場する東インド会社の首都バタビア(Batavia)は500年前の石畳がある街で、高山右近がいたと言うことは、古田織部や千利休などの遺産もあることだろう。

酒があり、女も居て、歴史もある。
まさに現代のパラダイスである。

それらが無残に壊されているのではないだろうか?

2019年10月02日---MRTジャカルタ、MRT第2期区間は総延長11.5km、11駅と発表。
2019年05月15日---世界で、クラフト・ジン・ブームで加熱!
2018年04月18日---インドネシアで、死者相次いだ密造酒事件の主犯格逮捕!
2018年04月09日---インドネシアで、殺人密造酒により、62人死亡。
2016年05月17日---ジャワ島で、密造酒飲み12人死亡。
2015年09月22日---ジェームズ・ボンドのウオツカ!

北ジャカルタ・コタ(North Jakarta Kota/Stasiun Jakarta Kota)の緯度、経度
6°08'15.9"S 106°48'52.8"E
または、
-6.137739, 106.814678

スマラン(Semarang)のカリスマ・セラシ・ジャヤ(Kharisma Serasi Jaya)の緯度、経度
6°57'38.9"S 110°27'20.1"E
または、
-6.960817, 110.455581


https://www.nna.jp/news/2580612
https://www.agungsedayu.com/en

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?