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香港人、東南アジアで37人、台湾人は数千人以上が人身売買被害!?日本人は大丈夫か?

アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年08月23日に、複数の香港人が東南アジアで人身売買被害に遭っていることが分かり、香港社会に衝撃が広がっていると報告した。

被害者の大部分は、求人詐欺の手口で引き寄せられてタイやカンボジアに渡航。

現地で拘束され、詐欺行為に手を染めることを強要されたという。

当初17人とされた被害者の数は37人へと増加。

香港警察は2022年08月22日までに、組織的な人身売買に関与していたとして6人を逮捕した。

香港人が東南アジアで人身売買の被害に遭っているという事実は先週、地元メディアが被害者の体験談を報じたことで明るみに出た。

香港政府入境事務処(入境管理局)は2022年08月17日に、タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスに渡航して連絡が取れなくなった香港人の家族から助けを求められた事案が年初以来で17件に上ると発表した。

政府保安局が翌2022年08月18日に特別対策チームを立ち上げ、相談窓口を設けたところ、被害者の数は2022年08月22日までに37人へと増加した。

保安局の卓孝業(マイケル・チェク)副局長は2022年08月22日に官営メディアRTHKの番組に出演し、37人中14人が拘束を解かれ、自由の身であることが確認されていると明らかにした。

うち11人が既に香港に帰還。2人は現地に残ることを希望しており、1人は帰還に向けて当局がサポートを行っている段階だと説明した。

残り23人は、現在も身柄を拘束されている状態。14人がミャンマー、9人がカンボジアにいるという。

これだけ日本でも、LinkedInなどで、人材派遣や就職案内が増えているが、大丈夫だろうか?

2022年08月22日付星島日報によると、2022年08月21日までに通報があった被害者36人の年齢は19~57歳で、32人が男性だった。35人が求人詐欺、1人がロマンス詐欺の手口に引っかかり渡航した。

大部分が収入の低い仕事に就いているか無職の市民で、生活に困っていたため「高収入」のうたい文句に吸い寄せられた。

香港警察は2022年08月22日午前中までに、組織的な人身売買に関与していたとして6人の男女を逮捕。
23歳の男性が中心となり、交流サイト(SNS)上にニセの求人情報をばらまいていたようだという。逮捕者の1人である27歳の女性は「食事・住宅付き、渡航時の航空券代も会社負担で最低月給10万人民元(約201万円)」の内容で、タイ、ミャンマーでのネット販売員の募集をSNSに出していたという。

この条件なら、日本人が騙されていても不思議ではない。

LinkedInの中でも、就職斡旋者が乱暴という記事を読んだことがある。

すでに、日本人の被害者がいても不思議ではない。

インターネットメディアの「香港01」などによると、被害者は渡航先に到着するとパスポートを没収され、身の自由を奪われる。

その後、カンボジア南部のSSEZ(Sihanoukville SEZ/Sihanoukville Special Economic Zone/シアヌークビル経済特区)やミャンマー東部カイン(Kayin/旧カレン/Karen)州ミャワディィ(Myawaddy )の人身売買拠点「KK園区」に売られ、詐欺などの行為に従事することを強要されるという。

逆らった場合は暴力や電気ショック、性的暴行といった虐待を受けることになり、身柄が別の犯罪組織に転売されることもあるようだという。KK園区に送られたある被害者は「香港01」の取材に対し「他人から300万HKドル(約5,230万円)をだまし取れば園区を離れていい。500万HKドル分だませればタイまで送ってやる」と脅されたと話している。

家族が多額の身代金を支払い、解放されたケースもあるようだという。

まさに、先進国の若者が狙われている。

シアヌークビル経済特区は、巨大経済圏構想「一帯一路」に沿って中国が開発を主導。

「香港01」によるとKK園区も当初は経済特区だった。両地区では、本来誘致するはずだった産業に替わり徐々にギャンブル産業が勃興。その後、中国当局が越境賭博への取り締まりを強化し、新型コロナウイルスの流行も追い打ちとなって集客を失い、ギャンブル産業が立ち行かなくなったために人身売買の一大拠点に成り下がったとみられる。

シアヌークビルやKK園区の人身売買組織はもともと、台湾人を標的にしていたとされる。
外交的な事情で台湾当局が現地で調査・捜索を行うのが困難である上、新卒者給与の低さなどから海外で働く機会を求める若者が多く、求人詐欺が働きやすかったようだと述べている。

香港メディアによると、台湾当局は2022年08月18日の時点で「台湾人373人がだまされてカンボジアに渡航した」と発表している。

台湾に帰還できたのは40人だけで、333人は依然として救出を試みている段階だという。東南アジアで連絡がつかなくなっている台湾人は数千人に上るとされ、実際の被害者数はさらに多い可能性もあると伝えている。

外務省は、当然知っていることだろう。
まだマスコミが、嗅ぎ付けていないだけだろう。

コロナ以前は、日本も開発に参加していたが、クーデターとコロナで破壊された。

タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスに渡航して連絡が取れなくなった日本人もいるはずである。

SSEZ(Sihanoukville SEZ/Sihanoukville Special Economic Zone/シアヌークビル経済特区)の緯度、経度
10°36'30.1"N 103°37'29.1"E
または、
10.608350, 103.624742

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