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シンガポールのAMRO、カンボジアの2023年の経済成長率が5.9%と予測。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年04月10日に、世界金融危機後の2009年に提案され、2011年04月にシンガポールで設立された国際調査機関AMRO(ASEAN+3 Macroeconomic and Research Office/ASEAN+3マクロ経済調査事務局/アムロ)が公表した報告書「AREO(ASEAN+3 Regional Economic Outlook/ASEANプラス3地域経済見通し)2023」で、2022年の5.0%(推定値)を上回り、カンボジアの2023年の経済成長率が5.9%になるとの見通しを示していると報告した。

更に、2024年には成長が加速し、6.7%に達すると予測している。

カンボジアの新聞「クメール・タイムズ(Khmer Times/電子版)」は2023年04月07日に、AMROの上級エコノミスト(Deputy Group Head and Senior Economist, AMRO)アンソニー・タン(Anthony Tan)は2023年04月06日の記者会見で、既にカンボジアの観光客数がコロナウイルス禍前の半分程度まで回復していることに言及し。今後は中国人観光客の増加などでサービス業が回復し、国内の経済成長をけん引し、5.9%に拡大すると予測した。

しかし、一方で外需の低迷で、製造業の不振が続く可能性にも示唆した。電気・車両部品や太陽光パネルなどは順調に成長するが、主力の縫製品輸出が伸び悩むとの見方を示している。

インフレ率は2022年の前年比5.4%から2023年には同3.3%、2024年には3.1%に下落する見通し、GDP(Gross Domestic Product/国内総生産)に占める経常赤字の比率は2022年の32.7%からそれぞれ18.2%、11.0%に縮小するとみていると報告している。

https://www.khmertimeskh.com/501269532/cambodias-economy-to-expand-at-a-faster-pace-says-amro/
https://www.nna.jp/news/2504840
https://www.amro-asia.org/about-amro/mr-anthony-tan/
https://www.amro-asia.org/asean3-regional-economic-outlook-areo-2023/

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