ファッション業界の新世代タレント戦略構築の白書を無料公開。

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ファッション雑誌「BoF(Business of Fashion)」は2021年05月20日に、最新の「BoFキャリア白書(BoF Careers white paper)」を公開し、ファッション企業がどのようにすればジェネレーション世代の人材をよりよく惹きつけ、エンゲージし、維持できるかを説明した。

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1997年から2012年の間に生まれたZ世代(Generation Z)は、世界人口の約20%を占め、ファッション業界の顧客層の40%以上を占めている。

彼らの価値観や信念は、現代の消費者行動を形成しており、その結果、よりサステイナブルな製品や事業運営の透明性に対する要求が高まり、ブランドが顧客の価値観を反映し、社会的な動きに対するスタンスをとることへの期待が高まり、さらには、ブランドがオフラインと同様にオンラインでも優れた体験を提供することへの期待が高まっていると報告した。

https://time-az.com/main/detail/74449

その結果、若い世代の消費者の期待を理解し、それを忠実に表現することが、ビジネスのパフォーマンスを向上させるために不可欠となり、ファッション企業は新しい人材の採用に力を入れている。

5冊目の白書「Crafting an Emerging Talent Strategy」では、6人の世界的な専門家や学者に話を聞き、ファッション企業が成功に不可欠なZ世代の人材をどのようにしてよりよく引きつけ、エンゲージし、活用できるかを学んだ。

トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)とカルバン・クライン(Calvin Klein)のオーナーであるPVH社のチーフ・ダイバーシティ・オフィサー(chief diversity officer)兼グローバル・タレント・アクイジション&アソシエイト・エクスペリエンス(global talent acquisition and associate experience)担当SVPのランス・ラヴァーニュ(Lance LaVergne)は、「消費者のセグメントにアクセスしたければ、それを理解しなければなりません。」「そのような層を理解するための最良の方法は、組織の中にそのような層を迎え入れ、その層が何を望んでいるかに耳を傾けることです。」と言う。

しかし、若い才能を惹きつけ、活用することは、世界的な雇用凍結を促し、教育システムを混乱させたCOVID-19パンデミックの影響を受け、より困難になっている。米国のピュー・リサーチ・センター(US, Pew Research Centre)によると、パンデミックの影響を最も受けた年齢層は18歳から29歳で、失業率(32%)と給与カット(45%)の割合が高かったそうである。

BoFキャリアは、ファッション業界の雇用主に対して、建設的なガイダンスや業界特有のアドバイスを提供することができるユニークな立場にあり、世界的な専門家や業界のリーダーとのユニークなアクセスを持っている。
この白書では、以下の寄稿した学者や業界の専門家の洞察を紹介している。

アルフレッド・チャン(Alfred Chang)---PacSun共同CEO

トーマス・デラトル(Thomas Delattre)---IFM消費者行動学教授

ジェニファー・ジョーダン博士(Jennifer Jordan PhD)---IMD リーダーシップ・組織行動学教授

ランス・ラヴァーニュ(Lance Lavergne)---PVHの最高多様性責任者兼グローバル人材獲得・アソシエイト・エクスペリエンス担当SVP

トゥヒナ・ミトラ(Tuhina Mitra)---ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)で、グラデュエート・フューチャーズ・コンサルタント(Graduate Futures Consultant)。

ラニ・パテル・ウィリアムズ(Rani Patel Williams)---Livityのビジネスパートナー、Brand Share the Micの共同創設者。

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