電動ボートを製造するスタートアップの「アーク(Arc)」は、US$3000万を調達。

画像1

Forbes JAPANは2021年11月28日に、ロサンゼルスを拠点とする元スペースXのエンジニアの技術を投入した電動ボートを製造するスタートアップの「アーク(Arc)」は2021年11月23日に、Eclipse Venturesが主導したシリーズAラウンドでUS$3000万(約35億円)を調達したことを発表した。

この資金を利用して、2022年初頭にハイエンドのボートの生産を開始する予定だと報告している。

https://time-az.com/main/detail/75707

Eclipse Venturesのグレッグ・レイチョウ(Greg Reichow)は、かつてテスラの副社長を務めた経歴を持ち、新たにアークの取締役会に参加する。

今回のラウンドには、Dreamers VCのウィル・スミス(Will Smith of Dreamers VC)やThirty Five Venturesのケビン・デュラント(Kevin Duran)とリッチ・クライマン(Rich Kleiman)、Combs Enterprisesのショーン・コムズ(Sean Combs of Combs Enterprises)らも参加した。また、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andriessen Horowitz)などの既存投資家らも参加した。

画像2

アークは、CEOのミッチ・リー(Mitch Lee)と元スペースXのエンジニアでCTOのライアン・クック(Ryan Cook)らが共同で設立した企業で、最初のモデルであるUS$30万の電動ラグジュアリーボート「Arc One」の注文を受け付けている。同社は来春、200kwhのバッテリーパックを搭載した全長約mのボートを顧客に提供する予定だと言う。

「電動ボートには、信頼性やコストパフォーマンス、メンテナンス性、静粛性、スピード、そして環境への配慮などの面で大きな利点がある。難しいのは、性能と価格でガソリンエンジンのボートに対抗することだが、当社のチームは豊富な経験を持っている」とリーは述べている。

アークの資金調達の報せはロイターが、GMがUS$1億5000万ドルを出資し、ピュア・ウォータークラフトに部品や生産の支援を提供する契約を結んだシアトルに本社を置く電動ボートの競合メーカー「ピュア・ウォータークラフト(Pure Watercraft)」の25%の株式を取得すると発表した翌日に発表された。

画像3

アークの新しい「Arc One」は、リチウムイオン電池を搭載し、最高出力は475馬力、最高速度は約64km、最大搭乗人数は10人とされている。

同社の取締役会に加わるレイチョウは、2016年7月までテスラの製造部門とオペレーション部門を率いていた。

アークは、彼の経験を活かして、Arc Oneの生産を強化していくと述べている。

「アークの理念やEVのイノベーションを活用する能力は、すべての乗り物を電動化するビジョンを私に示してくれた。テスラでの経験を活かし、彼らの生産を加速させることを楽しみにしている」と、レイチョウは話した。

この分野は、日本のヤマハやホンダにも目がある。

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?