ドイツとベルギーの洪水で、少なくとも70人が死亡!

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BBC Newsは2021年07月15日に、ドイツとベルギーで記録的豪雨により、河川が決壊し、ドイツとベルギーで少なくとも70人が死亡したと報告した。

ライン(Rhein)河畔は、全滅である。
ケルン、日本人の多いデュッセルドルフが心配である。

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tagesshauでは、時間軸で状況を紹介している。

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犠牲者の多くはドイツに集中しているが、ベルギーでは少なくとも11人が死亡し、さらに行方不明者も出ている。
ドイツではラインラント・ファルツ(Rheinland-Pfalz)州とノルトライン・ウェストファーレン(Nordrhein-Westfalen a)州が最も被害が大きかったが、オランダでも大きな被害が出ている。

ファイザーのワクチンを開発したBionTechの本社は、ラインラント・ファルツ州の州都マインツ(Mainz)にある。

マインツは、過去にも洪水にやられている。

https://time-az.com/main/detail/74811

金曜日にはこの地域でさらなる豪雨が予想されており、地元当局は気候変動を非難している。

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ノルトライン・ウェストファーレン州のアーミン・ラシェ(Armin Laschet)知事は、被害の大きかった地域を訪問した際に、異常気象は地球温暖化のせいだと述べた。

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「気候変動は一つの州に留まるものではないので、このような現象に何度も直面することになり、気候保護対策を加速する必要がある」と述べた。
専門家によると、気候変動によって異常気象の頻度が増加することが予想されるが、一つの事象を地球温暖化と結びつけることは複雑である。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相(German Chancellor Angela Merkel_は、ジョー・バイデン大統領(President Joe Biden)との会談を前に米国を訪れており、不在だったが、今回の洪水を「大惨事」と呼び、「命を落とした人々を悲しませている」と述べた。

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「私の思いは皆さんと共にあります。連邦政府、地域、コミュニティなどの政府の全勢力が一丸となって、人命救助、危険の軽減、苦痛の緩和のために、最も困難な状況下で全力を尽くすことを信頼してください。」

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ドイツでは、警察のヘリコプターや数百人の兵士が被災地に配備され、取り残された住民を助けている。
数十人の人々が屋根の上で救助を待っていた。
学校はドイツ西部を中心に休校となり、交通網も大きく乱れている。
ドイツの放送局SWRによると、非常事態宣言が出されているアイフェル(Eifel)地方の山岳地帯にあるシュルト・ベイ・アデナウ(Schuld bei Adenau)地区では、約25棟の家屋が倒壊の危険にさらされている。
SWRによると、いくつかの家屋は完全に遮断され、もはやボートでは到達できないとのことである。

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この地域の住民は、AFP通信に対し、この災害に呆然としていると語った。
「このような事態は誰も予想していなかった。こんなにたくさんの雨がどこから降ってくるのか、誰も予想していなかった」と、マイエン(Mayen)市に住む65歳のアンネマリー・ミューラー(Annemarie Mueller)は語った。「こんなに大きな音がして、こんなに早く降ってくるのだから、ドアが壊れてしまうのではないかと思いました。」

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地元の教師であるオルトルト・マイヤー(Ortrud Meyer/36歳)は、「こんなことは見たことがない」と語った。
「私の義父はもうすぐ80歳で、マイエンの出身なのですが、こんなことは経験したことがないと言っていました」と彼女は語った。
ベルギーでは、Verviers市の通りで車が流されていく様子を撮影した映像が公開された。

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BBCは外部サイトのコンテンツについて責任を負えないので、自身で確認して欲しいと言っている。

ブリュッセル(Brussels)、アントワープ(Antwerp)に次ぐベルギー第3の都市であるリエージュ(Liège)では、住民に避難命令が出された。

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避難できない人は建物の上層階に移動するように、と地元当局は言っている。
市街地を流れるムーズ(Meuse)川は、すでに氾濫寸前であるにもかかわらず、さらに1.5m上昇すると予想されている。関係者は、この地域のダム橋が崩壊することも懸念しており、人々に助け合いを呼びかけている。
「危機的状況は例外的なものであり、連帯感が優先されなければならない」と地元当局は声明を発表した。

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リエージュ県の2つの川の合流点にあるベルギーの町ペピンスター(Pepinster)の住民は、木曜日に大型トラックで避難したが、トゥルーズ(Trooz)の自治体では状況が悪化しており、避難活動は中止されている。
オランダでは、死傷者は報告されていないが、ムーズ川沿いの町や村の数千人の人々に、急いで家を出るように呼びかけている。
オランダの都市マーストリヒト(Maastricht)では、1万人が避難を命じられてる。
また、ベルギーとドイツの国境に近いファルケンブルグ(Valkenburg)では、洪水により町の中心部が浸水し、いくつかの老人ホームからの避難を余儀なくされた。

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スイスのSRFによると、すでに81人の死亡が確認されたと報告している。

スイスの観光都市ルッツェルン(Luzern)でも湖が氾濫し、有名な橋が流されそうだと伝えている。

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