中国の「滴滴出行」、米国で上場廃止へ手続き開始。香港上場を準備。
日本経済新聞 電子版は2021年12月03日に、中国の配車アプリ最大手「滴滴出行(DiDi/ディディ)」は2021年12月03日に、NYSE(New York Stock Exchange/ニューヨーク証券取引所)の上場を廃止する手続きを始めると発表したと報告した。
「滴滴出行」は、2021年06月末に米市場に上場したばかりであり、短期間での上場廃止となる。
https://time-az.com/main/detail/75741
「滴滴出行」は、微博(Weibo/ウェイボ)の公式アカウントで「慎重な検討の結果、NYSEからの上場廃止手続きの開始と、HKEX(Hong Kong Stock Exchange/香港証券取引所)での上場に向けた準備に入った」との声明を発表した。
「滴滴出行」によると、米国市場に上場しているADS(米国預託株式)はほかの証券取引所で自由に取引できる株式に転換するという。また一連の手続きを決議するのに必要な株主総会を今後開催する。
米国のWSJ(Wall Street Journal/ウォールストリート・ジャーナル)(電子版)はすでに2021年07月末に株式の非公開化を検討していると報じていた。
「滴滴出行」は否定していたが、米国の新聞「ブルームバーグ(Bloomberg)」は2021年11月26日に、中国の規制当局が滴滴に対して、米国での上場廃止を要請したと報じていた。
香港での上場は、2022年03月ごろになると伝えている。
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2021年12月03日に、食品配送プラットフォームを運営するMeituanからアリババ(Alibaba)までのハイテク株が香港での損失をリードし、中国のライドヘイリング大手Didiが米国での上場廃止に向けて準備を進めていた。
米国の規制当局が、中国企業を米国の証券取引所から追放する可能性のある新法の計画を最終的に決定したことから、損失を拡大させた。
ハンセン指数は2021年12月03日金曜日の午前中に下落し、2日間の上昇を取り消し、週単位での損失が見込まれている。
香港株は2021年12月03日金曜日の朝、中国企業が米国の証券取引所から追い出されるのではないかという懸念から、テクノロジー大手に打撃を与え、さらにDidi Globalがニューヨークから上場廃止になったことで下落した。
ハンセン指数は正午時点で0.7%下落し、23,612.43となり、2日間の上昇を取り戻し、1週間で0.9%の損失を計上することになった。これは、ハンセン・テック・インデックスが2.3％下落し、過去最低の水準に達したことに起因する。中国の上海総合指数は0.6%上昇した。
SCMPのオーナーであるアリババは、4.6％下落してHK(香港ドル)$117となり、過去最低水準での取引が続く中、暴落を深めた。食品配送プラットフォームを運営するMeituanは4.5％減、オンラインゲーム大手のTencentは2.9％減となった。
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