米軍への信頼、バイデン大統領になって過去20年で最低に墜落。
米国の世論調査会社ギャラップ(Gallup)は2023年07月31日に、モハメド・ユーニス(Mohamed Younis)よるレポートとして、「Confidence in U.S. Military Lowest in Over Two Decades」を公開した。
ストーリーハイライト
米軍に対する国民の信頼は低下し続けている
各党派で低下は見られるが、共和党が最も自信を保っている。
無党派層は今年最も自信を示さず
ワシントンD.C.--米国人は現在、米軍に対して「非常に信頼する」「かなり信頼する」と回答する割合が低下しており、この低下は過去5年間続いている。これは2023年0601日から22日にかけて行われたギャラップ社の世論調査によるもので、いくつかの公的機関に対する国民の信頼度も過去最低を記録した。
軍に対する信頼度がこれほど低くなったのは1997年の60％以来であり、1988年の58％以来である。1970年代後半から1980年代前半にかけては、冷戦時代(Cold War)やイラン人質事件(Iran hostage crisis)などアメリカの権力に対する脅威の中で、アメリカ人の50％から58％が軍に信頼を寄せていた。1980年代のロナルド・レーガン大統領時代(Ronald Reagan’s presidency)には、全般的に信頼度は向上した。その後、湾岸戦争(Gulf War)勝利後に急上昇し（1991年には過去最高の85％に達した）、9.11テロ攻撃(9/11 terrorist attacks)後に再び上昇した。その後20年間はおおむね70％以上を維持したが、2021年には69％に落ち込み、アフガニスタンからの撤退(exit from Afghanistan)がうまくいかなかったため、それ以降はさらに低下している。
共和党の軍事への信頼は低迷
過去48年間のほぼすべての期間を通じて、共和党員は軍への信頼を表明する傾向が最も強く、現在もそうであるが、その割合は3年間で91％から68％へと20ポイント以上も低下している。
無党派層の信頼度もほぼ同様に低下し、68％から55％へと13ポイントも低下した。ジョー・バイデン大統領(President Joe Biden)就任後、民主党の信頼度は上昇したが、この1年でその上昇幅はなくなった。
結論
米軍に対する国民の認識は、過去50年間で劇的に変化してきた。湾岸戦争と9.11の余波を受け、軍に対する信頼は大きく上昇した。湾岸戦争と9.11の後、軍への信頼は急激に高まった。
2001年のアメリカ同時多発テロがもたらした2つの最も重要な軍事的遺産であるイラクとアフガニスタンからアメリカが完全に撤退した今、国民の間で軍への信頼は低下し続けている。今年に入ってからの落ち込みは、すべての政党支持層にわたって見られ、共和党員が最も自信を表明しやすく、無党派層が最も自信を表明しにくくなっている。
やはり、戦う米軍に信頼を置いている。
このまま行くと、ロシアの武器は使い物にならなくなり、米軍不要論も出てくる。
残るは、中国だけ？習近平の世界制覇？
現在のように、戦場に行かず、後方支援で、廃棄処分の兵器を渡している代理戦争は、アメリカらしくないのだろう。
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