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中国、カンボジアの精米輸出の半分を購入するようになった。

カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2022年09月01日に、中国はカンボジアの精米を輸入する世界最大の国となり、10年前はわずか3%だった市場シェアの半分以上を占めるようになり、今後さらにその支配力を強めていくと予想される一方、中国沿岸に出荷する貿易業者は比較的高額な米を購入していると関係者は指摘している。

農林水産省のヒーン・ヴァンハン国務長官の公式フェイスブック(Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries secretary of state Hean Vanhan’s official Facebook page)に掲載された声明によると、2012年に中国は6,181トン、つまりその年の王国の精米輸出総量の約3%を購入したという。

この数字はその後も増え続け、2013年には28,302トン(精米輸出総額の7%)、2014年には48,980トン(13%)、2015年には116,639トン(22%)、2016年には127,460トン(24%)、2017年には199,857トン(31%)となっている。

2018年は170,154トン(27%)とやや落ち込んだものの、翌年には248,105トン(40%)と回復し、2020年には289,439トン(50.2%)、昨年は309,709トン(50.5%)と成長した。

2022年上半期、中国はカンボジアの精米輸出量327,200トンの51.4%にあたる168,280トンを購入したと、声明は付け加えた。

https://time-az.com/main/detail/77619

一方、同省はまた、2022年01-07月期の王国の輸出量は35万902トン、つまり前年同期比13.24%増で、そのうち16万9766トン、48.38%が中国本土、マカオ、香港向けで、年間ベースで10.29%増と報告された。

カンボジアの業界団体であるCRF(Cambodian Rice Federation/カンボジアライス連盟)のソン・サラン会長(Son Saran, President)は2022年09月01日ni、「プノンペン・ポスト」に対し、中国への精米販売は累計で約20万トンに達し、カンボジア精米の年間無関税割当量40万トンの半分に相当することを明らかにした。

しかし、カンボジアの精米輸出は、1年の最後の4、5ヶ月で増加する傾向にあり、中国への輸出に関わるトレーダーに売られた穀物は、比較的大きな金額で取引されているとソン・サランは述べた。

ソン・サランは、「2週間ほど前」のCRFワーキンググループとの会合で、中国の輸入業者が「我々からもっと精米を高く買いたいという強い意志を示した」ことを明らかにしました。

「中国がカンボジアの主要な精米輸出市場になったのです。」

CRFのチーフは、通年の輸出が好調であることに大きな期待を寄せるとともに、イギリスがより多くの輸出枠を申請する予定であることを強調した。
ソン・サランは以前、2023年の輸出枠を50万トンと発表していた。

近い将来、米の生産に支障が出るかもしれないが、中国などへの精米輸出は今のところ大きな障害にはなっていないとソン・サランは断言した。

また、EUのセーフガード措置が今年初めに終了し、ヨーロッパへの輸出が勢いを増していることにも言及した。

ソン・サランは、カンボジアの輸出業者が初年度に1トン当たり€175(約176円)、2020年に1トン当たり€150、2021年に1トン当たり€125の輸入関税を支払うことを義務付けた2019年に課されたセーフガード措置について言及した。

EUの執行機関であるEC(European Commission/欧州委員会)は、カンボジアとミャンマーからのインディカ米の輸出がEUの生産者に経済的損害を与えているとされることが調査により判明し、関税を導入した。

カンボジアと中国は2014年8月に初めて10万トンの割り当てで合意し、2017年に20万トン、2018年に30万トン、2019年に40万トンに引き上げられ、現在に至っている。

昔から、カンボジアのインディカ米は十分な水により、美味しいことで知られている。

タイ米といえば、「カウホンマリ」
バンコクのデパートでは、その時期になると特別コーナーができるほどの名米である。

カンボジアも負けていないはずである。

2017-06-22---制裁解除のイランが買い付け、タイ米が3年ぶり高値!

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